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フランスの音楽誌 "Classica"3月号にグリゴーロの記事:Vittorio Grigolo,Le nouveau tenor [インタビュー&記事]

classica140.jpg フランスの音楽雑誌"Classica"にヴィットリオ・グリゴーロのインタビュー記事「Vittorio Grigolo : "L'Italie, terre de mes ancêtres"」が載っています。この雑誌、よくCD屋さんに置いてあるような無料配布の雑誌なのか.....こちらに一冊まるごとアップされています.....Classica Mars 2012。グリゴーロのインタビュー記事全文もこちらのサイトにあります。

 オランジュ音楽祭のディレクター、レイモンド・ドゥフォーは、「ヴィットリオは、オペラ界のジェラール・フィリップだ!」と売り出した。2009年と2011年の夏、ヴィットリオ・グリゴーロのアルフレードとマントヴァ公爵は音楽祭の中心で、観客を熱狂させた。この7月には、「ボエーム」で再び登場する。アラーニャ、ベチャラ、フローレス、カウフマン、ビラゾンを前に、イタリア人テノールはこのところほとんどいなかった。この35才のトスカーナの人は、新しいスターになるのか......というような前置きがあります。
 このインタビュー、分からないながらも妙にイタリア、イタリア人にこだわったインタビューになっているような感じがします。(そうか....イタリア特集なんですね) グリゴーロは、いろいろ持論を述べていますが、私の想像力だけで訳すのは無理なので、どんな質問か、ということで、お茶を濁すことにしました。

Vittorio Grigolo : "L'Italie, terre de mes ancêtres"
L'un des disques de Vit­to­rio Gri­golo s'in­ti­tule "The Ita­lian Tenor", tout sim­ple­ment ! On le voit comme le futur Pa­va­rotti, et c'est peut-être vrai : grands rôles d'opéra, mé­lo­dies po­pu­laires, il a cette pas­sion très ita­lienne du beau chant.
PAR Olivier Bellamy | RENCONTRES | 6 mars 2012

*それぞれ画像をクリックすると字が読める程度に拡大します。

現在のイタリアとの関係は?
「イタリアに住んでいなくても根っ子の部分でいつもつながっています。イタリアも私の少年時代とはずいぶん変わっています。離れていても詩と文学によって自分の祖国、先祖の土地であることに気づきます」

どんな?
「特に、マンゾーニとUgo Foscolo.........マンゾーニは、イタリアの統一、オーストリアとの戦いの時に、激しい最高に愛国的な叙情詩によって鼓舞しました。1821年3月、イタリア統一にとって彼のオードは基本的なテキストです。」

あなたはこの時代にノスタルジーを感じますか?
「ある意味ではそうです。.......」

ヨーロッパをどのように考えますか?
「ヨーロッパの危機は、ビジネスを統合標準化するために適切なものかもしれませんが、文化のためのものではありません...........」

あなたはトスカーナで生まれましたか?
「はい、アレッツォで。小さかったけど母と祖母は一緒に食事の支度をしていたことを覚えています。父は戦争の話をしました。それからウンブリアのテルニとローマで過ごしました。」

あなたは、小さい時にシスティーナ礼拝堂でソリストでした。音楽的にそして精神的に得たものは何ですか?
「はい、物質的なものが世界を支配している時に、精神的世界にかかわる機会を得たことは幸運でした。このことは私に大きな影響を与えました。授業中は、パレストリーナとカリッシミにどっぷり浸っていました。また、システィーナ礼拝堂のローマ教皇の聖歌隊「終身マエストロ」のドメニコ・バルトルッチのモテットにも。フィレンツェでも歌いました。すでにオペラで売だし中だった時、バルトルッチの「キリスト降誕」オーケストラ伴奏で、非常に異質でした。なぜなら、私たちはローマで学んでいる時にはいつもアカペラで歌っていましたから。」
*2000.10.5,フィレンツェ、Bartolucci in prima col Maggio

ムーティについてどう思いますか。ローマ歌劇場でナブッコの"Va pensiero"のアンコールの前にベルルスコーニに訴えた件ですが。
「ムーティは何を話すべきか知っています。..........文化を保護しなければなりません。....」

イタリア映画は?
「私は、アルベルト・ソルディ、ヴィットリオ・デ・シーカ、ヴィットリオ・ガスマンで育ちました。戦前のあらゆる映画は、世界で最も素晴らしいものの一つです。真実に近い、見せかけではない。しかし、またスピルバーグ、ロッキー、ランボー、ターミネーターで育った。私の世代の全てのアメリカ映画。イタリアはいつもアメリカに注目していた。」

最もイタリアを象徴する作曲家は誰だと思いますか?
「そういう作曲家はいないと思います。それぞれがちょっとイタリア的と言えます........」

あなたが何かを学んだレコードでのイタリア人テノールはどの人ですか?
「私の先生が言った最初のことは、あなたのディスクを壊すこと、誰の真似もだめ、あなた自身でいなさい。私はいつも彼のアドバイスに従いました。それぞれのアーティストは、誰の影響も受けることなく、間違いながらでも本当の個性を見つけます.......リスナーとしては、優美さでジーリ、幸せのためにカルーゾ、その響きでコレッリ、寛大さでディ・ステファノ、男らしさによってデル・モナコ、輝かしい面によってパヴァロッティ、その個性によってドミンゴ、そして、繊細さでカレーラスが好きです。」

イタリアであなたの好きな劇場は?
「私が歌うそこです......」

スカラ座は、特別なプレッシャーがありますか?
「世界の重要な劇場、コヴェントガーデン、ニューヨークのメト、パリとかウィーンと同じです。明らかに、こういう劇場には、歴史による特別な緊張があります........私が私の能力を100%発揮できる場所は...シャワーの下です。残念ながらオペラではめったにないことです。」

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