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BBC-Radio3でロッシーニの"Stabat Mater"放送:2004年4月7日ローマのBasilica di Santa Maria sopra Minervaで収録 ["Stabat Mater" Rossini]

オンデマンドで7日間聴くことができます。(2010.3.29)

◎日本時間では、29日(月曜日)午前1時からの放送です。(2010.3.28)

BBC-Radio3 - EBU Day: Music for Holy Week/2010年3月28日(日曜日)17:00(ロンドン時間)
 ローマの Basilica di Santa Maria sopra Minervaで2004年4月収録
ソリスト:Darina Takova (soprano),
Laura Polverelli (contralto)
,Vittorio Grigolo (tenor)
,Roberto Scandiuzzi (bass),
Rome Opera Chorus,
Rome Opera Orchestra,
Gianluigi Gelmetti (conductor)
Radio 3 celebrates Holy Week with a day of live and pre-recorded concerts from around Europe. Including a rare chance to hear Frank Martin's oratorio Golgotha from Madrid, Orthodox chant live from Sofia, Rossini's Stabat Mater from Rome, and Elgar's Dream of Gerontius live from Dresden.

 今年、2010年の復活祭は4月4日だそうです。ヨーロッパ各地では、来週は、聖週間ということで、いろいろお祝いの行事があるようです。BBC-Radio3では、28日に聖週間にちなんでに復活祭特別番組として、ヨーロッパ各地からのライブ(すでに録音済み)を放送します。その中の一つに、ヴィットリオ・グリゴーロがテノールのパートを歌っているロッシーニ作曲の《スタバト・マーテル》が放送されます。
 これは、2004年5月のインタビュー記事で、語られていた演奏なんですが、まさかこれを聴く事ができるとは思ってもいませんでした。グリゴーロの《スタバト・マーテル》は、子供時代にバチカンで勉強していて、こういうラテン語の宗教曲はお手の物だと思いますが、2007年のオーストリア公演では、素晴らしい才能だが感情過多で、セクシー過ぎ...なんて批評もありましたので、ぜひ聞いてみたいと思っていました。BBCで放送ということは、6月にコヴェントガーデンで《マノン》に出演することになっていますので、《マノン》効果ということでしょうか.....非常に嬉しいです。

Stabat Mater di Rossini diretto da Gelmetti (3 aprile 2004) - Corriere della Sera
Per i Concerti dello Spirito, mercoledì nella Basilica di Santa Maria sopra Minerva sarà eseguito lo Stabat Mater per soli, coro e orchestra di Rossini. Dirige Gianluigi Gelmetti, maestro del coro Andrea Giorgi; solisti Darina Takova, Laura Polverelli, Vittorio Grigolo, Roberto Scandiuzzi. Sarà possibile ritirare i biglietti d' invito, da oggi presso il Teatro dell' Opera dalle ore 9 alle 17, fino ad esaurimento posti. Non sarà possibile ritirarli presso la Basilica. SANTA MARIA SOPRA MINERVA mercoledì ore 21

関連記事:
シドニー交響楽団:ロッシーニ・ガラ《スタバト・マーテル》
特別仕様のテノール Vittorio Grigolo(2004.5.10)
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《ホフマン物語》"酒こそ喜び...Amis, l'amour tendre et rêveur, Erreur!" ☆カレヤ&グリゴーロ [Les contes d'Hoffmann]

◎やっとチューリヒ歌劇場のサイトに"Les contes d´Hoffmann"のビデオクリップがOpernTVにアップされました。同時にYouTubeにもアップされています。おそらくエレーナ・モシュクの舞台復帰を待っていたのでしょう...モシュクの4役よさそうです。(2010.3.25)

 YouTubeにアップされたものの一部を頂いて再編集しました。そのままリンクするのが筋でしょが、グリゴーロの部分だけカットして歌詞をつけました。本当によく動いて楽しい! 写真をクリックするとビデオクリップにリンクしています。


ジュリエッタの幕の最初の「舟歌 Baracarolle」に続いてホフマンが歌う「酒こそ喜び、快楽こそ全て」

★同世代のホフマン:
Joseph Calleja:メトロポリタン歌劇場
James Levine (2009.12.19)
Vittorio Grigolo:チューリヒ歌劇場
David Zinman (2010.3.18)
★この歌のメトの動画がありましたので再生リスト"Les Contes d'Hoffmann - 'Amis, l'amour tendre et rêveur,'"を作成。グリゴーロ、カレヤ、ついでといってなんですがドミンゴのも視聴できます。(3.27追記)

元のVideoClip→再生リスト:Les Contes d'Hoffmann カーテンコール、OpernTVのクリップも有り

関連記事:
[Les contes d'Hoffmann]
プッチーニ・ガラコンサート: Teatro Pérez Galdós(2008.12.16〜) カレヤも一緒に出演

メモ:gri_hoffmann_kashi.mov
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ローゼンブラット・リサイタル・シリーズ 10周年記念記事☆グリゴーロも2004年に出演 [コンサート]

 ロンドンの弁護士ローゼンブラット創設のローゼンブラット・リサイタル・シリーズ(ロンドンのSt John’s, Smith Square)は、10周年を迎え、このリサイタルに出演した若手オペラ歌手たちの活躍ぶりについての記事 "Tomorrow’s tenors" がネット版フィナンシャル・タイムズに掲載されました。
 ローゼンブラットのリサイタルについては、アーウィン・シュロットのドタキャン事件で知りましたが、若い歌手たちに、演奏の場を提供していて、このリサイタルの卒業生たちが、世界の大劇場で活躍している....という内容です。ヴィットリオ・グリゴーロもキャリアの初期(2004.3.22)にリサイタルに出演させてもらっていますが、ローゼンブラットご自慢の卒業生の一人ということになっているようです。

gri_2004_3.jpggri_2004_1.jpggri_2004_2.jpg
2004年3月22日 Rosenblatt Recital Series :Vittorio Grigolo

続きを読む


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《ホフマン物語》の呪い......&Vittorio Grigoloロールデビューのレビューいろいろ [Les contes d'Hoffmann]

Zürich is verliefd op Vittorio Grigolo:生き生きとした洗練されたパフォーマンスによって、舞台のスターだった....(本文に追記)

„Les contes d'Hoffmann“ am Opernhaus Zürich unter keinem guten Stern:グリゴーロは、声楽的にも役者としても詩人ホフマンだった....(本文に追記)


Wenn der Teufel seine Finger im Spiel hat:Anna Kardos. :ホフマンのグリゴーロが登場すると特別な感じになった。クラインザックの歌では、まさにZackがそこにいた。(本文に追記)

NZZonline:Französisch auf Italienisch:出た!ネガティヴレビュー「完全なミスキャスト.....好みじゃないとしても、才能があるのは確か.....」(本文に追記)


3月15日記載分
 チューリヒ歌劇場、新演出の《ホフマン物語》で4役を歌うことになっていたエレーナ・モシュクが、喉の感染症でドクターストップ、波乱の幕開けとなりました。四谷怪談のように《ホフマン物語》にも呪いがあったとは......しかし、こういう最悪の事態にどう対応するかが劇場支配人の能力、腕の見せ所.....アレキサンダー・ペレイラ氏は、「最悪のケースを素晴らしい夜にした」ようです。
 ネットにレビューが徐々にアップされていますので、見つけ次第追加していきますが、一番のりのレビューから紹介します。

Zürich: LES CONTES D'HOFFMANN, 13.03.2010
Für oper-aktuell: Kaspar Sannemann, den 13. März 2010 から抜粋

 1881年12月8日、《ホフマン物語》の2日目の公演前の、ウィーン歌劇場でのひどい劇場火災(400人近く死亡)以来、この作品の呪いは続いている。劇場支配人たちはこのオッフェンバックの名作の上演をずっと恐れている。2010年チューリッヒでの新演出もどうやらこの呪いを逃れることはできなかったようだ。幸い嘆き悲しむような犠牲者はなかった。練習が始まる前日、演出のトーマス・ラングホフが手術をせざるをえなくなり、すでに完成していた舞台装置、衣装で、より上位の演出家のグリシャ・アサガロフが代わって演出したのはよかった。プレミエの24時間前、モシュクが医者の忠告で4つの役を歌うのを断念しなくてはならなくなった。4つの役全部の代役ができるソプラノを見つけるのは不可能だ。


 そこで、プレミエを救うべく独創的な解決が求められた。モシュクは演技はできる。代役は舞台の袖にひそかに立つ。アンサンブルメンバーのSen Guo が、彼女の非凡なツェルビネッタと同じぐらい卓越してオランピアを歌った。すばらしいロールデビュー。一晩で勉強したのだ。アリアだけはすでに一度コンサートで歌ったことがある。モシュクは演技に集中できた。ものすごく衝撃的だった。ガラスの白雪姫の棺から起き上がったセックスアピール満点のマリリンモンロー人形が生き返ったみたいだった。かっこよくて輝かしい声で歌われるグリゴーロのホフマンがこの人形に溺れるのも驚くにあたらない。グリゴーロのロールデビューも注目され賞賛された。Klein-Zachの歌はミニドラマだが、すごく表情豊かで、破綻のない声を意のままにしていた。正確で勝ち誇るような高音は突出した歌手たちを恐れる必要がない。アントニアでは、優雅に優しく歌った。最高にドラマチックなジュリエッタのフィナーレは爆発した。4時間ほとんど休みがないにもかかわらず疲れを知らなかった。1980年チューリヒのクラウスやシコフの最盛期1995年の声の洗練さはないが、若々しくはつらつとしていたのは確かだ。.................
結論:
 最悪のケースが、ずば抜けて素晴らしい夜になった。素敵な、ノーカットの音楽、繊細さに溢れ、偉大な歌手と刺激的なプロダクション、レッツゴー! 

3月16日追記分
Wenn der Teufel seine Finger im Spiel hat :Anna Kardos. 15.03.2010
『ホフマンのグリゴーロが登場すると特別な感じになった。空気を燃え上がらせた。生々しく人物を浮かび上がらせた。声は気持ちよく上昇。精巧に磨き上げられた声。輝くような情熱があった。クラインザックの歌では、まさにZackがそこにいた。物語のホフマンは文字通り作者のホフマンで、複雑で多面的な人物だ。』

NZZonline:Französisch auf Italienisch :Peter Hagmann/15. März 2010
『劇場は24時間内に3人の歌手を確保し、短時間のリハーサルで準備できたのはめでたいことだった。オランピアは、中国人。アントニア&ステッラは、Raffaela Angeletti 完璧なイタリア人(スイスで選挙権有り)押してるしビブラートがすごい。ジュリエッタは、Riki Guy 暗くて静か。神秘的で不気味。暖かい響きで落ち着いた伸びのある声。残念ながら声が小さい。
グリゴーロは、役を取り違えていた。たとえば、プッチーニのボエームのロドルフォ。好みじゃないとしても、才能があるのは確か。完璧な高音で歌う。耳にがんがん響くフォルテに何度も持っていく。しかし、小さくもする。すばやくピアニッシモに落とことができる。頻繁にやりすぎるので、うんざりする。ひどいミスキャスト。』
ミスキャストとは、この筆者のホフマンのイメージからかけ離れていたということなのか......こんなホフマン見たことない...ということなんでしょうが、だとすると、グリゴーロ独自のスタイルのホフマン、つまりイタリア的過ぎるという批判でしょうけど、もっと軽くミュージカル風に歌えってことかな....

※このレビューに対して、「NZZの批判の批判」という題でコメントを書いているブロガーがいます。このブロガーさんは、グリゴーロのホフマンの歌唱も演技も満足だったようです。また、「NZZは、もっともネガティブな批評の一つを公開した。オペラ上演についてこんなのは読んだことがない。指揮者を除いて、すべてが気にいらなかったようだ。」とコメントしている人もいました。

3月17日追記分
„Les contes d'Hoffmann“ am Opernhaus Zürichunter keinem guten Stern16.03.2010
これほどの配役は将来的にも望めないだろう。カリスマ的テノール、ヴィットリオ・グリゴーロは、声楽的にも役者としても、詩人ホフマンだった。繊細な陰影のあるピアからすごいフォルテまで....

Zürich is verliefd op Vittorio Grigolo Alessandro Anghinoni/15 maart 2010(オランダ語)
ヴィットリオ・グリゴーロは、チューリヒ歌劇場で愛されている。《ホフマン物語》のプレミエ(3/13)は不運続きであったが、グリゴーロは、その活発で洗練されたパフォーマンスで、スターとなった。.......この作品において、舞台上のレオナルド・ディカプリオのような若いイタリア人テノールのヴィットリオ・グリゴーロのホフマンは、全幕を通して、観客の心をつかむことに成功した。
(そりゃないでしょう...というゆなあんまりな訳がありましたらご指摘お願いします)

※トーマス・ラングホフ Thomas Langhoff

関連記事:[Les contes d'Hoffmann]

Zürich_ LES CONTES D'HOFFMANN, 13.03.2010.pdf
Wenn der Teufel seine Finger im Spiel hat - News Kultur_ Klassik - derbund.ch.pdf
Französisch auf Italienisch (Kultur, Bühne und Konzert, NZZ Online).pdf
Zürich is verliefd op Vittorio Grigolo.pdf

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チューリヒ歌劇場《ホフマン物語》舞台写真 [Les contes d'Hoffmann]

◎3月16,18,21,24日は、オランピア= Sen Guo、ステラとアントニア=Raffaela Angeletti、ジュリエッタ=Riki Guyというキャストが発表されました。あとの26,31日と4月3日は4役モシュクの予定です。舞台は本当に蓋を開けるまで分かりませんね。(2010.3.15)

◎4役を歌うエレーナ・モシュクにプレミエ24時間前にドクターストップがかかって、えらいことになったようですが、結果は、チューリヒ歌劇場の大勝利.....ノーカット版で、音楽も歌手も舞台も最高!(2010.3.14)

ホフマン物語 Les contes d'Hoffmann Offenbach (Premiere) 3月13日〜4月3日まで(全8公演)
ヴィットリオ・グリゴーロ Vittorio Grigolo (Hoffmann)
エレーナ・モシュク Elena Mosuc (Stella/Olympia/Antonia/Giulietta)
ローラン・ナウリLaurent Naouri (Lindorf/Coppélius/Miracle/Dapertutto)

★チューリヒ歌劇場 Foto-Datenbank から(クリック拡大)
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関連記事:[Les contes d'Hoffmann]

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Vittorio Grigoloの"Musica Proibita" 禁じられた音楽(Gastaldon):Zürcher Opernball 2010 [イベント、TV、ラジオ]

 チューリヒ歌劇場サイトの"Opernhaus TV"に"Opernball 2010"のビデオクリップがアップされました。会場を作るところとか、デビュッタントの十代のお嬢さんとエスコートの青年のダンスの練習風景とか、なかなか興味深い....本当に若いっていいですね...見ていて微笑ましい。


 バックにヴィットリオ・グリゴーロの歌う"Musica Proibita" が流れます。残念ながら途中でなぜかファンファーレが......なので歌が数行カットされていますが、最初と最後がありますので、ハイライト版を作りました。上の写真をクリックするとクリップにリンクしています。ファンファーレは、私がカットしましたので、聞きたい方は、チューリヒ歌劇場のサイトかチューリヒ歌劇場のYouTubeのチャンネルでどうぞ。一曲まるまるアップするとなんか問題でもあるのかしら? レコード会社との契約絡みとか......
 "Musica Proibita"は、イタリアオペラを歌うテノールがよくリサイタルで取り上げる曲です。これから恋をするであろう若いお嬢さんたちにふさわしい歌をグリゴーロが、情熱的に歌いあげていて、とても魅力的です。イタリアの作曲家スタニスラオ・ガスタルドン Stanislao Gastaldon(1861〜1943)の代表作というか、彼は、オペラも作曲しているそうですが、これだけが今でも演奏されている曲ということのようです。

関連記事:チューリヒのOpernball(オペラ舞踏会)にゲストスターで出演(2010.3.6)☆写真とVideoClip

チューリヒのOpernball(オペラ舞踏会)にゲストスターで出演(2010.3.6)☆写真とVideoClip [イベント、TV、ラジオ]

◎チューリヒ歌劇場のFoto GalerienにZürcher Opernball の写真が98枚アップされました。そこから数枚頂いてきました。(2010.3.11)

 毎年恒例のチューリヒ歌劇場のZürcher Opernball が3月6日に開催されました。ヴィットリオ・グリゴーロは、《ホフマン物語》のリハーサルの合間をぬってゲストスターとして出演したようです。

↑VideoClip:デビュッタントと呼ばれる、社交界デビューの令嬢とエスコート役の坊やが可愛い...
ほんの数小節、リゴレットの"La donna è mobile" "Musica Proibita" "Mattinata" が含まれている。

 チューリヒのオペルンバルには、2005年に、ルッジェーロ・ライモンディがゲスト出演したことがあります。その時の記事"OPERNBALL" にもあるように、「オペラハウスの平土間にテーブルを並べてディナーとイベント、あとはオーケストラの伴奏でワルツを踊ったり、最後に抽選会があって素敵な賞品プレゼントもあるみたいです.....」ということです。ちなみに、昨年は、エヴァ・メイがゲストスターでした。コメントにもありますが、ウィーンのオペルンバルが有名ですが、劇場の外では反対デモ、中では舞踏会という構図のようです。デモといってもお祭り騒ぎの年中行事なんだそうですけど。

 2005年は、ディナー付きが、750スイスフラン(約6万7千円)でしたが、今回は900スイスフラン(約7万5千円)ですから、ちょっと値上がりしています。豪華な食事をして、イヴェントを楽しんで、踊って....これで抽選会で200万円のコートがあたることもあるんですから、高くないってことでしょうか。ディナー付でなければ、2万5千円で入れます。2000人くらいは来るようですから、劇場側としてもオペラの宣伝にもなりますから、かなりサービスしているのかもしれません....

 2010年のオペルンバルの記事を見つけましたが、その見出しが "RITA FUHRER GEWANN TEUREN PELZ" .....抽選会で、スイス・チューリヒ州経済部長のリタ・フーラー女史(3枚目の写真)が特賞を当てて、24万スイスフラン相当(約200万円)のチンチラのコートを獲得(下の右端の写真)したので、こんなタイトルになっているようです。

 オペラの話題としては、
『ソプラノのエレーナ・モシュクは、いつも夫のChristoph Hebeisenと一緒に来ているのに、今回はいなかった....きっと《ホフマン物語》のリハーサルが大変なんだろう。ヴィットリオ.グリゴーロは、„O Sole mio“などを歌った。
 まだ内緒で公表されていないが、エレーナ・モシュクが《ノルマ》を歌うとか、ロバート・ウィルソンがリングの演出をするとか、ヨナス・カウフマンが、ガッティ指揮の新演出《ドン・カルロ》に出演するとか、カサロヴァが《タンホイザー》のヴェーヌスを歌うとか、ビゼーの《真珠採り》を上演するとか.....』


というような情報が書かれていました。《ノルマ》については、グリゴーロがポリオーネを歌うとすでにインタビューで明かしていましたので、誰がノルマを歌うのかと気になっていましたが、モシュクが挑戦するかもしれないということのようです。信憑性高いかもしれません。上にも書きましたが、ネットで視聴できたビデオクリップでは、"La donna è mobile" "Musica Proibita" "Mattinata" を歌っていることが確認できました。この記事を書いた記者さんは、„O Sole mio“ しか知らなかったのかも.....

★チューリヒ歌劇場Foto GalerienのZürcher Opernballからピックアップ(クリック拡大)


参考:Zürcher Opernball
Die Freunde der Zürcher Oper und das Opernhaus Zürich bitten zum Opernball in den Räumen des Opernhauses am Samstag, 6. März 2010.
Internationale Sängerstars am Opernhaus, es spielt das Orchester der Oper Zürich, Eröffnung durch die Debütantenpaare, festliches 3-Gang Gala-Diner, Tanz auf der grossen Bühne, Wiener Heurigen im Bernhardtheater, Disco auf der Studiobühne, Chillout-Lounge, Tombola und viele weitere Überraschungen.

Freier Verkauf
★Früher kommen und das Festessen geniessen
mit der Dinerkarte
CHF 900=¥83'776.- inkl. Diner und Getränke

★In einer privaten Diner-Loge inkl. Diner und Getränke
für 4 Personen CHF 6'000.-
für 6 Personen CHF 8'000.-

★Später kommen und lustwandeln
mit der Flanierkarte
CHF 300.=¥25132- inkl. ein Glas Champagner

★Sich verzaubern lassen von der glanzvollen Stimmung
in einer reservieren Loge inkl. Champagner und Apero-Häppchen
CHF 1000.=¥75398-
   (Logen können nur mit Diner- oder Flanierkarte gebucht werden)
CHFレート 83.776
art-tv.ch
関連記事:"OPERNBALL" ライモンディがゲスト
クリップ(YouTubeと同じ)

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ヴィットリオ・グリゴーロ主演《ホフマン物語》ケイとケックの新校訂版☆リハーサル写真 [Les contes d'Hoffmann]

チューリヒ歌劇場:《ホフマン物語》 2010年3月13日〜4月3(全8公演)
Magazin 10  Les Contes d'Hoffmann.pdf

Les contes d'Hoffmann(Premiere)
Dirigent :David Zinman
Inszenierung:Grischa Asagaroff
Bühnenbild:Bernhard Kleber
Kostüme:Florence von Gerkan
Lichtgestaltung:Jürgen Hoffmann
Choreinstudierung:Jürg Hämmerli
キャスト
Elena Mosuc (Stella/Olympia/Antonia/Giulietta)
Michelle Breedt (La Muse/ Nicklausse)
Wiebke Lehmkuhl (La voix de la tombe)
Vittorio Grigolo (Hoffmann)
Laurent Naouri (Lindorf/Coppélius/Miracle/ Dapertutto)
Benjamin Bernheim (Spalanzani)
Giuseppe Scorsin (Crespel)
Cheyne Davidson (Peter Schlémil)
Martin Zysset (Andrès/Cochenille/Frantz/Pitichiaccio)
Davide Fersini (Maître Luther)
Thierry Duty (Nathanaël)
Kresimir Strazanac (Hermann)
Pablo Ricardo Bemsch (Wilhelm)
Adam Palka (le capitaine des Sbires)
Orchester der Oper Zürich/Chor der Oper Zürich  
日程:3月13,16,18,21,24,26,31/4月3日  詳細:チューリヒ歌劇場ウェブサイト

★Opernmagazin-Onlineからリハーサル写真(クリック拡大)
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 《ホフマン物語》は、未完成のままオッフェンバックが亡くなったこともあり、いろいろな版、主なものとして、ギロー版、シューダンス版、エーザー版があり、これらの版を基本に、指揮者や演出家が追加したり、カットしたり、更に公演ごとに変更を加えたりで、複雑でわけのわからない状態になっていて、「レヴァイン版」とか「ザルツブルグ版」と呼ばれたりするものもあります。今回、チューリヒ歌劇場では、指揮者のデイヴィッド・ジンマン David Zinmanの意向によるものでしょう、「ケイとケックの新校訂版 "Michael Kaye & Christophe Keck (2005)"」を採用しています。

 このグリゴーロ主演の《ホフマン物語》がどの版を採用するのか、ということには興味もなかったのですが、音楽学者のマイケル・ケイ Michael Kaye氏が、ヨーロッパの劇場の多くは自分の版を使っているのに、レヴァイン=メトロポリタン歌劇場が無視したという不満を述べている「ボルチモア・サン」の記事を見つけました。

"Met Opera's new "Hoffmann" production short on musicological scholarship"

 昨年末に、メトロポリタン歌劇場でもレヴァイン指揮で新演出の《ホフマン物語》が上演され(HD上映も行われた)ましたが、この時に、ケイ氏は、自分たちの新校訂版をレヴァインと演出家にも使うようにお勧めしたそうですが、全く関心も示さず否定された。ヨーロッパの多くの劇場は、すでに私たちの版で演奏しているし、来年の3月のチューリヒ歌劇場のヴィットリオ・グリゴーロ主演の《ホフマン物語》にも採用されるんだよ.....ということです。

 つまり、1984年にオッフェンバックの自筆稿が発見されて、これをもとにケイ氏が校訂版を作成して、同様に新校訂版(ケック版)を出版していたケック氏と協力して、2005年に「ケイとケックの新校訂版《ホフマン物語》」を出版。それをレヴァインたちが、完全な自筆稿の存在を無視、否定するのは理解できない.....現在最もオッフェンバックの残した《ホフマン物語》に近いのは、私たちの「ケイとケックの新校訂版 (2005)」なのに、レヴァインは、自筆稿が発見される前のままの演奏を続けて、新しい私たちの版を学ぶことを拒んでいる.....メトの歌手、オケの奏者、観客は、真のオッフェンバックの《ホフマン物語》から遠ざけられている。今後、この新演出が再演される際には、真のオッフェンバックによる音楽を含む版つまり、私たちの「ケイとケックの新校訂版 (2005)」が採用されるかもしれない.....というような内容です。

参考:
ケイ氏の主張.txt:交流ブログの記事 "LES CONTES D’HOFFMANN (Thurs, Dec 3, 2009)"の関係部分

デイヴィッド・ジンマン David Zinman:1936.7.9 - ニューヨーク
ローラン・ナウリ Laurent Naouri :1964- [フランス]

Hoffmann_baltimoresun.com.pdf
Hoffmann_Synopsis.pdf

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ROYAL OPERA HOUSE マスネ作曲《マノン》で劇場デビュー★RISING STAR★ [インタビュー&記事]

◎モルフォンテーヌ役のPhilip Langridge フィリップ・ラングリッジが亡くなりました。ROHのサイトでは、すでに"TBC"となっています。第一ブログに「訃報」の記事を書きました。(2010.3.8)

◎7月10日午後6時(現地時間)、BBC Radio3の"Opera on 3"で放送
10 July 6pm - Royal Opera House/Massenet: Manon with Anna Netrebko (Manon), Vittorio Grigolo (des Grieux) and conducted by Antonio Pappano.(2010.2.28)


ROHの会員用の冊子(ABOUT THE HOUSE January,2010)にヴィットリオ・グリゴーロの紹介文が掲載されました。さすがイギリスとでも言いましょうか....なかなかうまくまとまった興味深い内容です。

Jules Massenet作曲《マノン》 ROYAL OPERA HOUSE 2010年6月22,25,28日/7月1,4,7,10日 全7公演
指揮:Antonio Pappano
演出:Laurent Pelly
デザイン: Chantal Thomas
照明:Joël Adam

ソリスト
マノン:Anna Netrebko
騎士デ・グリュー:Vittorio Grigolo
レスコー:Russell Braun
伯爵デ・グリュー:Christof Fischesser
モルフォンテーヌ:Philip Langridge
ブレティニ:William Shimell
ROHサイト

休業中のローランド・ビリャソンの代わりにヴィットリオ・グリゴーロがデ・グリューというニュースは昨年の10月9日に発表されました。グリゴーロは、初役で劇場デビューとなります。
★RISING STAR★Vittorio Grigolo

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