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インタビュー :CDがポップスチャートのトップテンに入った時のラジオ放送 [インタビュー&記事]


 ヴィットリオ・グリゴーロの初アルバム"in The Hands Of Love"がトップテンに入ったことを受けてのインタビューのようです。
 前に紹介した、彼のHPのBiographyに、システィーナ礼拝堂の聖歌隊に入った経緯が書いてありましたが、「9才の時、メガネ屋さんで....」と書いてあるだけで、聖歌隊とメガネ屋さんの関係が全くわかりませんでしたが、その時の経緯を語っています。
 イギリスとオーストラリアのポップス界では、このアルバムがトップテン入りしたことが、かなり話題になったようで、このインタビューでは聞かれていませんが、2年も前の話しなのに、"Il Divo"に加わらなかった理由をあちこちで尋ねられています。理由は、単純明快オペラを続けたかった...ということなんですが、これが、日本の"Il Divo"ファンには、全く伝わっていないようで、サイモン・コーウェルに不採用にされた....ということになっているようです。ネット検索でそういうことを書いているのを、見かけましたが、日本で正しい情報を得るのは難しいことなんですね。

 こんなこと言ってます...というのをメモしましたが、インタビューの音声ファイルもアップしましたので、お聞きになって、付け加えたらいいようなことがありましたら教えて下さい。
*********************
★インタビューのラジオ放送

ニューリリースのアルバム"in The Hands Of Love"がポップスチャートのトップテンに入った....ヴィットリオ、ようこそクラシック・FMに....

今晩は、ボナ・セーラ

大音楽一家で、お父さんとオペラを聴いてたそうですが、お父さんもテナーで、おじさんもテナーでコンクールで優勝したんだそうですね。

そう、一族のうちで、ひとりだけは仕事をしなければならない。だから一族の中で二人が歌手にはなることはできないんだ。父は、とてもいい声で、すばらしいテナーなんだ。
いつか、Classic FMのためだけに父とデュエットでもしようか…オー・ソレ・ミオとかプッチーニとか…
次の出演時に(お願いしますよ)、素晴らしい!!
5、6才で歌いはじめたの?


4歳で歌いはじめた...信じられない話なんだけど、ぼくが母の服をお皿で汚したんで、母が着替えをしにいっている間に、僕はステージに上がって、マイクを握って歌い始めたんだ...

どうやってシスティーナ礼拝堂の聖歌隊に入ったの?

そう、すごい偶然だった、こんなことって起こるんだね・・母がサングラスを壊したので店に直しに行ったんだけど、修理してもらっているとき何かきこえてきた.....誰かが何かを地下で演奏していた。ぼくは階段を降りていった。母は僕がいなくなったことに気がついた。5分ぐらいのことだけど、小さい子はそういうことをするでしょ。母が降りてきて、ぼくがシューベルトの「アヴェマリア」を歌っているのをみつけた。
(ア〜ヴェマリィ〜ア〜と歌ってみせる)
ピアノを弾いていた店の男の人が言った。すばらしい! 聖歌隊のオーディションを受けるといいよ、聖歌隊に入れてもらえるに違いない。それで、聖歌隊に入って、独唱者になった....

CDが売れているたくさんの歌手と会ったけど、オペラに出演している歌手はほとんどいなかった....オペラスターでこういうCDを出しているのは珍しい、これからもオペラを続けますか?

ホセ・クーラとヴェルディのオテロでカッシオをやってます。
オペラはぼくの人生そのものです。劇場はぼくの初恋の人みたいなものです。絶対に忘れることはできません。

モーターレーシングはもうやらないの?

もうやめました。レースはもうしないけど、休みのときにはバイクにのったりします。ヤマハとかポルシェとかミニクーパーとか、全部にエンジンをかけてメンテナンスして…(いろいろ楽しそうに話してます)

ローマでは今も家族と一緒に住んでいますか。それとも、自分の家がありますか。

自分の家があります。

結婚してるの?

結婚してません。決まった恋人もいません。母はぼくのことを海の男みたいなものだと言います。港ごとに女がいるんでしょって.....そんなことはありませんけど。

Ciao,Ciao.....

関連記事:
2足のわらじ....ほんもののテノール歌手ヴィットリオ・グリゴーロ☆VideoClip 略歴
クーラ主演《オテロ》のカッシオ☆VideoClip
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コメント 9

rosina

イタリア人歌手(イタリア人だけじゃないかもしれないけど)って、多いですね、歌声を聴いた近所の人/親戚等に勧められて、歌の勉強を始めたって言う人。それで、彼は合唱隊に入ったんですよね〜それがシスティーナ礼拝堂付きのだって言うのがやっぱり凄いなあと私等は思ってしまいます。

by rosina (2008-07-11 03:53) 

euridice

ホフマンの伝記にも、何が何位に入ったとかなんとか書かれているのですが、
あんまりピンと来ていませんでした。グリゴーロの騒がれように接して、
ポップスチャートの上位に入るというのはすごいことなんだと、
認識しました。

ちなみにホフマンのポピュラーアルバムは、最初の「ロッククラシック」はもちろんですが、その後のものも、ほとんどがヒットチャート入りしているようです。

rosinaさん
>歌声を聴いた近所の人/親戚等に勧められて、歌の勉強を始めたって言う人
そうですね。やはりその国の文化だから、
みんなが「才能」を求め、探しているんでしょう。

>イタリア人だけじゃないかもしれないけど
ドイツ人のホフマンもそういう側面もあったみたいです。
一番積極的に勧めたのは、19歳で同級生結婚をした、最初の妻の両親。
二人とも職業はオペラ歌手。
高校時代のバンド活動で、観客に勧められたというエピソードもあります。


by euridice (2008-07-11 06:55) 

keyaki

rosinaさん
ライモンディもローマの海岸で歌っていたら、その晩、見ず知らずの人たちが尋ねて来て、いい声をしているから歌手に....なんて言ってきたというエピソードがあります。ボローニャでは親子で劇場通いしていたので有名だったようですし....いい声をしていると、みんなお節介をしたがるようですね。
どちらも父親の影響が大きくて、とても似通っています。グリゴーロのお父さんはテノールですが、ライモンディのお父さんは、バリトンとかバスだったので、3才で歌っていたのが、クレドだというのも笑えます....

>システィーナ礼拝堂付き
バチカンですものね。世界中から集まっているようですね。他のインタビューでも素晴しい環境だったと語ってます。
しかもすぐにソリストに抜擢、コーラスというフランス映画でも、ソリストに選ばれた少年に焦点をあててましたけど、他とは違うなにかがあるんですよね。
by keyaki (2008-07-11 08:55) 

keyaki

euridiceさん
世界的名声を得た歌手は、どこか似たところがあるものですね。グリゴーロ君は、まだわかりませんが、いままでの生い立ち、環境からすれば、トップに立つ素質充分というところですね。
しかし、この先、両立が難しくなる可能性は、ありますね。
なんでも7月4日のアメリカの独立記念日にワシントンDCのコンサートに出演するという情報があって、彼のファンたちが楽しみにして、録画準備までして待っていたそうですが、結局出なかった....とフォーラムで騒いでいたんですよ。そしたら、グリゴーロ本人が、「キャンセルではなくて、出演予定はなかった....メディアとかその他の人たちが、時々、こういう間違った情報を流しますが、みなさんをがっかりさせたようで申し訳ない.....オペラとポップス両方のために私のすべての時間を捧げています....26日にはシカゴに行きますから、そこで会いましょう....」とゲストブックにコメント書いてました。
やっぱり、オペラを年間3本といっても、両方は大変だとおもいます。
次のポップスのアルバムも発売延期になりましたし....
by keyaki (2008-07-11 09:18) 

rosina

グリゴーロ君たら、ちゃんとゲストブックにファン宛のメッセージを入れてたんですね。オペラとポップスを両立させると言っても、大変ですよね。興味があるのは、この先両立が難しくなった時の彼の選択ですね。でも、あんな素晴らしい声ですから、どちらでも成功するのは確か〜ただ、オペラは是非歌って欲しいなと思いますけどね^^。


>euridiceさん

ホフマンもそうでしたか。やっぱり周囲が放っておかないと言う事でしょうか。
by rosina (2008-07-11 18:37) 

euridice

>周囲が放っておかない
やるか、やらないかは結局本人の選択でしょうけど、
周囲が放っておかないレベルの才能ってあるんでしょうね・・

伝記によれば、高校時代に、彼女の両親が、
「身の毛のよだつようなロックなんかやめて、ちゃんと声楽の勉強をしろ」と
言っても聞く耳はなかったそうです。でも、ある時、オペラを見て突然やる気に
なったらしい。既に舅だった彼女の父親が良い声楽教師を探して、そのソプラノは教えていなかったけど、彼女が良い教師を紹介して、その教師は以後、ただでレッスンしたということです。その先生(ソプラノ)はとても影響力のある人だった上に、ジェス・トーマス(T)の先生でもあったのだそうです。

それにしても軍隊(パラシュート部隊)に属しながら、しかも結婚していて子供が二人という状況で、勉強を続けたのは、並大抵の根気と努力じゃないと思います・・ ちなみに、学資と生活資金がたまった後、除隊。その後は音楽大学で約3年、アルバイトもしながら、勉強に専念しています。勉強が終わってデビューまでの、資金も底をつき、経済的に途方にくれた時期には、ジェス・トーマスが毎月アメリカから4人家族の生活資金を送金してくれたそうです。
by euridice (2008-07-11 19:18) 

Sardanapalus

>父とデュエット
ここは、「いつか、Classic FMのためだけに父とデュエットでもしようか…オー・ソレ・ミオとかプッチーニとか…」という意味のようです。で、DJが「次の出演時に(お願いしますよ)、素晴らしい!!」って喜んでますよ(^^)バイクと車の話、盛り上がってますね。休日にはヤマハとかポルシェとかミニクーパーとか、全部にエンジンをかけてメンテナンスして…なんて楽しそうに話してますね。趣味の話はやはり盛り上がるものですねぇ。

面白いインタビューありがとうございました。


by Sardanapalus (2008-07-14 01:04) 

keyaki

rosinaさん
>グリゴーロ君たら、ちゃんとゲストブックにファン宛のメッセージを入れてたんですね
そうなんですよ、フォーラムにも、現れたことがありことがあります。
両立が難しくなってもオペラはやめないんじゃないかな....

by keyaki (2008-07-14 01:42) 

keyaki

Sardanapalusさん、
Classic FMっていう番組なんですね。
さっそく追記しました。ありがとうございます。
オペラ歌手では、かなりめずらしい趣味ですから、必ず話題になりますね。
実際にレースにも出ていて、いいせんいってたようですから。


by keyaki (2008-07-14 01:49) 

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