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スカラ座2008『三部作』クラシカ・ジャパンで放送中!☆ グリゴーロとスカラ座("Vogue Italia"インタビュー記事抜粋) [ジャンニ・スキッキ]

クラシカ・ジャパン:スカラ座2008『プッチーニ三部作』(2011.6.18〜30) 放送スケジュールはここ!

スカラ座2008三部作全員集合

 ただ今、バルバラ・フリットリがメトの来日公演に出演中....ということでのリピート放送でしょうか....(ヨナス・カウフマンのウェルテルも放送中ですから).....

 ミラノ・スカラ座2008『プッチーニ三部作』には、ヴィットリオ・グリゴーロが「ジャンニ・スキッキ」のリヌッチョ君で出演しています。グリゴーロは、今現在ミラノで「ロメオとジュリエット」に出演中で、リヌッチョから3年ぶりのスカラ出演で、しかもジュリエットは、ラウレッタのニーノ・マチャイゼ。

 イタリア人なのにイタリア国内の劇場に出ない...とか、いわれのない批判をされたりしたりしてますが、2008年以降、フェニーチェで椿姫、バーリのペトルッツェリでボエームに出演してるんですけどね........雑誌"Vogue Italia 5月号"のインタビューで、「あなたにとってメトとスカラどっちが重要ですか」という質問がありました.......

 スカラ座の「ロメオとジュリエット」公演前、多分リハーサル中の"Vogue Italia"のインタビュー記事からの抜粋。筆者のSilvia Luraghiはスカラ座のレビューなんかを書いているプロの音楽評論家のようです。gri_vogue2011_5.jpg

 ヴィットリオ・グリゴーロがイタリアに戻って来た、彼は、若くして、すでに有力なトップクラスの1人である。彼はチャレンジを(チャレンジに勝つことを)愛する第三千年期のテノールである。彼は突き進んでいるが、待つ事も知っている。超メディアチック、まさにステージ・アニマル、ヴィットリオ・グリゴーロは、まなざしの魔力で人を虜にする。そして、語り始めると、芝居をすること、自分を見せびらかすことが、彼にとって最も自然なことだとすぐに分かる。第三千年期のテノールは、型どおりとはいえない場所で観客を前にしての一大イベントに慣れた生まれながらのコミュニケーターだ。
 2008年、チューリッヒの駅からのテレビ生中継のプロダクション「チューリヒ中央駅の椿姫」のように、そこで、列車を待つ物見高い旅行者に取り巻かれてアルフレードとヴィオレッタの愛を歌った。この賭けは大成功だった。つまり、最初の夜の生中継で、視聴者からたくさんの電話がよせら、テレビの前で涙を流したことを告白したのだ。アルフレードは、ローマ歌劇場で「トスカ」の羊飼いの役に選ばれた時からすでに20年、33才のヴィットリオ・グリゴーロだった。「劇場とは異なる伝達手段は、他の分野の音楽にオペラを近づけます。それからこの分野のプロダクションでは、声だけではなく、すべての細部のディテールを考えなければなりません。」と、今も尚、チャレンジのアイデアに興奮しながら解説する。「アーティストとしてだけでなく人としても討論することが好きです。」と 付け加えて、フルスピードで走ることを習得したことを明らかにする。しかし絵画のようなより静寂なものも好む。
 昨年、マントヴァから衛星中継された「リゴレット」でテレビに戻った。しかしながら、真の成功は、もっと伝統的な舞台によってもたらされた。コヴェントガーデンでのマスネの「マノン」で、アンナ・ネトレプコの人気を横取りし、雑誌"L'Opera" は、ベスト・テノールに選んだ。10月、「ボエーム」でのメトロポリタン劇場デビューは、拍手喝采、観客を熱狂させた。続いて今は、スカラに戻って6月の「ロメオとジュリエット」で、同様の成功があるだろう。
 スカラとメトどちらが重要ですか? 「以前はメトと言ったでしょう。でも、今は、家に帰ったような気がして幸せです。しかしイタリアは、イタリア自身の才能を大切にしません。ここで真剣に取り組むことで外国で常に正当と認めてもらえるはずです。幸運なことにイタリアの才能は、世界中で求められています。」.........
 彼は、急がないことを心得ている。そして、彼の最初のアリア集のために正しい時期を待った。タイトルは、そのものずばり "The Italian tnor" だ。
(全文は右の写真をクリックすると読めます)

 ドイツのオペラ雑誌のインタビューでも、「23才でスカラ座に出て、これでオペラ歌手としてやっていける...道は開けた.....と思ったが、結局、国外に出なければならなかった.....」と言っているように、イタリア国内にはオペラ劇場はかなりありますが、オペラの公演自体が非常に少ないですから、年がら年中オペラの公演があるドイツとかに仕事にいくしかなかったということですね。

☆ヴィットリオ・グリゴーロとスカラ座:
23才でスカラ座に登場、オペラではなくコンサートだが、スカラ座史上最年少デビューで話題に。
・2000年11月:ムーティ指揮のコンサート
・2003年7月:ウェストサイドストーリー
・2008年2月:ジャンニ・スキッキ
・2011年6月:ロメオとジュリエット
今後の予定
・2012年9月:ボエーム/11月:リゴレット

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