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マントヴァで撮影の《再現リゴレット》は、最新作 "Vincere" で話題のマルコ・ベロッキオ監督に... [リゴレットa Mantova]

★世界138カ国衛星放送:放送時間(イタリア時間):9月4日(土)午後8:00/9月5日(日)午後2:00 と 午後11:15 (2010.7.28)

★ジルダは、オルガ・パシェチニク Olga Pasichnykからサンクトペテルブルク出身のJulia Novikovaに変更になりました。なぜかTheater Bonnからお知らせが出ました。(bonn-theater-bonn.pdf) あとは今のところ変更はないようです。(2010.7.7)

 トリノの新聞 "La Stampa (ネット版)"の5月11日の記事に続いて、14日にも、マントヴァから9月4,5日に衛星中継される《再現リゴレット》の記事がまた掲載されました。
 どうやらマルコ・ベロッキオ(1939.11.9)が監督に決まっているようだ...という記事です。ベロッキオ監督は、2009年の作品『Vincere/勝利を』も話題になっていますし、折しもカンヌ映画祭で「シネマ・マスタークラス」の講師に招かれている.....ということで、ベロッキオ監督についての記事となっています。
 ベロッキオ監督は、なにかと《リゴレット》に縁があるようで、2003年の作品『Buongiorno, notte/夜よ、こんにちは 』の翌年には故郷のピアチェンツァで《リゴレット》の演出をしていますし、今回も2009年の作品『Vincere/勝利を』の翌年に《再現リゴレット》の監督に選ばれた、ということです。La Stampa の記事を適当にかいつまんで紹介します。毎度のことですが、そりゃないだろう...というような間違いがありましたらご指摘お願いします。

★衛星放送で《リゴレット》 ベロッキオ、ドミンゴを監督指導
映画 "Vincere"の監督が、その台本の「場所と時間」、マントヴァでヴェルディを撮影(2010.5.14)

それは、いまだに空いていた最後の席だ。まだ公式ではないとはいえ、9月4日と5日にマントヴァから衛星放送するRaiによるヴェルディのリゴレット 「その場所その時」の監督はマルコ・ベロッキオに間違いないだろう。水曜日のカンヌ映画祭で開催される「シネマ・マスタークラス」の後仕事が開始される。彼はこの素晴らしい名誉あるマスタークラスについてこう語っている。「一人の映画監督が教えることができる最も重要なことは、俳優たちと仕事をする正しい方法です。技術は、誰でも教えることができますが、あなたがイメージした登場人物を演じる個人を指導する能力は、素質です。」

リゴレットは、アンドレア・アンダーマン(写真右下)制作のローマの《トスカ》そしてパリの《椿姫》の後に続く三番目の企画であり、大々的にメディアを利用した世界規模の観客を保証するユニークなものだ。実際には、2010年のTVオペラは、トリノのVenariaとその他数カ所のサヴォイア家の宮廷でのロッシーニの《ラ・チェネレントラ》のはずだった。しかし、資金繰りのためもあって、イタリア建国150周年記念にあたる2011年に延期された。ロッシーニの代わりにヴェルディ、トリノの代わりにマントヴァ、ここは《リゴレット》が検閲の解決策として選んだ場所である。キャストは決まっている。バリトンとしてカムバックするプラシ・ドミンゴ、ヴィットリオ・グリゴーロの公爵とともに私たちを楽しませてくれるだろう。また、ジルダ役のロシア(ウクライナ)出身のオルガ・ペレチェコも優しく愛らしい容姿をしている。ズービン・メータ指揮でRai国立交響楽団が演奏することになっている。

映画監督にとっては難問がいっぱいだ。技術的にも厳しい、なぜならオーケストラがスタジオで演奏する一方、ソリストたちは、そのできごとの「ほんとうの」場所(Palazzo Te あるいは Palazzo Ducale、更に悲劇的な結末のために沼地の居酒屋)で歌う。しかもすべて生中継なのだ。しかしながら、ベロッキオが選ばれたことには理由がある。彼はピアチェンツァのBobbio出身で、ピアチェンツァはヴェルディ縁の地だ。彼の家族は、音楽愛好家で「私の母は、オペラが大好きで、劇場にも頻繁に行っていましたし、家では、アリアを口ずさんでいました。《リゴレット》の“Tutte le feste al tempio” とか“Caro nome” が母のお気に入りでした....」
まさにその結果として、2004年3月にベロッキオは、ピアチェンツァの劇場で「本当の」オペラ《リゴレット》の演出を手がけた。また最新作『Vincere/勝利を』は、2010年ダヴィッド賞(監督賞)を受賞した。この映画のサウンドトラックで、アイーダ、トスカ、道化師、そしてリゴレットが演奏されている。〔全文

2004年の《リゴレット》の演出については、ベロッキオ監督の初オペラ演出ということで、いろいろレビューが書かれていますが、歌手が力不足だったようです。特にアメリカ人のDavid Millerの公爵.....彼は、今現在男声4人グループの"IL DIVO"のメンバーで、ヴィットリオ・グリゴーロがこのグループに参加しないことにしたため、その後釜としてメンバーに加わったという話です。「観客同様にDavid Miller自身も辛い時間を過ごしたのでは....」と書かれるほど、オペラ歌手としては 甚だ疑問の歌唱だったようですから、運が良かったね...ということです。

参考:
英語のレビュー:Tenor David Miller, .....even the light role of the Duke presented problems or him, causing him to scream his way through most of the music; he had a hard time with the rather critical audience.
Rigoletto, fischi e applausi da stadio
.....nel terzo atto, in effetti i "buu!" sono spariti per riapparire, nel finale, solo all'indirizzo del Duca di Mantova interpretato dal "tenorino" David Miller, pietra dello scandalo numero uno secondo i contestatori. Ora, la voce di Miller - piccola, nasale, povera di colore e dal vibrato molto aperto -....
Improbabile e deludente l' allestimento ideato da Marco Bellocchio Un «Rigoletto» non risolto
Bellocchio, dopo il caso Moro un Rigoletto storico-politico Il regista debutta nella lirica...
・雑誌 l'opera (2004.3)Piacenza:《prudente》regia di Marco Belicchio, al suo debutto nella lirica,

関連記事:
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《リゴレット》マントヴァ公爵 (2005.9.30〜):ヴィットリオ・グリゴーロ旋風巻き起こる
Rigoletto_Bellocchio_LASTAMPA.pdf

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