13才のヴィットリオ・グリゴーロ"パヴァロッティーノ"の新聞記事★☆写真Pavarotti,Kabaivanskaと [トスカ1990(Pastorello)]
★2009年7月26日追記
このところヴィットリオ・グリゴーロのオペラ歌手としての評価が、着実に高まっているのを感じます。私が注目し始めてから、好評でなかった舞台はないのですが、オペラ歌手としての知名度が上がってきています。これは、オペラ出演は年間3本....と制限するのを止めた効果ではないかと思います。こうなると、いろんな所からお宝写真が出て来るんですね.....
パヴァロッティーノと呼ばれた時の写真、パヴァロッティとカバイヴァンスカと一緒の写真をネット上の某所で発見。下記の記事で紹介したコリエ・デッラ・セーラの新聞記事にもあるように本当に「ぽっちゃり」可愛い、13才というかほとんど14才なんですけど、それにしては幼いかんじですね。中学2年ってもっと大人っぽいと思いますけど.....
12才の時の写真もありましたが、合唱団の写真なので同じ年頃の男の子(9才〜14才)の中にいますが、ヴィットリオ君はすぐ分かります.......けっこうチビでクリクリお目目のキューピーさんです。また後日紹介します。
★ここからは、2009年5月26日記事
ヴィットリオ・グリゴーロのオペラデビューは13才、《トスカ》のパストレッロでしたが、ローマのオペラ界をわかせたようです。当時の新聞記事がありますが、一つは"CORRIERE DELLA SERA"の初日がはじまる前の記事、もう一つは IL GIORNO、この公演のレビューで羊飼いの少年役のグリゴーロの部分の抜粋です。 まず、コリエ・デッラ・セーラの公演開始前の新聞記事から。
★システィーナ礼拝堂聖歌隊からパストレッロ(1990.12.11)
私たちは彼に『パヴァロッティーノ』というニックネームをつけた。彼は、システィーナ礼拝堂の少年聖歌隊で歌う13歳、ぽっちゃりして、とても濃い黒っぽい瞳で、そわそわ落ち着かない様子で、大切な喉を保護するために不可欠なマフラーをしている。この少年の名前は、ヴィットリオ・グリゴーロ、歌劇場でのオペラ・シーズンの木曜日に始まる《トスカ》で最年少の出演者である。普通は女声のコントラルトによって歌われるローマの詩人ジッジ・ザナッツォの詩の数節 "Io de’ sospiri, te ne rimanno tanti.... Pè quante foye ne smoveno li venti. Tu mme disprezzi, io me ciaccoro. Lampena d’oro, me fai morir!’."を歌う羊飼いの少年の役を演じる。
3幕で、サン・ピエトロの鐘の音の後、彼の歌は舞台のそで裏から聞こえて来て、それから羊飼いは舞台を横切る。マント、帽子、大きな籠と杖。この繊細な旋律は、悲劇への序奏となる。"星は光りぬ E lucean le stelle"の前に演奏される。
『皆が、僕をパヴァロッティーノって呼ぶことは正しいです。』とヴィットリオは言う。『彼は僕のアイドルです。彼がやって来た時すぐに、僕は力いっぱい彼に抱きつきました。彼のようなずーっと一生歌う歌手になりたいんです。でも大人になるまで待たなければならないし、その間にどんな変化が起こるか分かりません。』
初めてのオペラ出演にもかかわらず、若い歌手は、パヴァロッティとカバイヴァンスカのような二人の主役の前でも全くおじけづいていないようだ。『僕は興奮してどきどきしました。』とヴィットリオは続けた。『一人で、舞台を歩いている時に、たくさんのすばらしいアーティストが、ここを通ったんだなって。そして僕はまるで聖なるパラダイスにいるように感じました。』
次はIL GIORNO紙のレビューから。
★それでも小さなグリゴーロ(羊飼いの少年)の声はこの上なくすばらしい(1990.12.15)
あいにく羊飼いは、巨大なダマスク織のラメッタでローマのシルエットを2枚に分けて描写した下げ幕の前でローマの夜明けの歌を歌うのだが、その声、顔つき、熟練を強く印象づけるものを持っている。彼の名前は、ヴィットリオ・グリゴーロ、天は、彼が大人になるまで彼の声を見守るだろう...そして、彼を見出した人にたくさんの感謝を。
いやはや、牧童ならぬ神童だったんですね。「10で神童15で天才、二十歳過ぎればただの人.....」と言いますが、確かに、今は、ただの才能豊かなテノール歌手の一人....
13才で初舞台、その後、声変わりしてもテノール声で、個人レッスンで歌の勉強をして、19才でコンクールで優勝、奨学金をもらうと同時に歌手デビューもしています。カーレーサーを目指し、実際にレースでもいい成績をあげ、廻りの大人たちをはらはらさせた時期もあるようですが、親の強い希望もあり、本人自身もオペラ歌手との両立は無理と判断して、レーサーを断念、オペラ歌手に専念することに......
参考:2001年までの公演一覧
★公演日程:1990年12月13,16,19,22,27,30日/1991年1月3,5,8,11,13,16,19日 全13公演グリゴーロは全公演歌った。
主役級歌手は、カバイヴァンスカ/レオーナ・ミッチェル、パヴァロッティ/マルティヌッチ/メリーギ、ヴィクセル/カローリ、詳細はオペラ年鑑で
関連記事:
1990年ローマ歌劇場《トスカ》13才のグリゴーロ(羊飼いの少年):パヴァロッティ感激!
このところヴィットリオ・グリゴーロのオペラ歌手としての評価が、着実に高まっているのを感じます。私が注目し始めてから、好評でなかった舞台はないのですが、オペラ歌手としての知名度が上がってきています。これは、オペラ出演は年間3本....と制限するのを止めた効果ではないかと思います。こうなると、いろんな所からお宝写真が出て来るんですね.....
パヴァロッティーノと呼ばれた時の写真、パヴァロッティとカバイヴァンスカと一緒の写真をネット上の某所で発見。下記の記事で紹介したコリエ・デッラ・セーラの新聞記事にもあるように本当に「ぽっちゃり」可愛い、13才というかほとんど14才なんですけど、それにしては幼いかんじですね。中学2年ってもっと大人っぽいと思いますけど.....
12才の時の写真もありましたが、合唱団の写真なので同じ年頃の男の子(9才〜14才)の中にいますが、ヴィットリオ君はすぐ分かります.......けっこうチビでクリクリお目目のキューピーさんです。また後日紹介します。
★ここからは、2009年5月26日記事
ヴィットリオ・グリゴーロのオペラデビューは13才、《トスカ》のパストレッロでしたが、ローマのオペラ界をわかせたようです。当時の新聞記事がありますが、一つは"CORRIERE DELLA SERA"の初日がはじまる前の記事、もう一つは IL GIORNO、この公演のレビューで羊飼いの少年役のグリゴーロの部分の抜粋です。 まず、コリエ・デッラ・セーラの公演開始前の新聞記事から。
★システィーナ礼拝堂聖歌隊からパストレッロ(1990.12.11)
私たちは彼に『パヴァロッティーノ』というニックネームをつけた。彼は、システィーナ礼拝堂の少年聖歌隊で歌う13歳、ぽっちゃりして、とても濃い黒っぽい瞳で、そわそわ落ち着かない様子で、大切な喉を保護するために不可欠なマフラーをしている。この少年の名前は、ヴィットリオ・グリゴーロ、歌劇場でのオペラ・シーズンの木曜日に始まる《トスカ》で最年少の出演者である。普通は女声のコントラルトによって歌われるローマの詩人ジッジ・ザナッツォの詩の数節 "Io de’ sospiri, te ne rimanno tanti.... Pè quante foye ne smoveno li venti. Tu mme disprezzi, io me ciaccoro. Lampena d’oro, me fai morir!’."を歌う羊飼いの少年の役を演じる。
3幕で、サン・ピエトロの鐘の音の後、彼の歌は舞台のそで裏から聞こえて来て、それから羊飼いは舞台を横切る。マント、帽子、大きな籠と杖。この繊細な旋律は、悲劇への序奏となる。"星は光りぬ E lucean le stelle"の前に演奏される。
『皆が、僕をパヴァロッティーノって呼ぶことは正しいです。』とヴィットリオは言う。『彼は僕のアイドルです。彼がやって来た時すぐに、僕は力いっぱい彼に抱きつきました。彼のようなずーっと一生歌う歌手になりたいんです。でも大人になるまで待たなければならないし、その間にどんな変化が起こるか分かりません。』
初めてのオペラ出演にもかかわらず、若い歌手は、パヴァロッティとカバイヴァンスカのような二人の主役の前でも全くおじけづいていないようだ。『僕は興奮してどきどきしました。』とヴィットリオは続けた。『一人で、舞台を歩いている時に、たくさんのすばらしいアーティストが、ここを通ったんだなって。そして僕はまるで聖なるパラダイスにいるように感じました。』
次はIL GIORNO紙のレビューから。
★それでも小さなグリゴーロ(羊飼いの少年)の声はこの上なくすばらしい(1990.12.15)
あいにく羊飼いは、巨大なダマスク織のラメッタでローマのシルエットを2枚に分けて描写した下げ幕の前でローマの夜明けの歌を歌うのだが、その声、顔つき、熟練を強く印象づけるものを持っている。彼の名前は、ヴィットリオ・グリゴーロ、天は、彼が大人になるまで彼の声を見守るだろう...そして、彼を見出した人にたくさんの感謝を。
いやはや、牧童ならぬ神童だったんですね。「10で神童15で天才、二十歳過ぎればただの人.....」と言いますが、確かに、今は、ただの才能豊かなテノール歌手の一人....
13才で初舞台、その後、声変わりしてもテノール声で、個人レッスンで歌の勉強をして、19才でコンクールで優勝、奨学金をもらうと同時に歌手デビューもしています。カーレーサーを目指し、実際にレースでもいい成績をあげ、廻りの大人たちをはらはらさせた時期もあるようですが、親の強い希望もあり、本人自身もオペラ歌手との両立は無理と判断して、レーサーを断念、オペラ歌手に専念することに......
参考:2001年までの公演一覧
★公演日程:1990年12月13,16,19,22,27,30日/1991年1月3,5,8,11,13,16,19日 全13公演グリゴーロは全公演歌った。
主役級歌手は、カバイヴァンスカ/レオーナ・ミッチェル、パヴァロッティ/マルティヌッチ/メリーギ、ヴィクセル/カローリ、詳細はオペラ年鑑で
関連記事:
1990年ローマ歌劇場《トスカ》13才のグリゴーロ(羊飼いの少年):パヴァロッティ感激!
1990年ローマ歌劇場《トスカ》13才のグリゴーロ(羊飼いの少年):パヴァロッティ感激!★☆VideoClip [トスカ1990(Pastorello)]
ヴィットリオ・グリゴーロは、システィーナ礼拝堂の少年聖歌隊のソリストとして、9才から5年間バチカンで勉強、13才の時に、ローマ歌劇場の《トスカ》に3幕はじめの短いフレーズを歌うパストレッロで出演。この時、カヴァラドッシで出演していたパヴァロッティがいたく感動したということで、メディアが、グリゴーロに『パヴァロッティーノ』という愛称をつけたのです。
実は、この公演のライヴの映像(VHSとLD)があるということを数日前に知りました。この役は、少年合唱団のボーイソプラノが歌ったり、大人のソプラノが歌ったりで、舞台には出ないで、陰で歌うことが多いのですが、果たして、ヴィットリオ君は舞台に出ているのか! 出ていなければ買う意味がないし...左サイドにもその時の歌声のMP3を常駐させていますが、どうやら舞台を移動して歌っているように聞こえます...だとすると羊飼いの少年の扮装で出ているかもしれない...ということで、LDを手に入れました。今日それが届いたわけですが.....さて.....
はい、出てました、暗くてほとんど見えませんが、13才って、特に男の子は、まだまだ可愛い時期ですよね。お顔は4才の時とあまり変わってない....右下の写真をクリックするとビデオクリップにリンクしています。本当にしっかりした素晴しい歌唱です。パヴァロッティが感心するのも当然でしょう。
★ローマ歌劇場《トスカ》1990年12月13日ライヴ
指揮:ダニエル・オーレン
演出:マウロ・ボロニーニ
キャスト
Tosca……… Raina Kabaivanska
Mario……… Luciano Pavarotti
Scarpia……… Ingwar Wixell
Sacrestano……… Alfredo Mariotti
Angelotti……… Franco Federici
Spoletta……… Mario Bolognesi
Sciarrone……… Ubaldo Carosi
Carceriere……… Giuseppe Zecchillo
Pastorello……… Vittorio Grigolo
ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団
これが、ヴィットリオ・グリゴーロの初舞台です。指揮者が登場すると、客席から子供の歓声がしますが、グリゴーロのお友達が見に来ていたんでしょうか。この時のパヴァロッティは55才、見た目もけっこう若く、「星は光りぬ」ではアンコールにこたえて2回歌っています。なんでもローマではおりしもヨーロッパサミット開催中で、この公演をミッテラン大統領をはじめとしたVIPが観劇、最後にちょっと写ってます。
ところで、チェチリア・バルトリ(Cecilia Bartoli, 1966.6.4-ローマ)の初舞台も、1974年ローマ歌劇場で《トスカ》の羊飼いの少年だったそうです。8才か9才ですけど、わざわざ少女が歌わなくてもボーイソプラノの方がいいとおもいますけど......
関連記事:母さん、あの酒はつよいね:アルバム宣伝用クリップ 4才の時にマイクを持って歌っている姿がちょっと見られる。
LDは廃盤ですが、CDはまだあります。↓
実は、この公演のライヴの映像(VHSとLD)があるということを数日前に知りました。この役は、少年合唱団のボーイソプラノが歌ったり、大人のソプラノが歌ったりで、舞台には出ないで、陰で歌うことが多いのですが、果たして、ヴィットリオ君は舞台に出ているのか! 出ていなければ買う意味がないし...左サイドにもその時の歌声のMP3を常駐させていますが、どうやら舞台を移動して歌っているように聞こえます...だとすると羊飼いの少年の扮装で出ているかもしれない...ということで、LDを手に入れました。今日それが届いたわけですが.....さて.....
はい、出てました、暗くてほとんど見えませんが、13才って、特に男の子は、まだまだ可愛い時期ですよね。お顔は4才の時とあまり変わってない....右下の写真をクリックするとビデオクリップにリンクしています。本当にしっかりした素晴しい歌唱です。パヴァロッティが感心するのも当然でしょう。
★ローマ歌劇場《トスカ》1990年12月13日ライヴ
指揮:ダニエル・オーレン
演出:マウロ・ボロニーニ
キャスト
Tosca……… Raina Kabaivanska
Mario……… Luciano Pavarotti
Scarpia……… Ingwar Wixell
Sacrestano……… Alfredo Mariotti
Angelotti……… Franco Federici
Spoletta……… Mario Bolognesi
Sciarrone……… Ubaldo Carosi
Carceriere……… Giuseppe Zecchillo
Pastorello……… Vittorio Grigolo
ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団
これが、ヴィットリオ・グリゴーロの初舞台です。指揮者が登場すると、客席から子供の歓声がしますが、グリゴーロのお友達が見に来ていたんでしょうか。この時のパヴァロッティは55才、見た目もけっこう若く、「星は光りぬ」ではアンコールにこたえて2回歌っています。なんでもローマではおりしもヨーロッパサミット開催中で、この公演をミッテラン大統領をはじめとしたVIPが観劇、最後にちょっと写ってます。
ところで、チェチリア・バルトリ(Cecilia Bartoli, 1966.6.4-ローマ)の初舞台も、1974年ローマ歌劇場で《トスカ》の羊飼いの少年だったそうです。8才か9才ですけど、わざわざ少女が歌わなくてもボーイソプラノの方がいいとおもいますけど......
関連記事:母さん、あの酒はつよいね:アルバム宣伝用クリップ 4才の時にマイクを持って歌っている姿がちょっと見られる。
LDは廃盤ですが、CDはまだあります。↓
- アーティスト: Franco Federici,Giacomo Puccini,Rome Opera Theater Orchestra,Luciano Pavarotti,Alfredo Mariotti,Giuseppe Zecchillo,Ingvar Wixell,Mario Bolognesi,Raina Kabaivanska,Raina Kavaivanska,Ubaldo Carosi,Vittorio
GricoloGrigolo - 出版社/メーカー: RCA
- 発売日: 1993/09/14
- メディア: CD