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セルジオ・レンディーネ《ロマンツァ》世界初演(2002.11.21〜28) [Romanza (Rendine)]

 セルジオ・レンディーネ(1954.9.7)作曲のオペラ「ロマンツァ」で、グリゴーロが歌ったアニエルのアリアの音声ファイルがアップされました。作曲家のレンディーネご自身がアップされたようです。元々は、ホセ・カレーラスが歌うはずだったのですが、当時25才のグリゴーロが歌いました。この抜擢は、グリゴーロにとって非常に重要なものだったそうです。



インタビューで次のように語っています。
『転換期はどんな時ですか?
二つの重要な転換期がありました。最初はローマで、マエストロ、セルジオ・レンディーネにオペラ劇場から委託された作品“Romanza”に主役で出演した時です。そのオペラは、もともとホセ・カレーラスのために書かれたものでした。セルジオ・レンディーネのお母さん、彼女は、すごく有名なナポリのカンツォーネ“La pansè” とか “Vurria”の作者レンディーネ(Furio Rendine1920–1987)の奥さんなんですけど、いつも僕に「ヴィットリオ、特別な声を大切にね」と言っていました。僕は、シニョーラ・レンディーネが大好きでしたし、何て言うのか、彼女は僕を守ってくれていました。そしてセルジオが、僕に主役をやってみないかと提案したんです。僕にとって、とても重要な機会でした。その役は、とてもよく書かれていましたが、残念なことに“Romanza”は、再演されていません。....』

記事全文:雑誌l’operaからINTERVISTA A VITTORIO GRIGOLO/22 settembre 2010

『セルジオ・レンディーネ作曲の新作オペラ《ロマンツァ》の世界初演で病気のカレーラスの代役に立ったことは、「僕に必要だった自信を与えてくれました。あの後、僕はトップになれると確信しました」.....』
記事全文PDF:Vittorio Grigolo interview for Manon - Telegraph.pdf

♪Sergio Rendine"Romanza" Teatro dell'opera di Roma(2002.11.21〜28)
3幕 - Aria di Aniel: Vittorio Grigolo(音源はここ)

☆    ☆    ☆

以下2009-01-20記載
 ヴィットリオ・グリゴーロは、レンディーネ作曲、チェローニ台本の3幕もののオペラ《ロマンツァ》の主要キャストに抜擢されます。ローマ歌劇場でのこの公演は世界初演で、当初のキャストはホセ・カレーラスでした。

★レンディーネ作曲オペラ《ロマンツァ》世界初演、ローマ歌劇場、2002年11月21〜28日 全7公演
Sergio Rendine(作曲)
Egale Cerroni(libretto)
Will Humburg指揮
Franco Ripa di Meana演出
キャスト:
Amii Stewar(Maria)
Vittorio Grigolo(Aniel)
Chester Patton(Jelel)
Cinzia De Mola(Donna Lina)
Luciano Di Pasquale
Francesco Musinu
Favete Linguis
Maurizio Trippitelli
2002年11月21,22,23,24,26,2728日 全7公演
★楽曲解説:《Romanza》una favola romana

(アニエルとイエレルは、映画《ベルリン天使の詩》のような天使で、おそろいの白い服を着ている。1978年の夏、ヨハネ・パウロ1世が選ばれた日に二人の天使はローマに降りてくる...で、天使アニエルがマリアに恋をして....33日で急逝した教皇ヨハネ・パウロ1世を下敷にしたお話のようです)

 "Corriere della Sera"は、2001年10月9日に、ローマ歌劇場のシーズン発表の記事を掲載、『レンディーネの"Romanza" は、ウィル・ハンバーグ指揮で、ホセ・カレーラスとエイミー・スチュワートという興味深いキャスト....』と書いています。
 ローマ歌劇場のシーズンは、他劇場と異なり、1月にはじまり、2002年の開幕公演は1月19日からの《ドン・ジョヴァンニ》、このシーズンでは、ルッジェーロ・ライモンディの《ホフマン物語》も目玉だったようです。横道にそれましたが《ロマンツァ》に話しを戻しますと、カレーラスから弱冠25才のグリゴーロにというのは、かなり思い切ったキャスト変更だと思います。しかし、2002年のイタリア大統領列席の新年のコンサートにも出演したり、その他多数のコンサートもテレビ放送されたり、《愛の妙薬》のネモリーノを歌うなどで知名度はあがっていたようです。
 マリア役のエイミー・スチュワート Amii Stewart(1956.1.29生)は、アメリカ、ワシントンDC出身で、もともとはミュージカル・ダンサーですが、1979年"Knock On Wood"が全米ヒット・チャートでNo.1となり200万枚以上のセールスを記録。バチカンのクリスマスコンサートに招待されたり、2001年以降は、イタリアのユニセフ親善大使を務めるなどイタリアでも有名なポップシンガーだそうです。ということは、グリゴーロは、翌年のミラノ・スカラ座《ウェストサイドストーリー》出演より前に、人気のポップシンガーとの共演によって、この頃から、伝統的オペラだけ...という世界から、ちょっとはみ出すというか、踏み出すきっかけがあった....影響を受けたということでしょうか......この《ロマンツァ》というオペラ自体、マイクをつけていますし、従来のオペラの公演とは違ったもののようです。舞台写真は数枚見られますが、音楽が聞けないのが残念です。

★オペラ《ロマンツァ》の舞台写真(写真をクリックすると拡大)

セルジオ・レンディーネ Sergio Rendine (1954.9.7 ナポリ出身)の公式サイトのギャラリーから拝借

  ↑ヴィットリオ・グリゴーロのホームページから拝借↑(2枚目の写真のチェスター・パットンは、新国で《カルメン》のエスカミーリョと《エレクトラ》のオレストを歌っている)
  右のカーテンコールの写真では左から2番目がグリゴーロ、真ん中はレンディーネ→


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