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バレンシア 2010-2011シーズン発表:グリゴーロは経費削減の影響で《マノン》に..... [今後のスケジュール追加・変更]

 ヴィットリオ・グロゴーロが、ROHの《マノン》で、衝撃的な劇場デビューを飾った....と大騒ぎしている間にバレンシア Palau de les Arts の来シーズンの発表がありました。

 グリゴーロは、12月にラ・フラ・デルス・バウスLa Fura dels Baus演出の新制作の《ホフマン物語》の予定だったのが、経費削減のあおりでマスネの《マノン》に変更になってます。しかもマノンが、歌手まで節約かい....とかなりがっかりです。多分、演出が、ヴィンセント・パターソン Vincent Patersonの数年前のネトレプコ仕様の《マノン》ですから、若さとスタイルで選んだのではないかと思います。《ホフマン物語》はテノールが主役ですけど、《マノン》はソプラノが主役なのに、実力から言っても力不足でしょう。

 コンサートとかフローレスのリサイタルとかありますが、オペラだけ見ますと、2010年11月13日、ROH制作の《アイーダ》で開幕、12月にはLAオペラ制作の《マノン》、ワルシャワのOpera Narodowa 制作の《エウゲニ・オネーギン》、スペイン初演、ロリン・マゼール作曲の《1984》、3月には新制作(バレンシアとリセウの共同制作)でミキエレット演出の《愛の妙薬》、演奏会形式のボイト作曲《メフィストフェレ》、音楽祭は《トスカ》と《フィデリオ》となっています。

 かなり予算を削らるようで、演目も減らしています。スペインはギャラがいいと言われていますが、公演数自体が減るとそうも言っていられなくなりますよ。世界経済の回復を祈るのみです。(シーズン発表の記事

◎バレンシア 2010-2011シーズンのオペラ公演一覧:
★アイーダ:2010年11月13, 19, 22, 25, 28/12月16*, 19*, 23*, 29*日
ROH制作 David McVicar演出、Lorin Maazel/Omer Wellber *指揮
Indra Thomas / Hui He * (Aida), Jorge de Leo´n / Marcelo A´lvarez * (Radame`s), Daniela Barcellona (Amneris),Gevorg Hakobyan / Marco Vratogna * (Amonasro), Giacomo Prestia / Stephen Milling * (Ramfi s),Marco Spotti (Il Re)

★マノン(マスネ作曲):2010年12月9, 12, 15, 18, 21,28*, 30*日
LAオペラ制作 Vincent Paterson演出、Lorin Maazel指揮
Ailyn Pe´rez (Manon), Vittorio Grigolo (Chevalier des Grieux), Artur Rucinski(Lescaut), Emilio Sánchez (Guillotde Morfontaine), Andrea Porta (Monsieur de Brétigny), Ilona Mataradze (Poussette), Ekaterina Metlova (Javotte),Natalia Lunar (Rosette), Simon Lim (L’ho^telier)

★エウゲニ・オネーギン:2011年1月22, 25, 28, 30 /2月8, 11日
Teatr Wielki (Opera Narodowa)制作 Mariusz Trelinski演出、Omer Wellber指揮
Artur Rucinski (Ievgueni Oneguin / Yevgueni Oneguin ), Amanda Echalaz (Tatiana), Anita Rachvelishvili (Olga),Dmitri Korchak (Lenski), Helene Schneidermann (Larina), Margarita Nekrasova (Filipievna),Gu¨nther Groissbo¨ck (Gremin), Simon Lim (Zaretski), Emilio Sa´nchez (Triquet)

★1984(ロリン・マゼール作曲):2011年2月23, 26/3月1, 4, 6日
Big Brother Productions, LLC制作 Robert Lepage演出、Lorin Maazel指揮
Matthew Worth (Winston Smith), Nancy Gustafson (Julia), Richard Margison (O’Brien),Silvia Va´zquez (Gym Instructress / Drunken woman), Graeme Danby (Parsons), Michael Rice (Charrington),Mary Lloyd Davies (Prole woman), The Demon Barbers (Pub Quartet)

★愛の妙薬:2011年3月26, 29, 31/4月3, 5, 8*, 10*日
新制作 Damiano Michieletto演出、Omer Wellber指揮
Aleksandra Kurzak / Roci´o Ignacio* (Adina), Ramon Vargas (Nemorino),Erwin Schrott (Dulcamara), Fabio Capitanucci (Belcore)

★メフィストフェレ(ボイト作曲):2011年4月27, 30日
演奏会形式、Nicola Luisotti指揮
Vitalij Kowaljow (Mefi stofele), Ramon Vargas (Faust)

音楽祭:IV FESTIVAL DEL MEDITERRANI
★トスカ:2011年5月28, 31/6月4, 7, 10, 13日
新制作 Llui´s Pasqual演出、Zubin Mehta指揮
Oksana Dyka (Tosca), Marcelo Alvarez (Cavaradossi)

★フィデリオ:2011年6月5, 8, 11, 26, 29日
再演(2006年プレミエ)Pier’Alli演出、Zubin Mehta指揮
Jennifer Wilson (Leonore), Peter Seiffert (Florestan),Stephen Milling (Rocco), Evgueni Nikitin (Don Pizarro)

ざっとみると、有望な若手もいますが、知名度の高い国際的歌手は、M.アルバレス、バルチェッローナ、バルガス、シュロットくらいでしょうか。ここは、ドミンゴと縁のある劇場ですから、若手は、多分ドミンゴ主催のコンクール「オペラリア」入賞者の出演がおおいのではないかと思います。

 グリゴーロと共演のアイリーン・ペレス Ailyn Pérez(アメリカ出身)は、アメリカ人テノールのステファン・コステロ Stephen Costello(1982?)と夫婦(多分今も)で、ミミ&ロドルフォ、ロメオ&ジュリエットというようにあちこちで夫婦共演で出演しています。アイリーン・ペレスは、代役でもいろんなところに出没していて目につきます。先だってのミラノ・スカラ座のドミンゴの《シモン》でも第二キャストでアメリアを歌いましたが、運悪くネット放送の日に第一キャストのアニヤ・ハルテロス Anja Harterosが急病でその代役で歌ったのですが、イタリアのオペラフォーラムでは、「ヴェルディを歌うのは100年早い....」というよないわれようで、「蚊のように小さくて、めんどりの声」だったとか......(放送ではちゃんと聞こえてましたけど)...成長しているかもしれませんけど、今のところ並みか並以下みたいです。

メモ:グリゴーロのバレンシアでの公演記録
★グノー作曲《ファウスト》バレンシア:Sala Principal、2009年2月2, 5, 8,11, 14, 17日 全6公演
★《椿姫》バレンシア:20104月10, 13, 16, 18, 21,24, 27, 30日全8公演(グリゴーロは最初の5公演)

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