メトでソロ・リサイタル(2014.3.9) :イタリア人テノールではパヴァロッティ以来二人目 [コンサート]
2014年3月9日、メトロポリタン歌劇場でグリゴーロのソロ・リサイタルが行われました。スカラ座ではこういうリサイタルは、各シーズン毎に数名の歌手によって行われていますが....(グリゴーロも2013年1月にやっています)....メトではめったにやらないようです。
かつてはレヴァインのピアノ伴奏でリサイタルをやっていた時期もありましたが、1997年のルチアーノ・パヴァロッティを最後にやらなくなって、14年ぶりの2011年にヨナス・カウフマンのソロ・リサイタルが行われました。そして、今シーズンは、グリゴーロの番ということで、イタリア人テノールでは、パヴァロッティ以来二人目、ここ30年では10人目、ということで、メトでソロ・リサイタルをするのは特別ってことのようです。実は、グリゴーロのリサイタルの発表があった時のアンチさんたちの反応には吃驚したんですよ。「なんでグリゴーロが.....ふさわしくない.....2010年にメトデビューしたばかりなのに....」とか...アメリカって意地悪というか独りよがりの人が多いのかなぁ......と思いました。
リサイタルは、ラッシュ・チケットも数百枚でたようですが、その甲斐もあってほぼ埋まり、いつものグリゴーロのスタイルのコンサートで劇場は多いに盛上がったようです。
*左の写真は、2月にスカラで伴奏者のVincenzo Scaleraとリサイタルのリハーサル
*真ん中の写真は、伴奏者のVincenzo Scaleraが、リサイタル用のピアノを選んでいるところ
◎レビュー:
・NY Times:A Night of Song, Delivered Passionately and With Heart/Vittorio Grigolo Performs Solo Recital at the Metropolitan Opera
・LatinosPost:Metropolitan Opera 2013-14 Review - Vittorio Grigolo in Recital: A Visceral & Exciting Performance Filled With True Vocal Nuance & Beauty
・Parterre box:A pretty boy milking his bows
関連記事:
Vittorio Grigolo ミラノ・スカラ座リサイタル(2013.1.7) メトのリサイタルもプログラムは同じ
かつてはレヴァインのピアノ伴奏でリサイタルをやっていた時期もありましたが、1997年のルチアーノ・パヴァロッティを最後にやらなくなって、14年ぶりの2011年にヨナス・カウフマンのソロ・リサイタルが行われました。そして、今シーズンは、グリゴーロの番ということで、イタリア人テノールでは、パヴァロッティ以来二人目、ここ30年では10人目、ということで、メトでソロ・リサイタルをするのは特別ってことのようです。実は、グリゴーロのリサイタルの発表があった時のアンチさんたちの反応には吃驚したんですよ。「なんでグリゴーロが.....ふさわしくない.....2010年にメトデビューしたばかりなのに....」とか...アメリカって意地悪というか独りよがりの人が多いのかなぁ......と思いました。
リサイタルは、ラッシュ・チケットも数百枚でたようですが、その甲斐もあってほぼ埋まり、いつものグリゴーロのスタイルのコンサートで劇場は多いに盛上がったようです。
*真ん中の写真は、伴奏者のVincenzo Scaleraが、リサイタル用のピアノを選んでいるところ
◎レビュー:
・NY Times:A Night of Song, Delivered Passionately and With Heart/Vittorio Grigolo Performs Solo Recital at the Metropolitan Opera
・LatinosPost:Metropolitan Opera 2013-14 Review - Vittorio Grigolo in Recital: A Visceral & Exciting Performance Filled With True Vocal Nuance & Beauty
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☆メトロポリタン歌劇場オペラ歌手によるリサイタル(1983〜2014) 1. 1983年2月13日:Renata Scotto(Soprano)/James Levine(Piano) 2. 1983年6月3日:Christa Ludwig(Mezzo Soprano)/James Levine(Piano) 3. 1983年12月18日:Marilyn Horne(Mezzo Soprano)/James Levine(Piano) 4. 1984年1月22日:Martti Talvela(Bass)/James Levine (Piano) 5. 1984年3月11日:Kiri Te Kanawa(Soprano)/Douglas Fisher(Piano) 6. 1986年2月2日:Jessye Norman(Soprano)/James Levine (Piano) 7. 1987年11月1日:Margaret Price(Soprano)/James Levine (Piano) 8. 1988年9月18日:Luciano Pavarotti(Tenor)/James Levine (Piano) 1994年2月20日:Luciano Pavarotti(Tenor)/Leone Magiera(Piano) 1997年1月12日:Luciano Pavarotti(Tenor)/Leone Magiera(Piano) 9. 2011年10月30日:Jonas Kaufmann(Tenor)/Jhelmut Deutsch(Piano) 10.2014年3月9日:Vittorio Grigolo(Tenor)/Vincenzo Scalera(Piano) |
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> なんでグリゴーロが...
そんな事を言う人もいたんですね。実はべチャワとかコステロのファンとかの人で、先を越されて口惜しかったりの思いがあったりする発言なんでしょうかね、ふふ。
わたし自身は快挙、おめでとう!の気持ちだったんですけれど、ただ確かにメトはなぜリサイタルのスケジュールをHD上映後にしてくれなかったんだろう、という思いはありました。だってHDデビューでこれまで知らなかった人たちを含めて人気が沸騰してから、せめて数日後、とかの方が盛り上がったんじゃないかと。
それにしても当然のごとく各紙いい評、やったね、おめでとう、です!!!
by Kinox (2014-03-11 04:04)
Kinoxさん
>実はべチャワとかコステロのファンとかの人で、先を越されて口惜しかったりの思いがあったりする発言なんでしょうかね
そうなんでしょうね、カレヤとか....しかし、大きな劇場ですから歌手に恥をかかせることにもなりかねない....それこそ贔屓の引き倒しってことになるとは思わないのかしら。
グリゴーロにしてもドイツツァーでは、急遽大きなホールに換えたこともありますし、ホールが大き過ぎて空席が目立つこともあったり....メトもその辺はちゃんと見ていると思います。
来シーズンは、パーぺがリサイタルをやるようですが、テノールと違ってバスは集客が難しいのではないかと思いますが大丈夫なんでしょうか。
ヨーロッパと異なりたった一日のリサイタルのためにわざわざニューヨークに来てもらうのも大変なので、カウフマンもグリゴーロもパーぺもリサイタルに引き続き舞台に...というスケジュールですよね。まあ、ついでにリサイタルもどうですか?ってことなんでしょうね。舞台の途中でのリサイタルは歌手がいやがるでしょうね。一人で1時間以上歌うわけですから。
>それにしても当然のごとく各紙いい評、やったね、おめでとう、です!!!
ああいうグリゴーロのユニークなスタイルが受け入れられてよかったです。
by keyaki (2014-03-11 15:53)