SSブログ

4月10日からバレンシアでマゼール指揮の《椿姫》に出演☆スカラ2010-11シーズン開幕公演バレンボイム指揮《ルチア》に出演か? [今後のスケジュール追加・変更]

vittorios_friends_49.jpg ヴィットリオ・グリゴーロは、4月3日までチューリヒ歌劇場の《ホフマン物語》に出演、10日からはスペインのバレンシアで《椿姫》という、グリゴーロにはめずらしくハードなスケジュールです。
 シーズン発表のソプラノ( Kristīne Opolais / Marina Rebeka)が二人とも降板、ヴィオレッタは、ロシア人ソプラノのヒブラ・ゲルズマーワHibla Guerzmava(1970.1.6生)のシングルキャストに決まっているようです。レベルからも見た目も降板した二人の方が上でしょう.......劇場が何も発表しないのはそのせいかも。
(やっと4月6日付けで劇場のウェブサイトで発表されました。日程もキャストもすでに他のサイトで発表された通りで、グリゴーロに関しては下記のメモと全く同じ内容です。2010.4.7追記)

 ちなみに、 Marina Rebekaは、病気によるキャンセル。Kristīne Opolaisのキャンセルの理由はわかりませんが、来シーズン新国で蝶々夫人を歌うソプラノです。二人とも美人歌手の名産地ラトヴィア出身です。
 ということで、アルフレード君に期待!ということになりますが、アルフレードはダブルキャストで、ヴィットリオ・グリゴーロは、前半の4月10, 13, 16, 18, 21日の5公演、あとの 24, 27, 30日の3公演は、フランチェスコ・デムーロとなっています。パパ・ジェルモンは、シングルキャストで、ガブリエーレ・ヴィヴィアーニ Gabriele Viviani、昨年の《ファウスト》で共演した背の高い若手バリトンです。

 バレンシアの《椿姫》はシーズン最後の公演で、ローリン・マゼールの指揮ということで話題になっているようで、ぼちぼちネットでも検索でヒットするようになりました。内容はほとんど同じですが、この記事"La música de La Traviata de Verdi ya suena en el Palau de les Arts"が一番詳しく書かれています。ヴィットリオ・グリゴーロの紹介文に、見過ごせない記載がありました。
 今後の予定として、来シーズンのミラノ・スカラ座開幕公演、バレンボイム指揮《ルチア》....と書いてあります。私は来年以降だと思っていたんですが、そういえば、どこかで、2010年の開幕公演は《ルチア》というのを読んだ記憶が.......2009年5月の2009/2010シーズン発表の時の記事で、スカラ座総裁のリスネルLissnerが、インタビューで喋ってます。ただし、グリゴーロの名前は出ていません......あぁ、いやな予感的中.....そう、ルチアはアンナ・ネトレプコ.....インタビュアーとのやりとりがケッサクです。

「ところで、来シーズンは、バレンボイムの指揮、演出はカーセン、ネトレプコの《ルチア》で開幕ですね。アンナちゃんは、スカラでルチアを歌えるんですか?」
「なんでダメなのさ?」
「なんでって、狂乱の場のMi♭歌えないでしょう。天井桟敷がだまっちゃいませんぜ」
「そんなんデマだよ。2ヶ月前にニューヨークで高音出してたぞ。ここでもちゃんと歌うはずだよ。また聞く前からやじるつもりでいるわけじゃなかろうな」

 しかし、ネトレプコは、今は赤ちゃんと一緒にいる方が幸せぇ......なのに、スカラでルチアを歌うつもりがあるんでしょうか......11月18日までメトで《ドン・パスクアーレ》に出演が決まっていますし。グリゴーロは、同じメトで11月5日まで《ボエーム》ですが、これはリハーサルに間に合いそうです。ネトレプコはキャンセルしてもらって結構ですから、モシュクとかチョーフィとかマチャイゼあたりでお願いしたいです。

ローリン・マゼールとの共演:
★2007年12月16日(日《Verdi:Requim》ミラノ Basilica di Sant'Ambrogio - Milano
★2007年12月17日(月)《Verdi:Requim》アッシジ Basilica Superiore di S.Francesco - Assisi
ローリン・マゼール指揮 Symphonica Toscanini,Coro del Maggio Musicale Fiorentino

ソリスト:Latonia Moore,Anna Smirnova,Vittorio Grigolo,Rafal Siwek
★2008年3月28,30日《Verdi:Requim》バレンシア Palau de les Arts ローリン・マゼール指揮
ソリスト:Micaela Carosi, Elena Maximova, V. Grigolo, René Pape
☆2008年2月 バレンシアの《ファウスト》 マゼールは、急病で入院、代わりに Frederic Chaslinが振った

◎メモ:
"La música de La Traviata de Verdi ya suena en el Palau de les Arts" からグリゴーロの部分の抜粋:
Vittorio Grigolo es una de las estrellas emergentes del panorama operístico internacional. Tras convertirse en el tenor italiano más joven que debuta en La Scala de Milán, su presencia ha sido requerida en los principales teatros de ópera del mundo. El público del Palau de les Arts se rindió con su interpretación de Faust la pasada temporada. El tenor de Arezzo ha cantado con gran éxito el papel del Alfredo Germont ante plateas tan exigentes como La Fenice de Venecia y la Deutsche Oper de Berlín. Entre sus futuros compromisos figura su debú en Les contes d'Hoffmann en Zúrich, ademas inaugurará la próxima temporada del Metropolitan de Nueva York con La Bohème, y en diciembre de 2010 abrirá la temporada de La Scala de Milán con Lucia di Lammermoor a las órdenes de Daniel Barenboim. Vittorio Grigolo también participará en un concierto de gala en Tel Aviv bajo la dirección de Zubin Mehta.

関連記事:
[今後のスケジュール追加・変更]
[ファウスト]
nice!(1)  コメント(7)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 7

babyfairy

え、スカラ座でルチアですか。それは見逃せませんね。
相手役がネト子ってのが気に入りませんが・・・(マノンだって他のソプラノなら観に行くのに)。

しかし、スカラ座の場合、大体ダブルキャストですよね。グリゴーロ君とネト子(この人はキャンセルして欲しい)がAキャストなら、Bは誰でしょう?それと、バリトン好きの私としてはエンリコは誰なのかも気になりますが・・・まさかまたあのイェニスじゃないでしょうね・・・(彼は別に下手じゃないですが、歌は普通で舞台映えしません=つまらない)。
by babyfairy (2010-04-04 19:03) 

Nanako

シーズン最後の公演間近になってバレンシアの劇場の技術スタッフがストでリハーサルがストップしたりで、スペインでもなかなかオペラには厳しい状況になっているみたいです。チケットは全日ほぼ完売のこの公演は無事催行してほしいですね。24日グリゴーロ出演といってオペラツアー企画した会社、キャンセル相次いだかも。ゲルズマーワは美人ではないですが、来年また来日するそうなので、ちょっと聴きに行きたいソプラノです。(東京まで行く気はないです)
by Nanako (2010-04-04 21:39) 

keyaki

babyfairyさん
ネトレプコは大丈夫みたいです。いくらなんでもスカラでルチアは墓穴を掘るだけでしょう。12月はマリンスキーとかコペンハーゲンにお出ましのようです。正しい選択だと思います。ファンのサイトなので100%正しいとは限りませんが、11月15日までメトというのは決定でしょうから。
エンリーコはテジエの可能性も有りですよね。 そうなれば嬉しいですね。
by keyaki (2010-04-04 21:57) 

keyaki

Nanakoさん
>技術スタッフがスト
そうなんですか.....
ベッリーニ大劇場でも、グリゴーロが出演することになっていた《ファウスト》ですが、ご存知のようにグリゴーロはれいのバーリのボエームに乗り換え、メフィストを歌うことになっていたプレステアまでキャンセルしたんですよ。なにがあったのかと思いましたが、結局初日はストで公演が中止になってました。多分エージェントが、どうなるかわからない公演にうちのアーティストはやれない...ということで引き上げたのかもしれません。

マゼールの指揮ですし、ストで中止なんてことにはならないように劇場側も努力すると思いますけど.....

>ゲルズマーワは美人ではないですが、
1970年生まれなんで、よくいえばベテランってことですけど.....華がないな....
by keyaki (2010-04-04 22:13) 

babyfairy

>エンリーコはテジエの可能性も有り

ちょっとテジエのスケジュールを眺めてみたら、11月24日迄、パリで「フィガロの結婚」、その後、2月24日からメトで「ルチア」で、空いているんす。「フィガロの結婚」の方はイェニスとダブルキャストなので、仮にスカラ座に呼ばれていれば、11月21日に歌った後、12月7日のオープニング公演のリハに駆けつける事は可能ですね。仮にテジエが歌うなら、絶対観に行きます(パリで「オネーギン」か「フィガロ」と思ってましたが、それはすっ飛ばして)。
by babyfairy (2010-04-05 00:46) 

babyfairy

連投すみません。この記事にトラックバックさせて頂きましたので、ご報告致します。承認して頂ければ幸いです。
by babyfairy (2010-04-05 04:26) 

keyaki

babyfairyさん
TBありがとうございます。
知りませんでしたが、ネトレプコは、《戦争と平和》で、スカラ座にでたことがあるんですね。でも、ロシアものでなく、ベルカントかフランスのオペラを歌いたいと公言していて、それで、ルチアってことになったんでしょうか。とすると《ロメオとジュリエット》もネトレプコの可能性有りなのかしら.....
子育てに専念したい気持ちもあるようで、メトとかけっこう翻弄されていますよね。そろそろ40才ですから、二人目も早く生んだ方がいいんじゃないかしら.....ね。

by keyaki (2010-04-05 13:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1