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続々インタビュー記事 ☆USA TODAY☆ドルトムント☆ドイツ雑誌その他 [インタビュー&記事]

 初オペラアリア集"The Italian Tenor"発売から約3ヶ月、まだまだ話題性があるようで、新しいグリゴーロのインタビュー記事も次々出て来ます。クリスマスプレゼントにも、クリスマス休暇にも "The Italian Tenor"のCDをどうぞ!.....ということもあるようです。どこでインタビューを受けているのか分からなくなって、フランス語のインタビューで突然英語になったり、インタビューにはうんざり.....とか言ったなんて書かれたり、まあ、確かにネット上だけでもいろいろヒットしますから、ネットにはアップしていないラジオ、テレビ、雑誌等いろいろあるんでしょう。

 右の写真はメトの《ボエーム》のカーテンコール(2010.10.16)ですが、野暮ったいチェック柄のスラックスもカッコよく着こなしているのに感心しました。太っていないというだけでなくモデル並の体型ですね。先日紹介したインタビュー"A model tenor"でも『明日、声を失ったとしても、多分数年は、ミラノのファッションショーで稼ぐことができるだろう.....』と書いてあったり、『アルマーニなどのモデルをやろうと考えたことがあるかという質問』をしたくなるようなスタイルのようです。

インタビュー記事いろいろ
Vittorio Grigolo could match the tenor of our times Elysa Gardner, USA TODAY/14.12.2010

 メトのボエームのピアノリハーサルのビデオもあります。サイモン・コーウェルについてもジョークかなんだかわからないようなことも言っています。グリゴーロのユーモアのセンスが分らない人には生意気ってことかな.....同好の方が全文訳してくれました。
Vittorio Grigolo ist der neue Stern am Tenorhimmel Julia Gaß/14.12.2010
 ドルトムントでのコンサート前のインタビュー
STAR-PORTRÄT/Mit einem Ferrari in der Stimme/Ruth Renée Reif
 雑誌 "Festival Magazin2011" のインタビュー
★musiktipps/Das Beste zum Fest!Weihnachten mit Vittorio
 クリスマスは、奥さんと一緒にバレンシアで過ごすそうです。

☆Vittorio Grigolo could match the tenor of our times☆
日の出の勢いのオペラスター、ヴィットリオ・グリゴーロが神童だった時、超有名な男がいくつかの有意義なアドバイスをした。

現在33歳のグリゴーロは語る。「パヴァロッティが私にこう言いました。君にはカリスマ性があるかもしれないし、ないかもしれない。」つまり、彼が言いたかったことは、良く歌うことは学べるが、表現的なセンスは教えてもらえるものではないということです

なるほど。トスカーナっ子がシスティーナ礼拝堂聖歌隊のソリストとして最初に注目された少年時代にパヴァロッティーノというニックネームをもたらしたものは、グリゴーロのテクニックに関する才能だったのだ。それ以来、その声は輝かしさと甘さを備えたアジリダ・リリック・テノールとして花開いた。それはあのアイドル、パヴァロッティとの比較を迫るほどのものだ。

しかし、グリゴーロの精力的で度胸のある態度こそが、その進歩に不可欠なのだ。10月にリリースされたアルバム「The Italian Tenor」は、ビルボードのクラシックチャートで三週間連続一位だった。最近のロンドンのコヴェントガーデンとニューヨークのメトロポリタンオペラでの演劇的に時宜を得た公演で拍手喝采の賞賛を受けたことが後押ししたのだ。

「観客と共にいると気持ちよく落ち着きます」とグリゴーロは言う。インタビュアーのレコーダーを取って、それを自分のジャケットに置いて、録音レベルを確認した。小声で話すためだ。風邪をひいているんですと説明した。「聴衆が拍手を始めるとき、気後れなんてありません。もっと、もっとと要求します。私はいつだって音楽と非常によくコミュニケーションできます。そして、それによって、人々を私の方にひきつけ、その感情を引き出すのです」

グリゴーロが小憎らしいほどハンサムなこと、太った歌手という時代遅れのステレオタイプの対極にあることは、当然ながら、問題ではない。外見の良さのせいで、外見こそ最重要なクロスオーバーの世界に行ってしまうところだった。彼は、サイモン・コーウェルの「ポップ時代」を創ったボーイバンド「イル・ディーヴォ」の創設メンバーだったが、試験的なレコーディングをいくつかした後、降りた。グリゴーロはこう説明する。「格の問題でした。つまり、金より名声に価値があるということです。リッチにならないかもしれません。オペラは今日ではそれほどペイしません。割に合いません。しかし、確かな評価と尊敬が得られます。このことがより重要です」

彼はポッピュラー音楽も楽しんで聴いている。「素晴らしいバンドは全部好きです。クィーンはとても好きです」彼は、デヴィット・ボーイとUnder Pressureの1981年のヒット曲をほんとに小声で数小節つぶやくように歌いながら言った。「フレディー・マーキュリーはテノールだったでしょ」

それに、コーウェルのビジネスセンスと、そのものすごい自信は、今も尊敬している。グリゴーロはくすくす笑いながら尋ねた「オフィスにコーウェルの顔をしたスーパーマンの像があるのを知ってますか。あの人の自尊心は並外れてます。でも、それは良い事だと思います」

実際、グリゴーロは自分の権利については極端に冷静沈着な行動をとる。遊び心いっぱいのユーモアのセンスから、彼の自慢高慢ぶりは少なくとも部分的には冗談のようだ。彼の声は「国宝」だという理由で、彼の家族が、徴兵を逃れさせたというのは本当かと聞いたら、こう答えた。「本当です。そして、私の声は今もまだ国宝です。今ならもっと価値があります」

目下マノンでスペインのヴァレンシアに出演中だ。来年はヨーロッパ中の主要オペラハウスに出演予定だ。「2017年まで契約があります。気違い沙汰です。山の頂上に登ったという感じです。だから、今は落ちついて、景色を楽しみたいです」

成長しつづけるグリゴーロ像と当然あるはずの野心を伝えるのは容易ではないだろう。未だにマスコミはパヴァロッティを持ち出すことについて、「その時代の最高の歌手の一人と比較されるのは悪いことではないと思う。同時に、私が利口で、正しい選択ができれば、いつか、人々が別の男を指差して、『ああ、彼はヴィットリオみたいだ』という日がくると思う」と彼は言う。(Elysa Gardner, USA TODAY/14.12.2010)

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