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ヴィットリオ・グリゴーロ単独でポップス界へ(2006.2.26) [インタビュー&記事]

パヴァロッティーノ、ポップス界へ
"little Pavarotti"と呼ばれているイタリアのオペラスター、ヴィットリオ・グリゴーロは、単独でポップス界に乗り出す....彼は、ロビー・ウィリアムズにレッスンを受けてきた
※今までのインタビュー記事と重複する内容が多いので、興味深いところをピックアップしました。全文読みたい場合は、写真をクリックして下さい。
*バルセロナでオテロのリハーサルの合間にインタビューをした。レストランで会ったときのグリゴーロの服装は、胸に大きく横にイタリアと書かれたヴィンテージ物のラグビーチームのトレーニングシャツ

*すでに職業的に頂点に立っているが、だれでもが知っている存在になろうとしている。

*彼は言う。「このアルバムのタイトル"in the Hands of Love"は僕の世界観を総括している。我々に必要なのは愛だ。人々がけっこう気楽に生きていた1960年代の状況を人々に思い出してもらいたい」

*ヴィットリオの好きなもの:フットボール、高速車、(ポルシェ)、良い食事(ロンドンの主婦たのために料理してしてあげるつもり)、服(父のエレガントなスタイルに影響されている)、そして、最後に、母。最後だからといって、けっして小さな存在ではない。(お父さんはインテリア・デザイナーで、1886年創業の室内装飾のリーディングカンパニーを経営、会社はバチカンの近く)
*末っ子として大いに愛され、自信満々な育ち方をした。「母は、ぼくが何かとっても特別な人になると、常に思っていた」 これもサイモン・コーウェルの話に飛びつかなかった一因。

*「サイモンの話は、とっても甘い話だったけど、オペラ界を去るのは時期尚早だと思った。大テノールになれないからポップスターになったって思われたくない」というわけで、ヴィットリオは自分の立場を固守して、ポリドールとの契約で、年三つのオペラ出演を認めさせた。

*「ボエームは好きだ。すばらしくシンプルでロマンチックだ。僕の声は、今は赤ワインのように成熟している」

*「僕は類型的なオペラ歌手ではない。パラグライディング、乗馬、アイススケートをやるのが好きだ」(肋骨を傷つけて、歌に影響するところだった事故のあと、レーシングカーはやめなきゃいけないと思った)

*彼は、オペラのリハーサルの軍隊的規律に価値を認めている。理由は、「ぼくがあまりにも自由奔放になるのを止めてくれるから」たばこの煙もうもうのバーにあんまり長くいると、お母さんにもしかられるんだけどね。声にとっても悪い! って。(つまり、自由奔放なヴィットリオのたづなを締めているのは、オペラのリハーサルとお母さんということ)

*正しいポップスターになるためには、ロビー・ウィリアムズ( Robbie Williams, 1974.2.13 )をお手本にしている。二人は、数年前に、ダブリンのホテルで偶然出会って、まあそういう二人が出会えば当然起こるできごとってわけだけど、ホテルのバーで、二人で一緒に歌った。「ロビーの自由な声と彼の激しさが好きだ。彼のエネルギーは素晴らしい。二人で熱くハモれて、すごくよかった」

*ニコル・シャージンガーとデュエットするのも好きだ。ニコルはヴィットリオがオルランド・ブルームに似ていると指摘している。ヴィットリオはこの名前を知っているけど顔と一致しない。

*ヴィットリオ自身の愛については、恥ずかしがってしまう。自宅はローマで、パーパ様(バチカン)のそばのアパートだけど、ほとんど家にいない。好きな人を見つけて、遅くとも35歳までには落ち着くといった考えはない。「母は僕のことを船乗りみたいだと言う」

*それでも、女性は終始一貫インスピレーションの源である。「歌うときには、世界一美しい女性をイメージする。その顔は歌によって変わる」

*イル・ディーヴォについて。「僕はイギリスでソロスターになるという機会が持てた。イギリスは音楽にとって最高の国だ。イル・ディーヴォは四人で、僕は一人だ。僕は自分の音楽ができる。自分のスタイル、自分の生き方だ。こういう立場を生かしていきたい
《オテロ》のリハーサルの合間にバルセロナでインタビュー:レポートRosalind Lowe (2006.2.26)
"in the Hands of Love"は3月13日発売予定



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コメント 4

rosina

グリゴーロ君って一人っ子だったんですね。一人っ子って世間ではマイナスイメージがあるようだけれど、実際には大切に育てられてしっかりと自分を持った人も多いように思います。彼もそう言う一人ですね。

ロビー・ウィリアムズはアイルランドでも大人気の歌手です。私はポップスには興味無いので行かなかったけど、主人と息子がこの間、彼のコンサートへ行って、感動して帰って来ました。

彼はやっぱり現在少なくともイタリアではポップスだけでなく、オペラ界のトップスターなんですね。それがなんで日本のオペラ雑誌には一言も書いてないんでしょう。
by rosina (2008-07-15 18:32) 

keyaki

rosinaさん、彼のサイトの略歴でも、一人っ子としては、お父さんの希望は無視できない....って書いてましたね。一人っ子は、愛情も一身に受けますが、期待も、ということですね。しかし、後を継いで欲しいじゃなくて、オペラ歌手に...というのもいかにもイタリアですよね。ライモンディも、子供の頃から、お父さんの期待が大きかったようですが、その代わり、お父さんも全面的にフォローしたようです。

>ロビー・ウィリアムズ
私も知らなかったので、調べちゃいましたが、若いのにすごい人なんですね。

日本のオペラ関係では無視されてますし、ネット上では、イル・ディーヴォに不採用なんて、さかさま情報がまかり通っていますよ。英語が堪能な方が、イル・ディーヴォのファンの中心になっているようですが、どこからそういう情報を得たのか、不思議です。
グリゴーロが、今オペラをやめたら、オペラでうまくいかないから、ポップスに転向したって思われるのがいやだった...と言ってますが、これって本音ですし、イル・ディーヴォのメンバーにとっては、それまでのものに見切りをつけたほうが良かったということでしょう。
by keyaki (2008-07-16 09:50) 

Sardanapalus

>ロビー・ウィリアムズにレッスンを受けてきた
ええー、ここでロビー・ウィリアムズの名前が出るとは…(^^)元Take Thatのメンバーで、人気ポップス歌手ですね。イギリスを拠点に、ヨーロッパ中で大人気です。確かに、彼を見習えばヨーロッパでは大人気でしょうけど、ちょっとタイプが違うような気がしないでもないです。ウィリアムズは渋い声なんですよ。

ウィリアムズの歌は日本ではあまり聞けませんが、映画「ブリジット・ジョーンズの日記」のエンディング曲"Have you met Miss Jones?"を歌っています。
http://jp.youtube.com/watch?v=-9u42mNgf3w
オリジナル曲なら"Feel"が有名です。これは聴いたことある人も多いかもしれません。
http://jp.youtube.com/watch?v=p55xYxTcNIU
by Sardanapalus (2008-07-17 20:36) 

keyaki

Sardanapalusさん
Youtubeに行ってきました。
>イギリスを拠点に、ヨーロッパ中で大人気です
誰でも知っているってことですね。
グリゴーロは、ポペラですから歌のたタイプは違うでしょうけど、年も近いようですし、意気投合っていうことなんでしょうね。
breakfastという、あのジャンプをしてみせていた番組でもロビー・ウィリアムズのことを話してましたね。
by keyaki (2008-07-17 23:55) 

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