SSブログ

ボローニャ歌劇場《一日だけの王様 un giorno di regno》イヴレーア伯爵 (2001.4.4〜22) ☆★MP3 [一日だけの王様]

◎ヴェルディ作曲《一日だけの王様》に興味のある方は、hasidaさんのウェブサイト《一日だけの王様 :半世紀早すぎた、もう一つの「メリー・ウィドウ」》から貴重な日本語字幕付きの映像をダウンロードできます。(2010.2.14)

 ボローニャ歌劇場の2000/2001シーズンで、ヴィットリオ・グリゴーロ(23才)は、「小さな役」を歌っています。研修生だったのかも......開幕公演の《さまよえるオランダ人》舵取り、《ランスへの旅》ゼフィリーノ&ジェルソミーノ、そして《一日だけの王様》イヴレーア伯爵。
 《一日だけの王様》は、ヴェルディにしてはめずらしいブッファで、ヴェルディの失敗作として有名です。 オペラ御殿に解説がありますが、貧困の中、子供も妻も亡くした大変な時期の作曲だったそうです。
 これがヴェルディなの..というような軽いのりの音楽です。グリゴーロの声なら、すぐに分かるのが自慢の私も、予備知識無しで流して聞いたら、あれれ、どこで歌った? 黙役ってことはないよね....でした。リブレットを調べたら、あらら、最後の最後に三言、それから重唱.....あらすじは、ややこしいですが、検索するといろいろヒットします。簡単に言えば、二組の恋人同士が、すったもんだいろいろあるが、最後には、それぞれ元のさやに納まって、二組の結婚式で大騒ぎの一日が終わる、というお話です。イヴレーア伯爵は、ポッジョ侯爵夫人にこけにされる役です。せっかくですから、いつものようにその部分だけ音声ファイルをアップします。

★ボローニャ歌劇場《一日だけの王様》4月4,5,7,8,10,11,12,13日(ピアチェンツァ: 22日)
指揮:マウリツィオ・ベニーニ
演出・舞台・衣裳:ピエル・ルイジ・ピッツィ

キャスト:
騎士ベルフィオーレ(スタニズラーオ王の影武者):

ケルバール男爵:
ジュリエッタ(男爵の娘でエドアルドの恋人)

エドアルド:

ラ・ロッカ(エドアルドの叔父で財務官):
ポッジョ侯爵夫人(男爵の姪でベルフィオーレの恋人):
デルモンテ(偽のスタニズラーオの従者):
イヴレーア伯爵(ブレストの軍司令官):
アレッサンドロ・コルベッリ
ロベルト・セルヴィーレ
アルマンド・アリオスティーニ
イヴォナ・ホッサ
エヴァ・メイ
ジョセフ・カレイヤ
ジュセッペ・フィリアノーティ
ブルーノ・プラティコ
Irini Tsikaridis
オルフェオ・ザネッティ
ヴィットリオ・グリゴーロ


★4月7日録音:コルベッリ、 ホッサ、カレイヤ、Tsikaridis、アリオスティーニ、プラティコ、グリゴーロ
iPad/iPhone用Mp3

★4月22日:Piacenza, Teatro Municipale:
セルヴィーレ、メイ、フィリアノーティ、Tsikaridis、アリオスティーニ、プラティコ、グリゴーロ

iPad/iPhone用Mp3

※参考:歌詞

MARCHESA
Io son disposta
A sposarvi, o signor, ma con un patto
Che richiede la mia delicatezza . . .

CONTE
Comandate, signora . . .


MARCHESA
Quando non torni il Cavliere fra un'ora.
(Entrano il Cavaliere, Edoardo e Giulietta.)
CAVALIERE
Signori!

CONTE
(inchinandosi)
Maestà!


BARONE
Sire!

CAVALIERE
Barone,
Importante cagione
Impon la mia partenza.

MARCHESA
Vicina ad esser moglie
Del Conte Ivrea, sperai che alle mie nozze
Vi sareste degnato esser presente.

CAVALIERE
Madama, alta cagion non lo consente.

MARCHESA
Delle nozze il contratto
Dunque tosto s'estenda.

CAVALIERE
Assai men duole.
Ma un ordine della Corte impone al Conte
Che per segreta missïon di stato
Accompagnar mi debba.

MARCHESSA
(mortificata)
Egli!

BARONE
Peccato!
(Sorpresa generale)
MARCHESA
(A tal colpo preparata
Io non era, o Cavaliere;
Sì confonde il mio pensiere,
Ripiegarci, oh Dio! Non sa.)

CAVALIERE
Ella è appien mortificata,
Ciò non giunse a prevedere;
Questa poi la vo'godere,
Gliel'ho fatta come va.)

CONTE, BARONE, GIULIETTA, TESORIERE, EDOARDO     
(L'incombenza è capitata
Veramente a far spiacere:
Io non posso (Non può il Conte) ritenere
Il dispetto che mi (gli) fa.
(Entra Delmonte.)
de1 Sire, venne in quest'istante
Un corriere della Corte:
D'una lettera importante
Ei si dice messager.


CAVALIERE
Porgi, porgi . . .
(leggendo)
(Oh lieta sorte! Tu coroni il mio pensier.)
(agli altri)
Lieta novella arrivami,
Or or dirò l'arcano;
Ma prima doni Giulia
All'ufficial la mano;
Faran da testimone
Il Tesoriere e il Re.

EDOARDO e GIULIETTA
Del nostro ben cagione,
Nostro sostegno egl'è.

BARONE
Che dir poss'io? Sposatevi . . .
Lo vuol, l'impone il Re.

TUTTI
Vivan gli sposi! . ..


CAVALIERE
Uditemi,
Questo si scrive a me.
(Apre la lettera e legge:)
"Finalmente in Varsavia
È giunto Stanislao. S'è dichiarata
In suo favor la Dieta, e voi potete
La corona abdicar quando volete.
La perdita d'un trono
Non v'incresca però, perchè vi acquista
Di maresciallo il titolo e l'onore."

BARONE
E voi chi siete?

CAVALIERE
Il cavalier Belfior . . .

TUTTI GLI ALTRI
Belfior?

MARCHESA
Ah sì!

CAVALIERE
(abbracciando la Marchesa)
Fedele al primo amore!

TESORIERE
Conte!

CONTE
Barone!


BARONE
Fui stolido;
Ed or come si fa?

CONTE, TESORIERE, BARONE
Facciamo l'uom di spirito . . .
Tacere converrà.

TUTTI
Eh! Facciamo da buoni amici,
Non si memori il passato!
Viva, viva il Re salvato,
Sacro a lui fia questo dì.
Due sponsali assai felici
Oggi compiansi frattanto;
A sparmiare sospiri e pianto
Forse il gioco riuscì.

F I N E

参考:ボローニャ歌劇場 2000/2001シーズン:
ガッティ指揮《さまよえるオランダ人》(新演出) :11月29〜16日 グリゴーロ出演
ガッティ指揮《ランスへの旅》:2001年1月24〜2月4日 グリゴーロ出演
カッレガーリ指揮《ルクレツィア・ボルジア》(新演出):2001年3月1〜14日(フィリアノーティ出演)
ベニーニ指揮《一日だけの王様》:2001年4月4〜13日 ピアチェンツァ 4月22日 グリゴーロ出演

nice!(1)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 9

babyfairy

さすが、keyakiさん、
グリゴーロ君の出番を発見されたんですね。
本当に、ソロで歌う箇所が少ないちょい役^^;。


by babyfairy (2008-11-22 02:03) 

keyaki

babyfairyさん
シーズン発表では、ポッジョ侯爵夫人がアントナッチ、ケルバール男爵がアントニオッツィだったようですね。

>ジョセフ・カレイヤ
は、グリゴーロ君より一つ年下なんですね。22才ですよ。

>フィリノーティ
は、このシーズンで、ジェンナーロを歌ってるんですね。26才かな。

グリゴーロ君、ここでもエヴァ・メイと共演してますし、2004年にもイドメネオで一緒でしたから、チューリヒでは、「久しぶりね、グリゴーロちゃん、大人になったわね.....」なんて言われてたんでしょうね。
by keyaki (2008-11-22 02:56) 

hasida

このオペラかなり本気で好きなんですけどねぇ、映像はハウスオブオペラの雑音だらけのしか見当たりません。結構上演されるようになっているようですが・・・
by hasida (2008-11-22 17:49) 

keyaki

hasidaさん
検索でネット上をさまよっていたらhasidaさんのHPに入ってました。
>半世紀早すぎた、もう一つの「メリー・ウィドウ」
なるほど....

ガルデッリ指揮のヴェルディの初期オペラシリーズでカレーラス、ノーマン、コッソットのを持ってましたが、一回も聞かないで売っちゃいました。オペラ御殿の管理人さんも言及されてますが、すごいキャストすぎで、それがあだになってるそうですから、このボローニャのは、かなり良い線いってますよね。音だけで残念ですけど。


by keyaki (2008-11-22 18:25) 

babyfairy

>グリゴーロ君、ここでもエヴァ・メイと共演してますし、2004年にもイドメネオで一緒でしたから、チューリヒでは、「久しぶりね、グリゴーロちゃん、大人になったわね.....」なんて言われてたんでしょうね。

だから、『グリゴレッタちゃん』と呼ばれてたんですね、グリゴーロ君^^
by babyfairy (2008-11-23 03:29) 

keyaki

babyfairyさん
グリゴーロ君は、女声歌手のお姉さんに可愛がられるタイプですよね。
あのビデオのあのシーンは、なかなか素敵でしたね。なんか内緒話してましたね。
by keyaki (2008-11-23 19:46) 

hasida

グリゴーロもライモンディも出てないので申し訳ないのですが、
このオペラの映像に強引に字幕をつけてみましたので、ここで宣伝させてください。
http://www.katch.ne.jp/~hasida/opera/regno.htm
からダウンロード可能です。97年パルマの公演で、コーニ、アントニオツィ、ガスディア、カターニ、プラティコ、アントナッチ が歌っています。
by hasida (2010-02-13 12:29) 

keyaki

hasidaさん
お知らせありがとうございます。
掲示板を拝見して、アップされるのを待ってました。
キャストもいいですね。
by keyaki (2010-02-14 11:46) 

hasida

こんなに目立つところで宣伝していただき、ありがとうございます! 自動翻訳で訳の分からないところは想像で作った字幕ですが、多少間違っていたとしても筋が通るようにはしたつもりです。

画質が今ひとつなのは残念ですが、このキャストだと素直に名作ブッファと聞こえる・・はずと思っております。
by hasida (2010-02-14 21:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0