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ROHの「ファウスト」(1) :好調なすべり出し(2011.9.18〜10.10 全9公演) [ファウスト]

 ロンドン、コヴェントガーデンのマクヴィカー演出,グノーの「ファウスト」が、18日初日を迎えました。グリゴーロ、ゲオルギュー、パーペ、ホロストフスキーという豪華キャストですが、オペラにしてはめずらしく、誰1人欠けることなく順調なすべり出しです。今後10月10日まで9公演の長丁場ですが、それぞれの全日程をトラブルのないようにお願いしたいものです。9月24日(土)にはBBC Radio3でライヴ放送、これは日本でも一週間オンデマンドで聞くことができます。9月28日には、イギリス、ヨーロッパ、北米の映画館でHDライヴ上映があります。

 今後、レビュー、レポート等が次々アップされると思いますが、さっそくintermezzoさんのブログに舞台写真がたくさん掲載されました。カーテンコールの動画が掲載されていますが、このビデオクリップは、ロンドン在住のPrimroseさんがYouTubeにアップして下さったものです。 グリゴーロとゲオルギュー絵になりますね。ゲオルギューは、この公演のリハーサル中にお誕生日を迎えて46才、写真で見る限り、きれいですね。
Charles-François Gounod:Faust
The Royal Opera
18 September 2011 to 10 October 2011
(9/18,21,24,26,28 10/1,4,7,10)

Original Director
:David McVicar
Revival Director:
Lee Blakeley
Set designs:
Charles Edwards
Costume designs:
Brigitte Reiffenstuel   

Performers
Conductor
:Evelino Pidò
Faust
:Vittorio Grigolo
Méphistophélès:
René Pape
Marguerite:
Angela Gheorghiu

( Malin Byström 9/ 26 10/7,10)
Valentin
:Dmitri Hvorostovsky
( 
ZhengZhong Zhou 10/7,10)
Siébel
:Michèle Losier
Wagner:
Daniel Grice
Marthe Schwertlein:
Carole Wilson   
gri_geo_fast2011roh.jpg

話題:
 グノーの「ファウスト」は、なんかの記念の年ではないとおもいますが、このロンドンの「ファウスト」を皮切りに、パリのバスティーユでも9月22日から、ロベルト・アラーニャ/インヴァ・ムラ主演で、11月末には、NYのメトでヨナス・カウフマン主演で上演されます。ロンドンの「ファウスト」は、めずらしくスター歌手のキャンセルゼロで順調なすべり出しでしたが、パリの「ファウスト」は、あやふや情報ですが、アラーニャと指揮者のアラン・ロンバール Alain Lombardの喧嘩?で、劇場側はロンバール を切って、指揮者を1975年生まれの若手指揮者アラン・アルティノグル Alain Altinoglu に差し替えました。喧嘩の理由は分かりませんが、喧嘩両成敗とはならず、アラーニャのディーヴォ勝ち!ということです。メトの「ファウスト」は、シーズン発表では、プレミエは、カウフマン/ゲオルギューでしたが、ゲオルギューは「私のイメージじゃないわ....この演出は」とうことで早いうちに出演辞退しちゃいました。演出はENOとの共同制作で、なんでも原爆で壊滅した広島から話しがはじまる、物理学者ファウスト.......なんだそうです。(なんか日本では上演中止になりそうな設定ですね、「死の町」と言っただけで大臣の首が飛ぶようなおかしな状況ですから)

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コメント 4

Sardanapalus

>intermezzoさんのブログ
トップの老人姿のグリゴーロがジョン・トムリンソンに似てる、って書いてますね。グリゴーロはあんなにお腹出て無いよう(笑)でも、髭と髪型だけ見ると確かに雰囲気が似てるので、思わず吹き出しちゃいました。

公演自体も好評の様子で、私もラジオ放送が楽しみです!本当に、皆さんキャンセルは無しでお願いします!!それにしても、せっかくのHD放送が日本でも見れたらいいのに、と心から思います。DVDはないと思いますが、せめてLivespireのワールドクラシック@シネマのシリーズで上映してくれないでしょうかね?絶対需要はあるはずですけど。
by Sardanapalus (2011-09-19 22:14) 

keyaki

Sardanapalusさん
>ジョン・トムリンソンに似てる
そうなんですよ....メイクさんが参考にしたのかも....イギリスのオペラファンらしい発想ですね。

Intermezzoさんが、ゲネプロの時、最後のシーンでグリゴーロの頭にチェストの蓋が落ちて来て....pre-opの子犬のように舞台を飛び回った...みたいなことが書いてありますが、pre-opって....術前??なんて訳すのかしら??

Intermezzoさんはマクヴィカーの演出が嫌いみたいですね。ファウストて、けっこう長くてたいくつしちゃうんですけど、この演出は、ちょっと悪趣味ですけど面白いですよね。マクヴィカーは、この時期、メトでアンナ・ボレーナの演出で欠席だったんですね。でもRevival Directorの
Lee Blakeleyは歌手と一緒にすぐれた仕事をした...と書いてあるレビューがありました。

本当に見たいです....どこかのテレビで放送してくれると一番いいんですけど....BSとかWOWOとかCSとか。
by keyaki (2011-09-19 23:32) 

Primrose

昨日の公演は、席がIntermezzoさんと隣だったので、いろいろと話しました。昨日の開演前にリハーサルでカーテンコールがなかった理由について尋ねたら「グリゴーロの頭にチェストが落ちたから」と仰ってましたが、インターバルにオペラハウス関係者にお会いしたようで、後半開始前にカーテンコールがなかった理由として、私がBy The Thamesさんのブログに書いた理由を仰ってました。チェストがグリゴーロの頭に当たった時、出演者達が「大丈夫?」とグリゴーロの周囲で気にしてる様子も分かったそうです。
by Primrose (2011-09-20 07:44) 

keyaki

Primroseさん
そうなんですか。Intermezzoさんが、背骨に落ちなくて良かった....みたいに書いてましたが、大事に至らなくてよかったです。
ゲオルギューがグリゴーロに気を使った....とか....ないかな.....

しかし、プロの評論家さんたちも「まいった....よかった」という感じですね。TelegraphのChristiansenが白状しているように、これだけスター歌手を揃えると期待はずれのことがほとんどだけど、期待通りだった....と言ってます。グリゴーロに関してもマノンでの成功が一時的なものじゃなかったことを証明したとも....Christiansenは、昨年グリゴーロのインタビュー記事で、確か、イタリア人は皆そうだけど、謙遜を知らない...みたいなちょっと意地悪な記事を書いた人だったと思います。


by keyaki (2011-09-20 08:06) 

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