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メト「ウェルテル Werther」(2017.2.16〜3.4)☆ レビュー☆ 舞台写真 ☆ MP3 [ウェルテル]

◎「ウェルテル」終了しました。最終日がライブ放送のある土曜日でラッキーでした。グリゴーロの幕間インタビューがあることになっていましたから、「トスカ」の話が出るのでは...と思っていましたが、やはり...「2019年にロールデビューの予定だったのでプランの変更をせまられたが、チャンスをもらえて嬉しい.....」と語っています。「ウェルテル」最終日のインタビューの部分をアップします。


 メトでの公演は、昨年12月31日から3月4日までの長丁場、リハーサルも含めると4ヶ月以上の滞在ですが、素晴らしい公演の連続で、ニューヨークでの評価も一段とアップしましたし、また9月末から「ホフマン物語」の再演、12月31日から「トスカ」と続きます。
(2017.3.5)

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メト"Werther" ライブ放送

 Saturday Matinee Broadcasts:2017/3/4 1:00PM〜 日本時間3月5日(日)午前3:00〜  

(2017.3.4)
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◎レビュー2件追加
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◎Letters. Love. Longing. トレイラー(Metのfacebookから
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(2017.2.23)


◎レビュー2件追加。0perawireのレビューは、いつも長いのですが、ピストル自殺の場面の様子も記載されています。いつ叫んだか分かりました。
ウェルテル自殺の場面 (2017.2.16ライブ)
iPad/iPhone用MP3
This all made the final suicide plausible, Werther’s depression coming to its emotionally riveting climax. As he held a pistol to his head, we could see the anguish in Grigolo’s eyes. At the moment of decision he failed and in response to his intense fear, the tenor threw out a piercing scream as he threw the pistol aside. But after a few moments, he picked it back up and shot himself, the impact potent and thrilling. Having seen him fail in the attempt once, we can sense that there might be hope that he gives up again, the ultimate shot surprising and painful for the viewer. As he lay dying, red blood pouring all over his perfectly white shirt, the tenor sang most of the final scene on the ground, his phrasing detached and delicate. The bright color and agile vibrato was gone, replaced with a potent breathiness that made us feel his breathe slowly dissipating.(operawireのレビューより)
(2017.2.22)

◎お誕生日おめでとうございます。
 40才かぁ......オペラ歌手としては、一番脂がのってる頃ってことですね。
 18日の「清教徒」の放送の幕間インタビューで、グリゴーロがウェルテルについて語っています。

iPad/iPhpne用MP3
(2017.2.19)
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◎レビューが出ました。一番乗りはNYTimes
NYTimes:A Stylishly Blood-and-Guts Tenor in the Met Opera’s ‘Werther’ / ZACHARY WOOLFE
Observer:Death Becomes Him: Tenor Vittorio Grigolo Leaves Blood on... / James Jorden
ClassicalReview:Two brilliant stars bring Massenet’s “Werther” to searing life / Eric C. Simpson
operaeopera.com:WERTHER al Metropolitan Opera di New York / Neco Verbis
         イタリアのサイトですが、筆者は、「ウェルテル」マニアのようです。
FT:Werther at the Met:well sung, well acted, odd production / Martin Bernheimer
     Vittorio Grigolo led an international cast in Richard Eyre’s distracting modern staging(2/21追加)
Operawire:Brilliant Grigolo, Leonard & Powerful ‘Werther’..... / David Salazar (2/20のレビュー)
BWW:A Passionate Vittorio Grigolo in the Off-Kilter World..... / Richard Sasanow (2/23追加)
Bachtrack:Vittorio Grigòlo energizes an uneven Met .../ Sacha Evans (2/23追加)

・The New York Timesの写真
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舞台写真(Photo: Marty Sohl)
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(2017.2.18)
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◎メトのインスタグラムに、YouTubeにアップされた、" O nature, pleine de grace おお自然よ、恵みに満ちて" と Act III Duet のおしまいの"ジュ・テーム! ジュ・テーム!" の部分がアップされています。
 インスタグラムのビデオクリップは数秒(多分最高60秒以内)で、勝手にリピートするので、何度も見ちゃいますね。いやぁ〜素晴らしい声と迫力に圧倒されます。

クリック:ビデオにリンククリック:ビデオにリンク
(2017.2.18)


◎聞き逃した方に......オンデマンド....2016.2.16 Live Audio Streams
 グリゴーロ、素晴らしかった....もう自由自在、自然で、情熱的.....幕間のインタビューはシャルロッテのイザベル・レナード、「グリゴーロはどう?」なんて質問されていました。

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カーテンコールの写真 twitter から頂いてきました。ラジオでも熱演が伝わってきましたが、満面の笑み、本人も満足なできだったってことですね。
(2016.2.17)




グリゴーロの「おお 恵みに満ちた自然よ"Ô nature, pleine de grâce”」2017.2.16 ライヴ
iPad/iPhone用MP3
(2017.2.17)


*Werther: Act III Duet ウェルテルがシャルロッテに迫る場面のクリップ、復活しました。(2017.2.16)


メト"Werther" ライブ放送

 Free Live Audio Streams:2017/2/16 7:25PM〜 日本時間2月17日(金)午前9:25〜  

 Saturday Matinee Broadcasts:2017/3/4 1:00PM〜 日本時間3月5日(日)午前3:00〜  

(2017.2.15)

gri_werther2017met_1.jpg
Vittorio Grigolo & Isabel Leonard To Light Up ‘Werther’


 2月16日のプレミエを前に、ドレスリハーサルのビデオクリップが出ました。「素晴らしかったヨナス・カウフマンの後任として責任重大」って、大丈夫ですよ、何と言ってもグリゴーロは、真正テノールですから、全く別物です。やっぱり、こういうテノール声が心地いい....



グリゴーロの「春風よ、何故に私を目覚めさせるのか "Pourquoi me réveiller"」2017.2.16 ライヴ
iPad/iPhone用MP3



あら、削除ってどうして.....ジュテームって迫る場面だったのに.....復活したけどかなり短縮(2/16)

 もう一つシャルロッテの手紙の場面がアップされています。Werther: Charlotte's Letter Scene
 シャルロッテのイザベル・レナード Isabel Leonard (1982.2.18)は、つい先頃ボローニャで同役を歌っています。ウェルテルはフローレス、好評だったようです。

werther_insta.jpg
ゲネプロのカーテンコール(インスタグラムから)
Werther:2017年2月16,20,23,27日/ 3月4日
Production:Sir Richard Eyre
Conductor:Edward Gardner
Sophie:Anna Christy
Charlotte:Isabel Leonard (2/23, Veronica Simeoni)
Werther:Vittorio Grigolo (3/9, Jean-François Borras)
Albert:David Bizic(3/9, David Pershall)
Le Bailli:Maurizio Muraro

関連記事:
ROH マスネ作曲「ウェルテル」(2016.6.16〜7.13)
「ウェルテル」ロールデビュー(DOBコンサート形式 2014.6.17,19)


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nonchan39

カウフマンの印象が強く残っていたので少し心配でしたが、やはりVittorio君の個性と歌唱力が光ってますね。おひげがほとんどない?
by nonchan39 (2017-02-16 12:50) 

keyaki

nonchan39さん

確か、カウフマンは無精髭ありましたよね。
演出家の指示で、すっきりヒゲ無しなんでしょうか。

昔は、役によって決まっているものもありましたね。
例えば、トスカの場合、カヴァラドッシはおひげ有り、スカルピアは無し。
反体制側の象徴としてヒゲ有りで、体制側はヒゲ無しということですよね。

グリゴーロはいつ頃からか無精髭になってますけど、若い時はちゃんと剃っていて、2007年のゼッフィレッリ演出の「椿姫」の時に、ゼッフィレッリから、ヒゲを用意するからって言われて、「自前でいきます」ってことになったそうですけど、ゼッフィレッリにとって、アルフレードはヒゲ有りの役なんですね。

ちょうど、同じ歌が、メトのチャンネルにアップされていて、両方比べてみましたが、カウフマンは、やっぱり、長持ちしない発声だと思いますね。すごく必死でつらそうです。


by keyaki (2017-02-16 14:34) 

mahnee

デュエットシーン、復活しましたね。ラストのキスが省略された‼ってFBの友人が教えてくれて、あ、ほんとだ、なぜ?意図が不明。本番はどうなる!?(たしかROHはキスなし、メトのカウフマンのときはキスしてましたけど。)ROHのときより歌唱に磨きがかかっていてワクワクの美しさですよ~~~~ブロガーがグリゴーロ氏のファンはいく価値ありって書いていましたね。放送が待ち遠しいです。
by mahnee (2017-02-16 17:11) 

keyaki

mahneeさん
キスだけじゃなくて相当カットしてますね、50秒くらい、何度も長い方を見てたら、自殺したくなるかも....あれだけシャルロッテに拒否されたら。

カウフマンとコッシュのは、カウフマンの声と容姿が、中年の不倫っぽい、今回のは、本当の「若きウェルテルの悩み」ですね。

放送があるだけでもラッキーと思わなくては。

by keyaki (2017-02-16 18:22) 

mahnee

<声と容姿・・・
はい、たしかにメトは若返りを狙っていますね。髭がないヴィットリオはかなりお久しぶり!やはり演出家は相手役の年や容姿とバランスを考えて髭で調節をさせているのか!彼はホントに童顔なのでROHのウエルテルは髭なしだとシャルロッテの弟、へたすると息子に見えたと思います。演技ではコッシュにかなわないけどイザベルさんはシャルロッテに見えるし声がいいですね。私好み。
カウフマンのウエルテルはもうストーカー一歩手前。ブラウスのボウタイがどんどん乱れていく様子が不気味ですらあります。グリゴーロがまったく別の青年らしさ、潔癖さや、keyakiさんが前に「そんなに好きなら自殺したくなるのもしょうがない」的なことをいっていましたが、そう納得させられるようなウエルテルを見せてくれることを期待します。
by mahnee (2017-02-16 19:08) 

keyaki

mahneeさん
舞台は見えなくても、かなり衝撃的なグリゴーロ・ウェルテルでしたね。
ニューヨークタイムズのレビューって、結局いいって言ってるのかな。

自殺の場面、銃撃の音が聞こえなかったですけど、あれって、枕かなにかで音がしないように発射してるんでしたか? 
カフマンの時は、三流のホラー映画みたいだったけど、今回は、とても効果的だった....って、実際に見ないと分からないですね.....どうしようか...と迷う場面で、叫んでたり



by keyaki (2017-02-18 10:33) 

barbara

keyakiさん、こんにちは!

グリゴーロのウェルテル、最高でしたね!今回は忘れずにライブで聴けましたが、keyakiさんの録音をアンコールで聴かせて頂きます!
まずはグリゴーロの声が益々成熟してきた事で、今回のウェルテルの完成度が更に説得性を持ったと感じました。声のスピント感を今回はより感じましたが、それでも柔軟性やフレージングが他のテノールとは違う次元なので、マスネの旋律が生きて届いてきました。マスケラと胸の使い方が完全過ぎて相変わらずの隙のなさ。声に品格も増し、ウェルテルの苦悩や哀しみが伝わり過ぎて泣けてきました。

お写真のアップも有難うございました!レナード嬢とのコンビは本当に美しいです。コッシュ嬢の歌唱レベルは抜群過ぎだし、キャリアも違いますから、今回のレナード嬢は大健闘だったと思います。容姿、声質共に適役でしたよね。グリゴーロも十分に感情移入しやすい相手役だったのでは?と思いました。彼女を見つめている写真のグリゴーロの視線、こんな表情が出来ちゃうオペラ歌手はグリゴーロだけですね。これをHD放送しなかったのは勿体なさ過ぎ、、、と残念です。
by barbara (2017-02-18 11:36) 

keyaki

barbaraさん

本当に最高、グリゴーロの声を堪能できました。
自分の声に合ったものしか歌わない....これを守っているからこそ、舞台では毎回実力が発揮できるということですね。

>これをHD放送しなかったのは勿体なさ過ぎ、、、と残念です

本当に、同感です。

by keyaki (2017-02-18 20:02) 

mahnee

音声バーを改善いただき、ありがとうございました。輝かしい声は何度聞いても飽きません。個人的には今回のレナードさんの声がすきで、デュエットもきき惚れています。HDにしろってFBでファンがブーブー言っていますね。ホントにもったいない。4幕は説明を読んでよくわかってよかったです。ありがとうございます。ROHは演目で決まるらしいと雑誌に出てましたが。メトは謎です。
間違ってiPodにROHのを入れてあって、聴き比べになりました。演出や指揮者でこんなにガラッと違うんだと驚きました。オケはROHがすごすぎ。歌唱はメトのが俄然いい!!!ずっと歌っていくとヴィットリオはもっと進化するのでしょう。いまさらですが並外れた才能です。
by mahnee (2017-02-24 19:19) 

keyaki

mahneeさん

>ROHは演目で決まるらしいと雑誌に出てましたが。メトは謎です

ほんと、椿姫がまたHDでしょ。あの演出は、ザルツブルグのネトレプコとビリャソンで充分だし、メトでも2回目ですよね。
ヨンチェヴァはともかくファビアーノのアルフレードは見たくも聞きたくもないなぁ。
マノンも、HDになったネトレプコとベチャワ組より絶対にいいって巷では評判でしたよね。
メトは、スポンサーが決めるのかしら。

>ずっと歌っていくとヴィットリオはもっと進化するのでしょう。

間をあけて歌うとよくなるそうです。熟成して。頻繁に歌うのはよくないってことですね。40だからあと10年くらいかな.....デビュー当初のインタビューでは「最高でも45-50才くらいで引退したい....」なんて言っていますが、どうなんでしょう。


by keyaki (2017-02-24 19:49) 

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