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2013-2014シーズン予定 ☆ パリ国立歌劇場(ルチア)☆ ドルトムン(コンサート) ☆ ウィーン (ボエーム) ☆ ミラノ・スカラ座(ルチア) ☆ NYメト(ボエーム&リサイタル)☆DOB (ウェルテル 演奏会形式) ☆ ROH(ボエーム) [今後のスケジュール追加・変更]

 各オペラハウスの2013-2014シーズンだいたい出揃ったようですのでグリゴーロのスケジュールを順番に書き出しておきます。2014年5月25日現在のものです。いつもながら余裕のスケジュールというか、理想的なスケジュールです。

1)パリ国立歌劇場 Lucia di Lammermoor 2013年9月7, 13, 20, 26/10月1, 6日 (6公演)
2)ハノーファスカラ座フィルハーモニー管弦楽団とのジョイントコンサート 2013年11月7日
 エッセンスカラ座フィルハーモニー管弦楽団とのジョイントコンサート 2013年11月9日
 ドルトムントスカラ座フィルハーモニー管弦楽団とのジョイントコンサート 2013年11月11日
3)ウィーン国立歌劇場La Bohème 2013年12月4,7,11日 (3公演)
4)ミラノ・スカラ座 Lucia di Lammermoor " 2014年2月1, 7, 14, 19ライヴ, 23p, 28日 (6公演)
5)メトロポリタン歌劇場Vittorio Grigolo in Recital 2014年3月9日
6)メトロポリタン歌劇場 La Boheme" 2014年3月19, 22, 26, 29/4月2, 5,10, 14, 18日 (9公演)
7)ベルリン・ドイツ・オペラマスネ"Werther " 2014年6月16,19日 (2公演)
8)ロンドン La Bohème 2014年7月12,15,19日 (3公演)

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ミラノ・スカラ座 2013-2014シーズン発表(2013.5.25)

 オペラは椿姫、カヴァレリアと(バレーLe Spectre de la rose, La rose malade)、ルチア、トロヴァトーレ、皇帝の花嫁、トロイ人、エレクトラ、コジ・ファン・トゥッテ、オリー伯爵、シモン・ボッカネグラの10演目、グリゴーロはパリ国立歌劇場と同じ「ルチア」(2月1日〜28日)に出演、メトのプロダクションだそうです。開幕公演の「椿姫」のアルフレードは噂どおりベチャワ、ダムラウのヴィオレッタですから、ベチャワの方がお似合いでしょう。その他の著名歌手は、マルセロ・アルバレス、ヌッチ、マイヤー、パーペ、ビリャソン、フローレス、ドミンゴ.....

ドニゼッティ"Lucia di Lammermoor "(イタリア語版) 2014年2月1, 7, 11, 14, 16, 19, 21, 23, 28日
Produzione Metropolitan Opera House
Direzione 
Direttore:Pier Giorgio Morandi
Regia:Mary Zimmermann
Scene:Daniel Ostling
Costumi:T.J. Gerckens
Coreografia:Daniel Pelzig
CAST 
Enrico:Fabio Capitanucci (1, 7, 14, 19, 21, 28)/Massimo Cavalletti (11, 16p, 23p)
Lucia:Albina Shagimuratova(1, 7, 14, 19, 23p, 28) /Jessica Pratt (11,16p, 21)
Edgardo:Vittorio Grigolo(1, 7, 14, 19, 23p, 28)/Piero Pretti (11, 16p, 21)
Arturo:Juan Francisco Gatell
Raimondo:Orlin Anastassov(1, 7, 14, 19, 23p, 28)/Sergey Artamonov (11, 16p, 21)
Alisa:Barbara Di Castri
Normanno:Massimiliano Chiarolla

 エドガルドはダブルキャストですが、まだ日程は決まっていないようです。ルチアのアルビナ・シャギムラトヴァは、ロシア人ソプラノで、2012年のウィーン国立歌劇場来日公演で、「夜の女王」を歌ったようです。生年月日が分かりませんが2007年に27才ということは1980年生まれでしょうね。スカラでも「夜の女王」を歌っていますが、最近ROHでも歌っていて、ロンドンの椿姫さんによれば、「艶と張りのある美声が気持ちよく突き抜けて素晴らしかった.....」そうです。写真を見る限り、(メイクのせいかもしれませんが....)美人でも可愛くもないみたい....
 「皇帝の花嫁」にすごく懐かしい名前がありました....アンナ・トモワ=シントウ Anna Tomowa-Sintow、ルッジェーロ・ライモンディと同じ年ですから71才ですよ。それから、レイミーが「トロイ人」に出ます。

Konzerthaus Dortmund ドルトムントコンツェルトハウス 2013-2014シーズン発表(2013.4.25)

スカラ座フィルハーモニー管弦楽団(Orchestra Filarmonica della Scala)とのジョイントコンサート
 2013年11月11日 20:00
 指揮:アンドレス・オロスコ=エストラーダ (Andrés Orozco-Estrada , 1977.12.14 - )
 プログラム概要:グリゴーロはコンサートの前半にヴェルディとロッシーニのアリアを歌う。後半はムゾルグスキーの「展覧会の絵」のラヴェル編曲のオケバージョンを演奏。

 ドルトムントといえば、2011年のドイツ国内コンサートツァーで、このコンツェルトハウスで歌っていますが、スカラ座管弦楽団と一緒とは...... ドルトムントでのコンサートでは、"Grigolo in Dortmund: Neuer Star im Olymp der Tenöre" にあるように、新しい「歌う神」としてオリンポスのテノールの席に迎え入れらる条件をすべて備えていると評価されました。

関連記事:コンサートツァーはじまる☆ドルトムント → ハンブルグ → ミュンヘン → チューリヒ → ベルン → ベルリン

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ウィーン国立歌劇場の2013-2014シーズンのプログラム発表(2013.3.19)
 グリゴーロは「ボエーム」、またですか...しかもROHと同じ...ミミはゲオルギュー

プッチーニ"La Bohème "2013年12月4,7,11日
Philippe Auguin | Dirigent
Franco Zeffirelli | Regie
Franco Zeffirelli | Bühnenbild
Marcel Escoffier | Kostüme
Vittorio Grigolo | Rodolfo
Angela Gheorghiu | Mimì
Gabriel Bermudez | Marcello
Valentina Nafornita | Musetta
 あとスカラ座が残っていますが、開幕公演の「椿姫」に出演の可能性有りかと思っていましたが、このウィーンの発表でそれもないってことですね....残念。

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ベルリン・ドイツ・オペラの2013-2014シーズンのプログラム発表(2013.3.15)
 グリゴーロは演奏会形式の「ウェルテル」、前からウェルテルは歌う予定に入ってましたが、やっと.....です。キャンセルしないで下さいよ。

マスネ"Werther "2014年6月16,19日 konzertant in der Berliner Philharmonie
Donald Runnicles 指揮,
Vittorio Grigolo(Werther)
John Chest(Albert)
Ekaterina Gubanova(Charlotte)
Siobhan Stagg(Sophie )

プログラムはこちらsaison 2013/2014 248ページもあります。

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パリ国立歌劇場の2013-2014シーズンのプログラム発表(2013.2.26)
 昨年より2週間くらい早いですよ。グリゴーロは開幕公演の「ルチア(再演)」、チョーフィ、テジエと共演です。グリゴーロが facebookで、「パリ国立歌劇場のオープニングを飾ることは、とても幸せで光栄です。しかもエドガルドをまた歌えるなんてすごく嬉しい」とコメントしています。エドガルドは、2009年以来ですから4年ぶりになります。

ドニゼッティ"Lucia di Lammermoor"(イタリア語版) 2013年9月7日〜10月9日 バスティーユ
Maurizio Benini 指揮
Andrei Serban 演出
William Dudley 舞台衣装
Enrico Ashton:
 Ludovic Tezier (9月7, 13, 20, 26/10月1) / George Petean (9月10, 17, 23, 29/10月4, 6, 9 )
Lucia:
 Patrizia Ciofi (9月7, 13, 20, 26/10月1, 6) / Sonya Yoncheva (9月10, 17, 23, 29/10月4, 9)
Edgardo di Ravenswood:
 Vittorio Grigolo (9月7, 13, 20, 26/10月1, 6) / Michael Fabiano (9月10, 17, 23, 29/10月4, 9)
Arturo Bucklaw:Alfredo Nigro
Raimondo Bidebent :Diogenes Randes
Alisa:Cornelia Oncioiu
Normanno:Eric Huchet

 Bキャストのエドガルド役のマイケル・ファビアーノ君、あのアメリカ人テノールです....またグリゴーロとダブルキャストとは分が悪いですけど、着々とキャリアを積んでいるようです....よかったね。
参考:24才のアメリカ人テノール、スカラ座での「ひどい体験」を語る

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メトロポリタン歌劇場の2013-2014シーズンプログラム発表(2013.2.27)
 グリゴーロはゼッフィレッリ演出の「ボエーム」に出演、Live in HD(4月5日)も決定、更に3月9日にはリサイタルもあります。

★メトロポリタン歌劇場Vittorio Grigolo in Recital 2014年3月9日
今年1月のスカラ座リサイタルと同様ピアノ伴奏はVincenzo Scalera
参考:Vittorio Grigolo ミラノ・スカラ座リサイタル(2013.1.7):レビュー、写真、ビデオ

★メトロポリタン歌劇場 プッチーニ "La Boheme"
2014年1月14, 18, 22, 25, 30/3月19, 22, 26, 29/4月2, 5m(HD), 10, 14, 18gri_metHD2014.jpg
指揮:Stefano Ranzani 演出:Franco Zeffirelli
Mimi: Maija Kovalevska(1月)/Anita Hartig/Barbara Frittoli(4月10,14,18)
Musetta: Irina Lungu(1月)/Jennifer Rowley(3,4月)/Susanna Phillips(4月2,5)
Rodolfo: Joseph Calleja(1月)/Vittorio Grigolo(3,4月)
Marcello: Alexey Markov(1月)/Massimo Cavalletti(3,4月)
Schaunard: Joshua Hopkins(1月)/Patrick Carfizzi(3,4月)
Colline: Christian Van Horn(1月)/Nicolas Teste(3月)/Oren Gradus(4月)
Benoit/Alcindoro: Donald Maxwell(1,4月)/Philip Cokorinos(3月)

 うわさは昨年の10月頃にネット上に流れていましたが、フリットリのミミは隠し球かな.....彼女最近メトのお仕事多いです...なにか個人的理由もささやかれていますが.....
 グリゴーロは後半の3月、4月だと思います。Live in HD のうわさもありますが、カレイヤかグリゴーロか....このスケジュールがあっていれば、グリゴーロのような気がします....

 予想通りグリゴーロは、後半の3月4月に出演、Live in HDもです。HDのキャストはVittorio Grigolo, Anita Hartig, Susanna Phillips, Massimo Cavalletti, Patrick Carfizzi, Oren Gradus, Donald Maxwell 。(2013-14 Live in HD Season Schedule)
 アニタ・ハルティッヒAnita Hartigは、昨年10月ミラノ・スカラ座で共演しています。1983年ルーマニア生まれの若手です。ミミって年上っぽいイメージなのでフリットリでもいいと思いますが......

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Royal Opera Houseの2013-2014シーズンプログラム発表(2013.3.13)
 グリゴーロは、またまた「ボエーム」いくらなんでも2シーズン連続では.......あきるよね....ミミがゲオルギューって....今シーズンの「つばめ」キャンセルの埋め合わせってことなんでしょうか...またキャンセルしないとも限らない....深読みすれば、"Star names"の中に名前がないもん....ね。
★ROHプッチーニ"La Bohème "2014年7月12,15,19日
Giacomo Puccini
Dir: John Copley
Cond: Cornelius Meister
Cast:
Mimì – Ermonela Jaho (9, 13 mat, 17, 19 mat) / Angela Gheorghiu (12, 15, 19 eve )
Rodolfo – Giuseppe Filianoti (9, 13 mat, 17, 19 mat) / Vittorio Grigolo (12, 15, 19 eve)
Marcello – Markus Werba (9, 13 mat, 19 mat) / Massimo Cavalletti (12, 15, 17, 19 eve)
Musetta – Simona Mihai (9, 13 mat, 19 mat) / Irina Lungu (12, 15, 17, 19 eve)
Royal Opera Chorus, Orchestra of the Royal Opera House

9 | 12 | 13 (mat) | 15 | 17 | 19 (mat) | 19 July (eve)

雑誌 OPERA NEWS 主催のThe Singers' Studio- Vittorio Grigolo (2013.4.17) ☆ 写真 [インタビュー&記事]

 「リゴレット」の公演の合間、4月17日に行われた雑誌Opera News主催の"The Singers' Studio- Vittorio Grigolo"のレクチャーのレポートが交流ブログ "Opera! Opera! Opera! "にアップされました。いつもながらMadokakipさんのレポートは分かり易くて面白くて感心させられるんですが、今回のグリゴーロのレポートは、特に面白いですよ.....リンクします。 → THE SINGERS' STUDIO: VITTORIO GRIGOLO
 新情報としては、のびのびになっているCDアルバム「アヴェ・マリア」は10月発売予定、フランスオペラのCDを準備中、ソロリサイタルのCDも出したい...そうです。(2013.4.21)

  「グリゴーロファンの方、お待たせしました。遅くなりましたが....」ということでレクチャーの写真がOpera Newsのfacebookにたくさん掲載されました(下の写真はその一部です)。ピアノを弾いたり、絵を描いたり...発声のメカニズムの略図のクローズアップもあります。リンク先の写真をクリックすると、何を話しているかの説明もあります。後日ビデオも公開するようです。(2013.5.14)
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スポーツとオペラ:テノールのフェデラー...ヴィットリオ・グリゴーロ(2010.7.6記事)☆ エルネスツ・ガルビスと...(2013.5) [インタビュー&記事]

 グリゴーロのfacebookにテニスプレーヤーのエルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis, 1988.8.30- ラトビア・リガ出身)との写真が掲載されました。5月1日にメトの「リゴレット」が終って、ウィーン国立歌劇場の「椿姫」が8日からですから、ニューヨークからウィーンに移動して、忙しいなか、プロの選手とプレイするなんて....元気だなぁ.....写真を撮ったのは、下の過去記事でも名前が出てくるATPのチーム・マネージャーのヴィットリオ・セルミなんですね。ということは、エルネスツ・ガルビスはオペラ好きのセルミ氏に誘われてウィーンに来たのかもしれません。
 ちなみにこのレストランは、ウィーン国立歌劇場に隣接するマーラー通りのリストランテ・サンカルロのようです。
gri_Gulbis_vienna.jpg
(2013.5.14追記)
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 ◎Operachicさんのブログにファン・ディエゴ・フローレスの特別インタビューが掲載されています。長いインタビュー記事ですが、最後の質問で、テニスのことを話しています。(2010.7.21)

以下2010-07-17の記事:
 インタビューでいつも「オペラの公演はテニスマッチと共通点がある....」と語っているヴィットリオ・グリゴーロですが、ROHの《マノン》の公演(6.22〜7.10)と、ウィンブルドン・テニス選手権の開催時期(2010.6.21~7.4)がちょうど重なったためでしょうか、ちょっと変わった記事が La Stampa に掲載されました。もしかして、ビリャソンの代役を喜んで引き受けたのは、ウィンブルドンのためだったのかも.....グリゴーロはロジャー・フェデラー(下写真左)の熱心なファンですが、今回は決勝戦に残れませんでしたけど....


Roger Federer と Vittorio Grigolo
Novak Djokovic と Vittorio Grigolo

Nicola Pietrangeli と Vittorio Grigolo

Il Federer dei tenori: "Ecco perchè lirica e tennis si amano"
   STEFANO SEMERARO(06/07/2010 ロンドン)

 『テノールのフェデラー、ヴィットリオ・グリゴーロは、ロイヤル・オペラハウスの《マノン》の何回目かの公演の後、ロンドンのホテルのレストランで、本物のフェデラーと一緒に、《フィガロの結婚》の"この綺麗な可愛らしい帽子"を深夜まで小声で歌っていた。フェデラーは、ウィンブルドンで連続7年決勝進出を果たしていたが、今回は逃した。モーツァルトは、心を明るくしてくれる。「まあね、ロジャーが知っているたった1つのアリアなんだ」と男子プロテニス 選手権協会Atpのチーム・マネージャーのヴィットリオ・セルミは笑った。セルミは、世界中のグランドと舞台の間の橋渡しをしてくれる人物だ。ノバク・ジョコビッチ (写真中)にレポレッロの歌を教えたり、プラシド・ドミンゴの公演にラファエル・ナダルを連れて行ったり.....

 スポーツとオペラ、ベルカントとテニスの間には、ルチアーノ・パヴァロッティが、ビョルン・ボルグ、またはジョン・マッケンローと試合をした頃からずっと調和があった。最近ではファン・ディエゴ・フローレス、ピエトロ・スパニョーリ、フェルッチョ・フルラネット、ドミンゴももちろん全仏オープンとウィンブルドンに熱中していたし、トリノ出身の指揮者エヴェリーノ・ピドは、18歳以下全イタリアテニス選手権の準優勝者で、ユヴェントゥスのサポーターだし、ダニエル・ハーディングも熱狂的なサッカー・ファンだ。ウィンブルドンの女子ダブルスで優勝したバニア・キングVania Kingは、天性のコントラアルトだし、アルゼンチンのOmar Hasan (バリトン) と私たちイタリアの Denis Dallan (テノール)のような国際的レベルの二人のラグビー選手は、同時に二つのキャリアを築いている。

 二つの世界、スポーツとオペラの完全な融合といえば、スポーツマンとしての経歴、ガッツ、physique du rôleでもグリゴーロがぴったりあてはまる。「歌うこととスポーツはとてもよく似ています」と33才のグリゴーロは説明する。彼は、ウィンブルドンで、ボリス・ベッカーの元コーチGunther Bresnikを強化トレーニングのために「予約済み」だ。「歌うためには、すべてのエネルギーを歌に注がなければなりません。テニスの試合をするとしたら動きに集中するように。それぞれの音符は、パスと同じようだし、それぞれの幕はセット....同じように5セットあるので、声の適切な配分を考える必要があります。」グリゴーロは、もっと若い時に実際にColoniチームのF.3000のレーサーだった。「でも、事故で、肋骨を痛めた時に、これは、止めるチャンスだと思いました。」このロンドン公演の後、マントヴァで衛星放送テレビ用の《リゴレット》をプラシド・ドミンゴと撮影、ニューヨークのメトロポリタンでボエーム、それから、ミラノ・スカラでロメオとジュリエットとぎっしりつまった契約にもかかわらず、スキーをしたり、サッカーをしたり、スポーツジムにも行く。活発で、ちっともじっとしていない。ウィンブルドンに午後までいて、チャールズ皇太子主催のディナーにウィンザーに立ち寄る。

 フェデラーの才能、ナダルの不屈の精神について、「Corrado Barazzutti に、君は6ヶ月トレーニングすれば、ちゃんとしたテニス選手になれるって言われたんだけど、やっぱり、歌うために身体は、役に立つ...もちろん本当です。舞台ではナダルの気分になって、とても大胆になります。フェデラーからは、もっと自分を管理することを学ばなければと思っています。」グリゴーロは歌は4才で、テニスは7才からはじめた。「ニコラ・ピエトランジェリ(写真右)のサインのある木製のマキシマを使っていましたが、その後、全仏オープンで彼に会いました。やっぱり、僕もまたグ ランドスラムのように劇場に出演しています。つまりパリ・オペラ座、ニューヨークのメト、それから、ここロンドンのロイヤル・オペラハウスは、ウィンブルドンと同じように素晴らしいです。コヴェントガーデンで観客の皆が、僕に拍手するために立ち上がった時、ないのは優勝カップだけだな...と思いました。」』

以上いつものように抄訳のいい加減意訳です。記事全文はMusica - LASTAMPA.pdf

 オペラ歌手は、動きながら歌わなければならないので、特に身体能力を必要とするわけですが、スポーツ万能だから、演技をしながら自然に歌えるというわけでもないようです。ルッジェーロ・ライモンディが、デビュー当初は、緊張のため歌と身体がバラバラで、それを、演出家のピエロ・ファジョーニが特訓で克服させた....というエピソードがありますが、その時に、ファジョーニは、ライモンディはスポーツ万能だから見込みがある....と思ったそうです。ライモンディ自身も15,6才の時に、バレーボール(バスケットボールという説もある)全国ジュニア代表選手だったということですし....パヴァロッティは、元体育の教師でしたし
 私が聞き及んでいる範囲でのオペラ歌手身体能力ナンバーワンは、ペーター・ホフマンですが、グリゴーロとの共通点が多いな...といつも感じます。その身体能力を生かして、ペーター・ホフマンはパルジファルで実際に投げられた槍を素手受け止めで観客をわくわくどきどきさせていますし、グリゴーロは6フィートはある台座に一気に飛び上がって、観客を唖然とさせていますし、スポーツで鍛えているせいか、歌のスタミナも並ではないようです。それで、歌でも人の心をつかんでしまうわけですから... オペラ歌手にとって、歌に集中しながら舞台で自由に動ける能力は、大切だと思います。

関連記事:
グリゴーロはローマでレコーディング中......フェデラーはテニス=ローマ大会で試合中
ヴィットリオ・グリゴーロ 今後のスケジュール追加・変更(2009.9.15)
[マスネ《マノン》]
[インタビュー&記事]

ウィーン国立歌劇場で「椿姫」(2013.5.8〜17) ☆ 8,11,17日は"Oper live am Platz" ☆ 10日はサイン会 ☆ 舞台写真 [La Traviata 椿姫]

◎舞台写真
gri_viena2013traviata_1.jpggri_viena2013traviata_3.jpggri_viena2013traviata_2.jpg

◎レビュー出ました。(記事の最後にリンク 2013.5.9追記)

◎ウィーン国立歌劇場は毎日のように公演がありますが、それを隣接するカラヤン広場の巨大スクリーンでライヴ中継します。これもほぼ毎日なんですが、グリゴーロの出演する「椿姫」は、8,11,17日と中継されます。(2013.5.8追記)

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 5月1日にメトの「リゴレット」の最終公演無事終了、8日からはウィーン国立歌劇場の「椿姫」がはじまります。ヴィットリオ・グリゴーロは劇場デビューとなります。マルコ・アルミリアート指揮、マイヤ・コワレスカ、トーマス・ハンプソンとの共演です。
 10日の午後4時半からArcadia Opera Shopでグリゴーロのサイン会もあります。

 グリゴーロは18才の時にウィーン・オペラ・カンパニーに所属してオペラの勉強をしていました。雑誌のインタビューで「デビューした年に、ウィーンオペラカンパニーの《イタリアのトルコ人》のドン・ナルチーゾを19回歌いました。」と話しています。4月17日のSingers' studioのレクチャーでもMadokakipさんの記事にあるようにウィーン時代のことを話しています。当時のルームメイトのメキシコ人テノールのことを話題にしていますが、2006年のポペラのコンサートでも、「ウィーンで勉強していた時にルームメイトのメキシコ人テノールの家族が来た時に教えてもらった....」と言って、ギターの弾き語りをしています。



 このコンサートは2009年にアメリカの公共放送サービス(PBS)用にローマ郊外のヴィラで収録されたものです。DVDで発売されています。

ウィーン国立歌劇場:椿姫 La traviata 2013年5月8,11,14,17日 4公演
Marco Armiliato | Dirigent
Jean-Francois Sivadier | Regie
Alexandre de Dardel | Bühne
Virginie Gervaise | Kostüme
Cecile Kretschmar | Maske
Philippe Berthomé | Licht
Boris Nebyla | Choreographie
Veronique Timsit | Regiemitarbeit      
Maija Kovalevska | Violetta Valéry
Vittorio Grigolo | Alfred Germont
Thomas Hampson | George Germont, Alfreds Vater
Lena Belkina | Flora Bervoix
Donna Ellen | Annina Jinxu Xiahou | Gaston
Marcus Pelz | Baron Douphol
Il Hong | Marquis von Obigny
Dan Paul Dumitrescu | Doktor Grenvil

☆OPER LIVE AM PLATZ
Mi, 08.05.2013/19:30L/A TRAVIATA | Giuseppe Verdi
Sa, 11.05.2013/
19:30/
LA TRAVIATA| Giuseppe Verdi
Fr, 17.05.2013
/19:00/
LA TRAVIATA | Giuseppe Verdi

◎レビュー:
Neue-Merker:WIEN / Staatsoper:  
LA TRAVIATA/
8. Mai 2013, Renate Wagner

Neue-Merker:WIEN / Staatsoper: 
LA TRAVIATA/
8. Mai 2013, Dr. Georg Freund
Kurier:"La Traviata" punktet mit der Besetzung
Wiener Zeitung:Ach du liebe Kameliendame Von Daniel Wagner
operinwien.at:„Heißes Blut und laute Stimme“ Dominik Troger