ローゼンブラット・リサイタル・シリーズ 10周年記念記事☆グリゴーロも2004年に出演

　ロンドンの弁護士ローゼンブラット創設のローゼンブラット・リサイタル・シリーズ(ロンドンのSt John’s, Smith Square)は、10周年を迎え、このリサイタルに出演した若手オペラ歌手たちの活躍ぶりについての記事 "Tomorrow’s tenors" がネット版フィナンシャル・タイムズに掲載されました。
　ローゼンブラットのリサイタルについては、アーウィン・シュロットのドタキャン事件で知りましたが、若い歌手たちに、演奏の場を提供していて、このリサイタルの卒業生たちが、世界の大劇場で活躍している....という内容です。ヴィットリオ・グリゴーロもキャリアの初期(2004.3.22)にリサイタルに出演させてもらっていますが、ローゼンブラットご自慢の卒業生の一人ということになっているようです。

2004年3月22日 Rosenblatt Recital Series ：Vittorio Grigolo
興味のあるところだけ斜め読み。

　10周年を迎えるローゼンブラット・リサイタル・シリーズは、世界で活躍するオペラ歌手を数多く輩出している。ローゼンブラット自慢の卒業生の筆頭は、ファン・ディエゴ・フローレス、まだそれほど知られていなかった2000年にリサイタルに出演している。その他、マリウス・ブレンチウ (2001), ユハ・ウーシタロ (2002), アンナ・カテリーナ・アントナッチ (2003) 、そしてヴィットリオ・グリゴーロ (2004)、グリゴーロは、マスネの《マノン》でローランド・ビリャソンの代役でロイヤル・オペラ劇場デビューが決まっている。

　ローゼンブラットは、当然のことながら、リサイタル・シリーズを誇りに思っている。「今シーズンのロイヤルオペラのプログラムを見ればお分かりでしょうが、私たちのリサイタルの卒業生が12人もロイヤルオペラ劇場デビューをしています。このわくわくさせるニュー・テノールのグリゴーロについて騒ぎ立てているのを見るのは、とても楽しい – 彼は、6年前、私に歌を歌って聞かせました。」と彼は言う。

　もう一つの注目に値するヒットは、テノールのステファン・コステロだ。「彼は、フィラデルフィアのアカデミー在学中にデモDVDを送ってきました。私たちのリサイタル（2006.6.1)が彼の最初のプロとしての契約で、それから1年もしないうちにメトロポリタン歌劇場でのシーズン開幕公演(2007.9.24)で歌ったし、また、私たちは、彼の妻のアイリーン・ペレスにもチャンスを与えています。」
　「このシリーズは、まったく利益はありませんが、私の一存で自由に事が運べます。」

Amici di Vittorio：con Helga Smite e Nestor Vilar de La NauTV

　最大の疑問は、ローゼンブラットはどのようにして多くの若い勝者を選ぶことができたかです。最初の頃は、元ロイヤルオペラハウスの芸術監督、現在はバレンシア Palau de les Arts のインテンダント兼芸術監督のヘルガ・シュミット(右の写真の左端) のアドバイスとアドレス帳が頼りでした。「しかし、実際には、自分の耳を信じるだけです。7年前のことですが、私たち夫婦はボローニャで、そのキャリアをはじめたばかりのテノールのジュセッペ・フィリアノーティを聞いて、幕間の休憩時間に彼に電話をしました。」

記事全文：Tomorrow’s tenors By Richard Fairman/Published: March 12 2010 22:02
FT.com _ Arts - Tomorrow’s tenors.pdf

メモ：
イアン・ローゼンブラットIan Rosenblatt
ヘルガ・シュミット Helga Schmidt：
　元ロイヤルオペラハウスの芸術監督、現在はバレンシア Palau de les Arts のインテンダント兼芸術監督

ファン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Flórez ：1973.1.13.-ペルー(リマ）
マリウス・ブレンチウ Marius Brenciu：ルーマニア
ユハ・ウーシタロ Juha Uusitalo：1964年 フィンランド出身
アンナ・カテリーナ・アントナッチ Anna Caterina Antonacci 1961.4.5 - イタリア フェッラーラ
ジュセッペ・フィリアノーティ Giuseppe Filianoti：1974 イタリア

ステファン・コステロ Stephen Costello：1982？ 2006年24才 2007年声楽アカデミー卒
アイリーン・ペレス Ailyn Pérez
若いのに夫婦共演が多い、ミミ＆ロドルフォ、ロメオ＆ジュリエット

★リサイタル：Vittorio Grigolo(Tenor)/Vincenzo Scalera(Pianist) » 24 Mar 2004 »
曲目：L'Elisir d'Amore:Quanto è bella quanto è cara,Una fortiva lagrima/Rigoletto:La donna e mobile/La Bohème:Che gelida manina /Tosca:Recondita armonia /Messa da Requiem:Ingemisco/L'Arlesiana:Lamento di Federico/Mattinata/Core n'grato/ Il Paese del Sorriso:Tu che m'hai preso il cuor

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