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シャンゼリゼ劇場《ボエーム》の写真とレポート☆☆全然関係のない『ワリー』のアリア [ボエーム La Bohème]

LA BOHEME - Theatre Des Champs Elysees, Paris - 15th December 2009
ヴィットリオ・グリゴーロのウェブサイトにこの公演の舞台写真が今頃になって...私が気づかなかっただけかもしれませんが.....アップされましたので、いつものように頂戴してきました。それから、この公演をご覧になったパリ在住の助六さんの感想....過去記事の"Gastspiel: La bohème ミュンヘンからパリのシャンゼリゼ....一日だけの出張公演"にコメントして下さったものを転載します。

La Wally - Ebben? Ne andrò lontana
写真(Grigolo&Harteros)と歌は全く関係ありません


 クリスマス前は例年劇場の入りは悪い上に火曜日、元々パリでオペラの演奏会形式上演は人気がガタッと落ちる上バスティーユの「ボエーム」舞台上演直後ですから、7-8割の入りを予想してましたが、結果は9割強で私には意外、グリゴーロもハーテロスもフランスで大衆的知名度はなく、集客力は限られてますから、興行的には上出来と言えるでしょう........
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 グリゴーロは一人燕尾ではなくジャケットに蝶ネクタイ姿で登場、薄髭を伸ばしてたのは「海賊」公演のためでしょうか。最近の演奏会式上演は相当演技つけることが珍しくないし、今回も私は動きが多いのはまったく気になりませんでした。ミミとの出会いの場で「女だ!」と飛び起き、鏡こそないもののあわてて身づくろいする演技は今回も同じ。終幕ミミは椅子に腰を降ろし、ロドルフォを膝にすがらせて死んでいきました。
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.....第一声からフェニーチェでのアルフレードとは異なった印象を受けました。フェニーチェ最上階席からは中域が豊かなふくよかさのある声が予想外でしたが、今回(2階席から)はやはり高域に重点があり鋭さのある声に聞こえました。まあこういうことは劇場の音響、座席の位置、役の違いでよくあることではあります。歌唱もアルフレードで感心した慎重で端正なスタイルというよりも、よく言えば自由自在、見方によっては奔放で強調感の強いスタイルに意外感を覚えました。私には根本的発声技術の問題か、彼が経験の多いロドルフォであるが故の自在闊達さかは判断する能力がありませんし、もう少し他の役で聴いてみなければ何とも申せません。.........「冷たい手」はアルフレードで感じたような丁寧な歌唱でした。高音は僅かにキツさを残してたけど、原調ですから立派なもの。先日のバスティーユ上演でもまた下げてましたしね。
(バスティーユのロドルフォはマッシモ・ジョルダーノ)

 全体としては、ハーテロスもグリゴーロも水準をはるかに越える出来、オケ・合唱も強行軍の疲れを感じさせない堅固な演奏で大変楽しめました。仏オタク客連もずらりと出てきてましたが、皆さん基本的に満足してました。 助六さんのコメントを転記

★ヴィットリオ・グリゴーロのFoto Galleryより転載(写真をクリックすると拡大します)

Asher Fisch/Anja Harteros/Elena Tsallagova/Vittorio Grigolo/
Levente Molnár/Christian Rieger/ Christian Van Horn/
Bayerisches Staatsorchester/Chor der Bayerischen Staatsoper
 やっぱり、アニヤ・ハルテロスは背が高いですね。グリゴーロは肩まで160センチなので、彼女は180センチはありそうですね。

◎音声ファイルについて:この公演とも《ボエーム》とも関係ありません。ヴィットリオ・グリゴーロの"Che gelida manina 冷たい手"はすでにあちこちアップしていますので、アニヤ・ハルテロス Anja Harterosの“Mi chiamano Mimi..."をさがしたのですが、残念ながらみつかりませんでした...ということで、オペラはほとんど上演されませんが、《ワリー》の有名なアリア....映画《DIVA》のあの歌.....をアニヤ・ハルテロスでどうぞ.....

◎カタラーニ作曲《ワリー》より1幕のアリア「私は遠くに行きましょう」(さようなら、ふるさとの家よ)
Ebben? Ne andrò lontana,
come va l'echo della pia campana...
là fra la neve bianca,
là fra le nubi d'ôr...
laddove la speranza,
la speranza è un rimpianto, o un dolor!    

O della madre mia casa gioconda
la Wally ne andrà da te,
lontana assai, e forse a te,
non farà mai più ritorno, ne più la rivedra.
Mai più,  mai più.

Ne andrò solae lontana,
come l'eco della pia campana...
là, fra la neve bianca.
Ne andrò, ne andrò,solae lontana...
E fra le nubi d'ôr!
YouTubeイタリア語字幕付き

関連記事:
Gastspiel: La bohème ミュンヘンからパリのシャンゼリゼ....一日だけの出張公
[ボエーム La Bohème]
"冷たい手 Che gelida manina"の半音下げについて
ヴァイクル演出『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 アニヤ・ハルテロスのエーファ
関連YouTube:
La Bohème-WNO2007 - Petruzzelli2010 - Vittorio Grigolo

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