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ベルリン・ドイツ・オペラ《椿姫》☆ DOB インタビュー☆ レビュー ☆ドイツ国内ツァー [La Traviata 椿姫]

◎以下2011.4.21掲載
今シーズン(2010/11)に引き続き、来シーズン(2011/12)もDOBに登場します。年末年始に《ボエーム》、1月末から2月にかけて《椿姫》です。来シーズンの《椿姫》のキャストがウェブで発表されていますが、そこで新しい写真を数枚見つけましたので転載します。(写真をクリックすると拡大します)

◎以下2011.3.1掲載
◎オペラ雑誌"Das Opernglas" 2月号に1月8日の公演のレビューが掲載されました。待ちに待ったグリゴーロの登場で、期待通りのアルフレードだったようです。右の写真をクリックするとレビューが読めるくらいに拡大します。
 それにしてもこのレビューもグリゴーロのことが一番に書かれています。かつてステファノがアルフレードなんて所詮刺身のつま、いくらうまく歌っても報われない.....みたいなことを言っていたそうですが、グリゴーロの注目度は半端じゃないようです。(2011.3.1追記)


★21日は、体調不良でキャンセルしました。代役はStefan Pop、グリゴーロの出演はたった2公演で、グリゴーロのアルフレードを楽しみにしていた方が多いでしょうに、がっかりだと思います。18日のミュンヘンでのコンサートも具合が悪いということで、プログラムを変更しての演奏で、最後にグリゴーロから観客の皆さんに謝罪の挨拶があったとか.....昨年末から、体調をくずしているようですが、早く元気なヴィットリオに戻って欲しいと思います。(2011.1.21追記)

◎以下2011年1月10日記載:
 グリゴーロはドイツ国内でオペラの舞台に立ったのは2005年ハンブルグの《リゴレット》以来で、このところのロンドン、メトでの成功、また昨年9月のマントヴァでの再現《リゴレット》のテレビ中継もあり、期待感高まるベルリンデビューとなりました。
 そのせいか、レビューというよりは「ヴィットリオ・グリゴーロ論」のような記事、「ヴィットリオ・グリゴーロ:ゴールドダストとオリーヴオイル Vittorio Grigolo: Goldstaub und Olivenöl」....なんかよくわからない見出しです。ビリャソンとカウフマンの名前もありますが....両者の強みを両方兼ね備えている(素直な情熱のビリャソンと計算づくのカウフマンのコンビネーション)ってことかしら....三大テノールの名前もあります....「その音色は、パヴァロッティより暗めで男らしく、ドミンゴより完全で、カレーラスより官能的」....
 "Morgenpost"は、ネットでは全文読むことができませんが、グリゴーロの部分だけ抜粋があります。「33才のイタリア人は、美しい声をしたハンサムな男というだけではなく、生まれながらの演劇人で、自然で滑らかで暗めな音色を持ったエレガントで心地よいイタリアのテノールだ.....」
 評論家も観客も大喜びで絶賛です.....本物のイタリアンテノールに飢えていたみたい.....ドイツ人って、イギリス人もそうみたいですが、イタリアとかイタリア人には憧れというか羨望を感じているのではないかと感じます。
★舞台写真は、2011.1.17追加(クリック拡大)
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◎以下2011年1月9日記載:
 昨年末のスペイン、バレンシアの《マノン》は、後半体調をくずしたようで、12月30日の楽日もテディー・ベア体型のフランス人テノールが代役が歌ったということで、ドイツ・オペラの《椿姫》もどうなるかと思っていましたが、ちゃんと出演したようです(右の記事)。

 この《椿姫》は、ゲッツ・フリードリッヒ演出で1999年からドイツ・オペラの定番ですが、チョーフィ、グリゴーロ、ヌッチと魅力的なキャストなので、かなり注目されています。グリゴーロは、劇場デビューで、劇場のサイトにインタビューが掲載されています。昨年の12月10日のインタビューです。ロリン・マゼールと《マノン》のリハーサル中と話していますが、マゼール(1930.03.06- )はドクターストップで全公演キャンセルしました。でも、マゼールは、なんと12月31日に東京でベートーヴェン全交響曲連続演奏なんてすごいことをやってるんですね。昔からマゼールの神出鬼没ぶりは有名ですけど、80才になっても変わらないんですね。
 横道にそれましたが、インタビューの内容は、それほど目新しことはないようですが、よくわからない質問もあって、答えもトンチンカンみたいな感じもしたり。新情報としては、「初めて見たオペラは、《エルミオーネ》で、子供向けのオペラではないけど、舞台は素晴らしかった。でも全然言葉が聞き取れなかったので、自分は、はっきり分かるように歌うことを心がけている」とか、「普通の結婚生活はできないけど、ほとんど妻が行動を共にしてくれてサポートしてくれるので幸運だ.....」とか「他の仕事をするとしたら?」とういう質問に対して「F1レーサー! オペラに加えて、副業(第二の職業)として真剣に考えてさえいます。」だって.....「2011年のハイライトは?」「ドイツ国内ツァーとスカラ座のロメオが楽しみ!」と言ってます。

 次の21日の公演まで間がありますが、その間、ドイツ国内コンサートツァーと14日にはドレスデンでオペルンバルにゲスト出演します。また、このトリオ(ヌッチ、チョーフィ、グリゴーロ)で、この夏のオランジュ音楽祭で《リゴレット》を上演する予定ですが、実現することを期待しています。

1月8日 ベルリン《椿姫》
1月12日 ドルトムント コンサート
1月14日 ドレスデン Semperopernball 15日にSat3でテレビ放送 キャンセル
1月15日 ハンブルグ コンサート
1月18日 ミュンヘン コンサート
1月21日 ベルリン《椿姫》 キャンセル
2月12日 チューリヒ《リゴレット》
2月17日チューリヒコンサート
2月20日ベルンコンサート
3月2日 ベルリン コンサート

というようなスケジュールです。オペラの合間にコンサートツァーというのは、過去にはビリャソン、今はカウフマンのやり方ですが、節度を持ってやってほしいです。カウフマンはすでにとりあえず全部受けて、あとからキャンセルして調整しているのではないか...と言われているようで、そうなると病気と言ってもにわかには信じてもらえなくなりますから。

ドイツ・オペラ・ベルリンDeutsche Oper Berlin《椿姫》2011年1月8,21日2 全2公演
Giuseppe Verdi:La Traviata

指揮:Roberto Rizzi Brignoli
演出: Götz Friedrich
舞台:Frank Philipp Schlößmann
衣装:Klaus Bruns
照明:Ulrich Niepel
合唱:William Spaulding
振付け:Klaus Beelitz

Chor der Deutschen Oper Berlin
Orchester der Deutschen Oper Berlin

ソリスト:
Violetta Valéry:Patrizia Ciofi
Alfredo Germont:Vittorio Grigolo
Giorgio Germont: Leo Nucci レオ・ヌッチ
Flora Bervoix: Jana Kurucová
Annina: Martina Welschenbach
Gaston: Gregory Warren
Baron Douphol: Lenus Carlson
Marquis D'Obigny: Sergio Vitale
Doktor Grenvil: Ben Wager
Giuseppe: Paul Kaufmann
Ein Bote :Seth Carico
Ein Diener bei Flora: Holger Gerberding



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コメント 2

TaekoLovesParis

椿姫、豪華キャストでしたね。
でも、グリゴーロは、体調がイマイチなんですね。
ハードスケジュール過ぎるのでしょうか。
<その音色は、パヴァロッティより暗めで男らしく、ドミンゴより完全で、カレーラスより官能的」>、お~すごい。ぴったりの言葉ですか?
by TaekoLovesParis (2011-03-04 22:23) 

keyaki

TaekoLovesParisさん
>ハードスケジュール過ぎるのでしょうか
ハードというよりは、余裕のあるスケジュールなんですけど、グリゴーロだけでなく、あちこちでキャンセル続出してますね。インフルエンザのウィルスがあちこち飛び交っているようです。

パヴァロッティのように明るくないし、ドミンゴは、高音が苦手(自分でもそう言ってます)ですから、その点ではグリゴーロの方が完璧ですし、確かにカレーラスより声に色気がありますね。

by keyaki (2011-03-04 23:15) 

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