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メト2010-11シーズン概要発表(2010.2.22) [今後のスケジュール追加・変更]

ROHの《マノン》に出演が決まっため、セビリアでの《椿姫》の出演は無理だと思っていましたが、やっと劇場のサイトからグリゴーロの名前が消えました。代役はTeodor Ilincai。(2010.2.23追記)

 2010年2月22日にメトの2010-11シーズンの概要が発表されました。Met Opera 2010-11 Season Announcement

 昨年の2009–10シーズン発表は、2月10日でした。この後、日程が決まる段階で、ボロボロ変更が出て来るものと思われます。いずれにしても、ヴィットリオ・グリゴーロは、ゼッフィレッリの定番《ボエーム》でメトデビューということは間違いないようです。Joseph Calleja, Piotr Beczała, Ramón Vargas、メトではお馴染みのテノールさんたちに混ざってのデビューとなりますが、17公演を4人のテノールでシェアするようですので、日程と共演者が気になります。
Madokakipさん情報によれば、グリゴーロは、10月16, 20, 23, 28/11月 1,5日で、コヴァレフスカ/オポライス/カピタヌッチ/シェンヤン/パークスとの共演

 《リゴレット》にも出るのでは...ということも一部ではささやかれていましたが、それはないようです。2011年のオランジュ音楽祭で《リゴレット》に出演することが決まっていますので、ラジオ、テレビ放送もあるでしょうから、まあ、いいか...ってことですね。メトに出演ということは、ネットで追っかけしている者にとっては、ネットで放送が聞けるというのが楽しみ!SIRIUSにお金を払ってもいいかな....ってことです。

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ヴィットリオ・グリゴーロ 33 años nada más son media vida..☆☆5人のベストドレッサーオペラ歌手 [その他]



 2月19日はヴィットリオ・グリゴーロの誕生日、33歳.....
33歳といえば、ついつい33 añosを口ずさんでしまいます。「たった33才、人生の半分.....33 años nada más son media vida.......」フリオ・イグレシアス(Julio Iglesias, 1943.9.23- )自身が、33歳の時に作詞作曲.....ということは1976年にヒットした歌なんですね。私も大好きで彼のLP数枚持ってます。イタリア語バージョンのLPもあります。
 グリゴーロもやっと33歳、たった人生の半分.....これから先が楽しみです......

 オペラファンの間ではよく知られている、オペラチックさんのブログにタイミングよく面白い記事が掲載されました。題して「オペラチックの選ぶ5人のベストドレッサーオペラ歌手」ルネ・フレミング、ファン・ディエゴ・フローレス、イアン・ボストリッジ、ケイト・オールドリッチ、ヴィットリオ・グリゴーロの5人です。

オペラチックの選ぶ5人のベストドレッサーオペラ歌手
マリア・カラスは別として、好きなオペラ歌手たちのファッションセンスの悪さには泣かされてきた。舞台で(そして、舞台の外ではことさらに)全員ではないにしても、多くの過去の偉大なスターたちはどうしようもなくやぼったくてむさくるしかった。はにかみやで不格好なジョーン・サザーランドから、巨大なモンセラート・カバリエや最近のルチアーノ・パヴァロッティまで、ファンションなど全然気にしないというか、むしろ、ファンションなどというものからは超越した存在だと自ら思っているような大勢の歌手に出会った。しかし、舞台上で感じよく見えるということは、単なる外見の問題ではない。つまり、スマートなプレイボーイの貴族とか、情熱的なパリ女とかが、舞台にいると信じられるかどうかという問題なのだ。最近、似合わないおしきせの既製の夜会服を拒否する一部の歌手たちがわずかだが登場したのはうれしい。私が選んだ5人のベストドレッサーオペラ歌手を紹介します。..........

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ボローニャ歌劇場《一日だけの王様 un giorno di regno》イヴレーア伯爵 (2001.4.4〜22) ☆★MP3 [一日だけの王様]

◎ヴェルディ作曲《一日だけの王様》に興味のある方は、hasidaさんのウェブサイト《一日だけの王様 :半世紀早すぎた、もう一つの「メリー・ウィドウ」》から貴重な日本語字幕付きの映像をダウンロードできます。(2010.2.14)

 ボローニャ歌劇場の2000/2001シーズンで、ヴィットリオ・グリゴーロ(23才)は、「小さな役」を歌っています。研修生だったのかも......開幕公演の《さまよえるオランダ人》舵取り、《ランスへの旅》ゼフィリーノ&ジェルソミーノ、そして《一日だけの王様》イヴレーア伯爵。
 《一日だけの王様》は、ヴェルディにしてはめずらしいブッファで、ヴェルディの失敗作として有名です。 オペラ御殿に解説がありますが、貧困の中、子供も妻も亡くした大変な時期の作曲だったそうです。
 これがヴェルディなの..というような軽いのりの音楽です。グリゴーロの声なら、すぐに分かるのが自慢の私も、予備知識無しで流して聞いたら、あれれ、どこで歌った? 黙役ってことはないよね....でした。リブレットを調べたら、あらら、最後の最後に三言、それから重唱.....あらすじは、ややこしいですが、検索するといろいろヒットします。簡単に言えば、二組の恋人同士が、すったもんだいろいろあるが、最後には、それぞれ元のさやに納まって、二組の結婚式で大騒ぎの一日が終わる、というお話です。イヴレーア伯爵は、ポッジョ侯爵夫人にこけにされる役です。せっかくですから、いつものようにその部分だけ音声ファイルをアップします。

★ボローニャ歌劇場《一日だけの王様》4月4,5,7,8,10,11,12,13日(ピアチェンツァ: 22日)
指揮:マウリツィオ・ベニーニ
演出・舞台・衣裳:ピエル・ルイジ・ピッツィ

キャスト:
騎士ベルフィオーレ(スタニズラーオ王の影武者):

ケルバール男爵:
ジュリエッタ(男爵の娘でエドアルドの恋人)

エドアルド:

ラ・ロッカ(エドアルドの叔父で財務官):
ポッジョ侯爵夫人(男爵の姪でベルフィオーレの恋人):
デルモンテ(偽のスタニズラーオの従者):
イヴレーア伯爵(ブレストの軍司令官):
アレッサンドロ・コルベッリ
ロベルト・セルヴィーレ
アルマンド・アリオスティーニ
イヴォナ・ホッサ
エヴァ・メイ
ジョセフ・カレイヤ
ジュセッペ・フィリアノーティ
ブルーノ・プラティコ
Irini Tsikaridis
オルフェオ・ザネッティ
ヴィットリオ・グリゴーロ


★4月7日録音:コルベッリ、 ホッサ、カレイヤ、Tsikaridis、アリオスティーニ、プラティコ、グリゴーロ
iPad/iPhone用Mp3

★4月22日:Piacenza, Teatro Municipale:
セルヴィーレ、メイ、フィリアノーティ、Tsikaridis、アリオスティーニ、プラティコ、グリゴーロ

iPad/iPhone用Mp3

※参考:歌詞

MARCHESA
Io son disposta
A sposarvi, o signor, ma con un patto
Che richiede la mia delicatezza . . .

CONTE
Comandate, signora . . .


MARCHESA
Quando non torni il Cavliere fra un'ora.
(Entrano il Cavaliere, Edoardo e Giulietta.)
CAVALIERE
Signori!

CONTE
(inchinandosi)
Maestà!


BARONE
Sire!

CAVALIERE
Barone,
Importante cagione
Impon la mia partenza.

MARCHESA
Vicina ad esser moglie
Del Conte Ivrea, sperai che alle mie nozze
Vi sareste degnato esser presente.

CAVALIERE
Madama, alta cagion non lo consente.

MARCHESA
Delle nozze il contratto
Dunque tosto s'estenda.

CAVALIERE
Assai men duole.
Ma un ordine della Corte impone al Conte
Che per segreta missïon di stato
Accompagnar mi debba.

MARCHESSA
(mortificata)
Egli!

BARONE
Peccato!
(Sorpresa generale)
MARCHESA
(A tal colpo preparata
Io non era, o Cavaliere;
Sì confonde il mio pensiere,
Ripiegarci, oh Dio! Non sa.)

CAVALIERE
Ella è appien mortificata,
Ciò non giunse a prevedere;
Questa poi la vo'godere,
Gliel'ho fatta come va.)

CONTE, BARONE, GIULIETTA, TESORIERE, EDOARDO     
(L'incombenza è capitata
Veramente a far spiacere:
Io non posso (Non può il Conte) ritenere
Il dispetto che mi (gli) fa.
(Entra Delmonte.)
de1 Sire, venne in quest'istante
Un corriere della Corte:
D'una lettera importante
Ei si dice messager.


CAVALIERE
Porgi, porgi . . .
(leggendo)
(Oh lieta sorte! Tu coroni il mio pensier.)
(agli altri)
Lieta novella arrivami,
Or or dirò l'arcano;
Ma prima doni Giulia
All'ufficial la mano;
Faran da testimone
Il Tesoriere e il Re.

EDOARDO e GIULIETTA
Del nostro ben cagione,
Nostro sostegno egl'è.

BARONE
Che dir poss'io? Sposatevi . . .
Lo vuol, l'impone il Re.

TUTTI
Vivan gli sposi! . ..


CAVALIERE
Uditemi,
Questo si scrive a me.
(Apre la lettera e legge:)
"Finalmente in Varsavia
È giunto Stanislao. S'è dichiarata
In suo favor la Dieta, e voi potete
La corona abdicar quando volete.
La perdita d'un trono
Non v'incresca però, perchè vi acquista
Di maresciallo il titolo e l'onore."

BARONE
E voi chi siete?

CAVALIERE
Il cavalier Belfior . . .

TUTTI GLI ALTRI
Belfior?

MARCHESA
Ah sì!

CAVALIERE
(abbracciando la Marchesa)
Fedele al primo amore!

TESORIERE
Conte!

CONTE
Barone!


BARONE
Fui stolido;
Ed or come si fa?

CONTE, TESORIERE, BARONE
Facciamo l'uom di spirito . . .
Tacere converrà.

TUTTI
Eh! Facciamo da buoni amici,
Non si memori il passato!
Viva, viva il Re salvato,
Sacro a lui fia questo dì.
Due sponsali assai felici
Oggi compiansi frattanto;
A sparmiare sospiri e pianto
Forse il gioco riuscì.

F I N E

参考:ボローニャ歌劇場 2000/2001シーズン:
ガッティ指揮《さまよえるオランダ人》(新演出) :11月29〜16日 グリゴーロ出演
ガッティ指揮《ランスへの旅》:2001年1月24〜2月4日 グリゴーロ出演
カッレガーリ指揮《ルクレツィア・ボルジア》(新演出):2001年3月1〜14日(フィリアノーティ出演)
ベニーニ指揮《一日だけの王様》:2001年4月4〜13日 ピアチェンツァ 4月22日 グリゴーロ出演

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《IL CORSARO 海賊》レビュー( l'opera 2010年1月号):すばらしいスペクタクル [ヴェルディIl Corsaro 海賊]

オペラ雑誌"l'opera"の1月号にチューリヒ歌劇場の《IL CORSARO 海賊》のレビューが出ました。

みごとな公演
成長し続けているテノール、ヴィットリオ・グリゴーロ、彼のコッラードは、登場人物たち中でも際立っていた。私は、昨年の冬(2009年2月)のバレンシアでの《ファウスト》で論評したように、すでにその能力に注目していたのだが、グリゴーロは、更に良くなっている。声は、美しく、突出していて、非常にはっきりしている。そのスタイルは、いつものように過度に情熱的で『外向的』だが、今回はそれが効果的でぴったり当てはまっていた。グリゴーロは、その注目に値する役作りの中でも、3幕は本当に最高だった......gri_corrado_gulnara.jpg
グルナーラは、難しいドラマティコ・タジリタの役だが、カルメン・ジャンナタッシオ(写真右)は、とてもよかった。........
メドーラのエレーナ・モシュクは、優美な軽やかさで完璧といえる.......
カーテンコールでは、ヴィットリオ・グリゴーロとカルメン・ジャンナタッシオへの最高の熱狂的歓声とヴィジュアル・チームへの手拍子によって、成功を確信......


2009年2月の《ファウスト》では、次のように書いています。

『ファウストとしてヴィットリオ・グリゴーロは大成功をおさめた。若いテノールは、もっと慎重な用心深さをもって情熱を注ぎ込むことが必要かもしれないが、実際にとにかくすごく注目に値するものを持っている。中音域は、柔軟で情熱的で力強いが、一方、中音域から低音域への下降では、美しく練られた声が、多分、高音で《押す》歌手の癖で、粉状になる傾向があるように感じた。才能豊かなテノールが、どんなに才能があったとしても、この分野のレパートリーに取り組む時、曲の作風と様式にも気を配るように忠告したくなる。ファウストは、トゥリドゥではないが、ニュアンス、陰影、弱音のより優れた探求は、間違いなく正当で適切なもので、マルゲリータとの二重唱では、実にうまくその成果を引き出した。このことは、注目に値する試みだった。.......
シュロットとグリゴーロは、この公演を成功させ、カーテンコールでは、拍手喝采を受けた.....』

関連記事:[ヴェルディIl Corsaro 海賊]
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シャンゼリゼ劇場《ボエーム》の写真とレポート☆☆全然関係のない『ワリー』のアリア [ボエーム La Bohème]

LA BOHEME - Theatre Des Champs Elysees, Paris - 15th December 2009
ヴィットリオ・グリゴーロのウェブサイトにこの公演の舞台写真が今頃になって...私が気づかなかっただけかもしれませんが.....アップされましたので、いつものように頂戴してきました。それから、この公演をご覧になったパリ在住の助六さんの感想....過去記事の"Gastspiel: La bohème ミュンヘンからパリのシャンゼリゼ....一日だけの出張公演"にコメントして下さったものを転載します。

La Wally - Ebben? Ne andrò lontana
写真(Grigolo&Harteros)と歌は全く関係ありません


 クリスマス前は例年劇場の入りは悪い上に火曜日、元々パリでオペラの演奏会形式上演は人気がガタッと落ちる上バスティーユの「ボエーム」舞台上演直後ですから、7-8割の入りを予想してましたが、結果は9割強で私には意外、グリゴーロもハーテロスもフランスで大衆的知名度はなく、集客力は限られてますから、興行的には上出来と言えるでしょう........
.
 グリゴーロは一人燕尾ではなくジャケットに蝶ネクタイ姿で登場、薄髭を伸ばしてたのは「海賊」公演のためでしょうか。最近の演奏会式上演は相当演技つけることが珍しくないし、今回も私は動きが多いのはまったく気になりませんでした。ミミとの出会いの場で「女だ!」と飛び起き、鏡こそないもののあわてて身づくろいする演技は今回も同じ。終幕ミミは椅子に腰を降ろし、ロドルフォを膝にすがらせて死んでいきました。

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バーリのTeatro Petruzzelliの《ボエーム》舞台写真 第5弾 ☆次の《ボエーム》はNYメト・デビュー [ボエーム/ Petruzzelli - 2010]

 ヴィットリオ・グリゴーロのウェブサイトにペトルッツェリ劇場の《ボエーム》の舞台写真が掲載されました。もういいよ...というくらいたくさんありますが......転載します。

 次回の《ボエーム》は、いよいよNYメトの劇場デビューとなります。メトの公演は、Siriusで複数回放送されますので、今から楽しみです。Siriusは、音が貧弱でお金を払ってまで聞く気がしませんでしたが、最近はずいぶん改善されたようですし、期待しています。正式なシーズン発表も2月末までにはあるはずですが、今のところのスケジュールとキャストは次のようになっています。
★October 16 2010- February 25 2011: La Bohème
Roberto Rizzi Brignoli*(指揮)
Maija Kovalevska/Krassimira Stoyanova(Mimi)
Vittorio Grigolo* (Rodolfo)
Kristine Opolais*/Ellie Dehn (Musetta)
Fabio Capitanucci* (Marcello)
Dimitris Tiliakos* (Schaunard)
Gunther Groissbock* (Colline)
*印は、メトデビュー
指揮者のロベルト・リッツィ・ブリニョーリは、ジュネーヴ大劇場の《ドン・カルロ》で共演しています。
★舞台写真 Vittorio Grigolo公式HPのFoto galleryから(写真をクリックすると拡大します)

gri_boheme_petruzzelli_2010_03.jpg gri_boheme_petruzzelli_2010_13.jpg gri_friends_59.jpg
演出のBoris Stetkaと
gri_friends_58.jpg
指揮のAntonino Foglianiと

メモ:
ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディ Donata D’Annunzio Lombardi:イタリア出身
マヌエラ・ビシェリエ Manuela Bisceglie :1980年南イタリアのマテーラ出身
ヴィットリオ・グリゴーロ:1977年2月19日 イタリア、アレッツォ 出身
ダリボール・イエニスDalibor Jenis :スロヴァキア出身
ディヤン・ヴァチコフ Deyan Vatchkov :1979年 ブルガリアのソフィア出身

関連記事:
[ボエーム La Bohème]
バーリで《大聖堂の殺人》
《ファウスト》はキャンセル


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