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ROYAL OPERA HOUSE マスネ作曲《マノン》で劇場デビュー★RISING STAR★ [インタビュー&記事]

◎モルフォンテーヌ役のPhilip Langridge フィリップ・ラングリッジが亡くなりました。ROHのサイトでは、すでに"TBC"となっています。第一ブログに「訃報」の記事を書きました。(2010.3.8)

◎7月10日午後6時(現地時間)、BBC Radio3の"Opera on 3"で放送
10 July 6pm - Royal Opera House/Massenet: Manon with Anna Netrebko (Manon), Vittorio Grigolo (des Grieux) and conducted by Antonio Pappano.(2010.2.28)


ROHの会員用の冊子(ABOUT THE HOUSE January,2010)にヴィットリオ・グリゴーロの紹介文が掲載されました。さすがイギリスとでも言いましょうか....なかなかうまくまとまった興味深い内容です。

Jules Massenet作曲《マノン》 ROYAL OPERA HOUSE 2010年6月22,25,28日/7月1,4,7,10日 全7公演
指揮:Antonio Pappano
演出:Laurent Pelly
デザイン: Chantal Thomas
照明:Joël Adam

ソリスト
マノン:Anna Netrebko
騎士デ・グリュー:Vittorio Grigolo
レスコー:Russell Braun
伯爵デ・グリュー:Christof Fischesser
モルフォンテーヌ:Philip Langridge
ブレティニ:William Shimell
ROHサイト

休業中のローランド・ビリャソンの代わりにヴィットリオ・グリゴーロがデ・グリューというニュースは昨年の10月9日に発表されました。グリゴーロは、初役で劇場デビューとなります。
★RISING STAR★Vittorio Grigolo
 どんな雲にも銀色の裏地がある、すなわち、憂いの裏には喜びがあると言うが、喉の手術後回復途中のローランド・ビリャソンの不在は、魅力的な若いイタリア人テノールが《マノン》でデ・グリューを歌うのを聴く機会を我々に与えてくれた。

 32歳のヴィットリオ・グリゴーロは人気がある。彼は、すでにClassical Britsのガラ・コンサートに登場しているし、「ポップ・オペラ」の渋いアルバムを出しているし、Hayley Westenraと《ウェストサイドストーリー》の録音もしている。しかし、これは彼の半分にすぎない。グリゴーロは、完璧なクラシックの背景を持つ、勉強熱心で多才なテノールだ。システィーナ礼拝堂合唱団のソリストだった少年時代から、そして、13歳のときの、パヴァロッティに賞賛されたローマ歌劇場デビュー以来、グリゴーロは、真剣に音楽を学んできた。ポピュラーでの成功が、熱狂的なオペラ愛好家たちが彼をまじめに受け入れることの妨げになる理由が彼には理解できない。「私は子供のときにオペラを始めました。ポップアルバムを出すことにしたのは、私と同世代の人々に近づけるのではないかと考えたからです。オペラハウスに若者の姿がないのは、恥ずかしいことだと感じました。そして、自問しました。なぜだろう・・。オペラはこんなにも感動的な音楽なのに・・と」

 グリゴーロは23歳のとき、リッカルド・ムーティの指揮でミラノのスカラ座にデビューした。最近は活動範囲を広げつつあり、世界中の演出家たちに注目されている。2010年にはコヴェントガーデンにデビューするし、2010/2011シーズンのメトデビューはずっと以前に計画されていた。2007年にワシントン・オペラで、ロドルフォの彼を見たアメリカ人は、彼が戻ってくるのを首を長くして待っている。ワシントン・ポスト紙のアン・ミジェットはこう書いた。「演技力と声の威力で、ヴィットリオ・グリゴーロは突出している。生まれながらの市場価値のあるイタリア人テノールである」

 目下、グリゴーロはチューリヒで《海賊》のリハーサル中だ。アンナ・ネトレプコと共演することになった運命の巡り合わせがうれしいそうだ。「もちろんローランド・ビリャソンが一日も早く回復することを願っています。デ・グリュー役はまだよくわかっていませんけど、アンナとなら、すごく楽しいことは間違いないです」
  2009年11月頃にインタビューした模様

『ポピュラーでの成功が、熱狂的なオペラ愛好家たちが彼をまじめに受け入れることの妨げになる理由が彼には理解できない。』......私もネット上で時々そういう人を目にします。一種の妬み嫉みだと思います。

 ところで、ローランド・ビリャソンは、すでに、イギリスのテレビに出演したそうですし、3月22日にはウィーン国立歌劇場で《愛の妙薬》でオペラ復帰となりますし、それからベルリン国立歌劇場の《エウゲニ・オネーギン》に出演して、5月にはチューリヒ歌劇場で《椿姫》に出演することになっています。ところが、なぜか、5月に予定されていたウィーン国立歌劇場の《カルメン》と6月末からのROHの《マノン》を早々とキャンセルしました。
 《カルメン》と《マノン》には出られないが、《愛の妙薬》《エウゲニ・オネーギン》《椿姫》には出演できる.....なんでかなぁ.....なんですが、答えは簡単! 《カルメン》と《マノン》にはアンナ・ネトレプコが出ることになっているんです....いやはやネトレプコも嫌われたもんですね。不調の原因は「ネトレプコ」という説もありましたから.....用心にこしたことはないですが....

関連記事:
ローランド・ビリャソン復帰!3月ウィーンでネモリーノ☆5月にはチューリヒ歌劇場デビューも
ビリャソン 2度目の休業
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leporelissima

こんにちは、お久しぶりです。ヴェネツィアの大学生です。

新しくオペラのみのブログを立ち上げました。まだ記事は少ないですがこれから書いていきます。リンクなんかしていただけるとありがたいです。

グリーゴロは精力的に活躍のようですね!もう一度彼の舞台を見たいと思っております。それでは!
by leporelissima (2010-02-09 02:08) 

keyaki

まだかな〜...と待っていました!
お知らせありがとうございます。
さっそく拝見!
ヨーロッパ中をオペラ巡りで、すごいことになっていますね。
他の交流ブログの方たちもご覧になっていたり、話題になっている演目がたくさんありますし、これは楽しみです。

by keyaki (2010-02-09 09:48) 

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