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DAS OPERANGLAS(2010.1月)《IL CORSARO 海賊》レビュー:オペラ界の彗星 [ヴェルディIl Corsaro 海賊]

クリック拡大 ドイツのオペラ雑誌"DAS OPERANGLASS"の1月号にチューリヒ歌劇場の《IL CORSARO 海賊》のレビューが出ました。

『タイトルロールは若いイタリア人テノールヴィットリオ・グリゴーロ。実に非凡。なんという声帯だ。突出した声量。幕開けのシーンのアリアで示されたもの凄い力強さ。彼の声には、表現力あふれるテンポ、悲哀に満ちたニュアンスがある。凄くエネルギッシュながら、声のまろやかさを失わないし、疲れも見せない。声による造型が、外見の良い歌手の感情に走った演技とぴったり合っている。オペラ界の彗星になるのは当然だ。ただ舞台で力を使い果たして、声の疲労を起こさないことを願うのみだ。』

 すでにいろいろなレビューで言及されていることの繰り返しにような内容ですが、やっぱり、並でないことは確かということなんでしょう。
 『ただ舞台で力を使い果たして、声の疲労を起こさないことを願うのみだ。』......そうですね....グリゴーロは、いつもテニスの試合にたとえていますが、声の配分は考えているようですし....今のところ仕事も無理なスケジュールではないと思いますし......

 YouTubeにいつものように写真を使って音声ファイルをアップロードしました。まだ途中で、前半のコッラードが捕まるところまで、(1)(2)(3)(4)と、グルナーラに助けられて、メドーラの元に戻って来るフィナーレの部分)(7)で、間がちょっと抜けていますが......
Verdi - IL CORSARO再生リスト 途中で途切れているところがありますが、これはあまりにひどい雑音が入っていたのでカットしたためです。

 《IL CORSARO海賊》の初っぱなで歌うテノールのアリア"Tutto parea sorridere...."は「初恋のころには」なんてタイトルでコンサートでも時々歌われます。

写真をクリックすると"Tutto parea sorridere...."にリンク
「初恋のころには」
初めて恋をした頃/すべてが ほほ笑んでいるようだった/そよ風も光も空も この世のすべてが/しかし むごい運命が/すべての幸せを奪ってしまった/けがれのない日々の幸せは/再び帰ってはこないだろう
Tutto parea sorridere/All'amor mio primiero:/L'aura, la luce, l'etere/E l'universo intero;/Ma un fato inesorabile/Ogni mio ben rapì./Più non vedrò risorgere/Dell'innocenza il dì.


IL CORSARO libretto

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コメント 2

Sardanapalus

先週は出張だったので反応が遅れてしまいましたが、Das Opernglasのプレミア公演ページをUPしてくださってありがとうございます!あっはっは、この右上のキーンリーサイドのマクベスの「嫌々戴冠させられている」演技の表情いいですね(^^)
それにしても、折角美形のテノールなのですから、「海賊」の写真ももっと表情が分かるものにしてくれればいいのに~。 レビューのページだけではもったいないですよね。
by Sardanapalus (2010-01-31 21:00) 

keyaki

Sardanapalusさん
キーンリーサイドが目立ってましたので、ページ全体をアップしてみました。
Das Opernglasは、簡単にネットで注文できるので、ついクリックしてしまいます。舞台写真は、劇場サイトのものを使っているので代わり映えしないですけど......

by keyaki (2010-01-31 23:41) 

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