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l'opera (7/8月号2010):ヴィットリオ・グリゴーロのインタビュー [インタビュー&記事]

 イタリアのオペラ雑誌"l'opera "7/8月号は、表紙がコヴェントガーデンのネトレプコとグリゴーロの《マノン》の写真、そして《マノン》のレビューとグリゴーロのインタビューが掲載されています。今回はじめて知りましたが、"l'opera "もネットに一部の記事がアップされていて、グリゴーロのインタビュー記事はネットでも読めるようになっています。7月4日の《マノン》公演後の昼下がりに出会っての雑談をまとめたものです。

 「ヴィットリオ・グリゴーロ、コヴェントガーデンの《マノン》の成功で、国際的スターの座に....ついにイタリア人テノールが表彰台に」というような見出しで、久々のイタリア人テノールのスター誕生ととらえているようです。

 内容的には、今までのたくさんのインタビューとかさなっている部分も多いのですが......声については、本格的にオペラの勉強をはじめたのは、17才で最初から間違いなくテノールだったこと、先生のダニーロ・リゴーザ指導のもと、"財産"をつぶさないように管理発展させて、リリコ・レッジェーロのレパートリーからはじめて今はリリコ"ピエーノ"に到達した....先生にはとても感謝している。
 今後どのように声を発展させていきますか...という質問には、「まず最初に新しい役では、来シーズン、スカラで《ロメオとジュリエット》、次のシーズンは《ウェルテル》、7、8年後には《仮面舞踏会》、すぐにでも《真珠採り》のナディールを歌いたいけど、ほとんど上演されないオペラなんで....」

 「《トロヴァトーレ》のマンリーコは?」という質問には「15年後くらいに.....48才のプレゼントかな....」とはぐらかしています。

 《マノン》の再演は? という質問には「それについては話し合っていますが....このプロダクションはメトでも上演することになっているので、ペーター・ゲルブもいましたが....まあ、どうなるか様子見かな....」(今のところメトは、ベチャラの予定のようですけど)

 今後の予定に付いては「テルアヴィヴでメータ指揮で《リゴレット》、ドミンゴと一緒にフィルムTVの《リゴレット》、それから《ボエーム》でメトデビュー、多分9月にはアルバムがリリースされます。スカラ座では《ロメオとジュリエット》の後も引き続き《ボエーム》《リゴレット》に出演します。スカラ座に続けて出演できることは非常に光栄なことです。」

 少年時代にインスピレーションを受けた声はありますか? 「たくさんあります。僕の父は特にテノールを聞いていて、僕はそれをたくさん聞きました。パヴァロッティの明るさ、ドミンゴの情熱、カレーラスの音色、ジーリの柔らかさ、フレタのフィラート、デル・モナコの気質、コレッリの高らかに響く声と確かさ-あやうさ、それらは彼の力になった....」

「それで、ヴィットリオ・グリゴーロ、あなたは何が好きですか?」「Vittorio!」で締めくくられています。


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