SSブログ

《IL CORSARO 海賊》2010年元日鑑賞レポート [ヴェルディIl Corsaro 海賊]


↑Renato BrusonとVittorio Grigolo

↑Alexander PereiraとVittorio Grigolo
(Vittorio Grigoloのfoto galleryより転載)
 いつも貴重な情報やコメントをくださる助六さんが《IL CORSARO 海賊》の元日最終公演をご覧になってのレポートをコメントに書き込んで下さいました。ありがとうございます。

 年末年始にかけて、チューリヒ歌劇場では、演出舞台デザインも演奏も評判のグリゴーロ主演の《IL CORSARO 海賊》、世界的建築家マリオ・ボッタの舞台デザインによる新演出で、ドン・バジリオがルッジェーロ・ライモンディの《セビリアの理髪師》、それともう一つ、めったにオペラの舞台に立たないチェチリア・バルトリの《チェネレントラ》が上演されるという、まあ、凄いことになっていたんです。

 助六さんの第一目的は、もちろんチェチリア・バルトリの《チェネレントラ》だったのですが、《IL CORSARO 海賊》も見て来られたということなんです。「正月3日間の公演はバルトリ出演公演以外は「市民公演 Volksvorstellung」と称して、値段も低く抑えられ、窓口売りが優先だった....」そうです。なんともうらやましい.....

 チューリヒ歌劇場のインテンダント、ペレイラ氏(写真右)の任期は2011年までですが、今後もヴィットリオ・グリゴーロの魅力を最大限引き出すような公演が用意されているのではないかと期待しています。現時点で分かっているのは、《ホフマン物語》と《ノルマ》いずれも新演出。有望な若手テノールはたくさんいると思いますが、プレミエ歌手としての地位を確立しているのは、グリゴーロくらいではないかな......

 助六さんのレポートのグリゴーロの部分をこちらに抜粋転載させていただきます。

『コッラード役はロブストな力強さが要りますから、グリゴーロの声は終始緊張度が高かったけど、説得的な役投入合わせ、高音もダイナミズムも破綻なく決めて、まずは立派なもの。リリカルな音楽性は勿論充分。彼のドンカルロ歌唱がどんな感じかは想像付いてきました。........特に期待してなかった「海賊」は、終演後「初期ヴェルディを聴いた!」という余韻と共に帰途に着くことになりました。......グリゴーロが最大のヤンヤの喝采を受けてましたね。....』

 全体的に助六さんを満足させる公演だったようです。《IL CORSARO 海賊》とバルトリの《チェネレントラ》の鑑賞レポート全文は"元日はチューリヒで《海賊 IL CORSARO》 最終公演"の記事のコメントにありますのでご覧下さい。

関連記事:[ヴェルディIl Corsaro 海賊]
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 2

Nanako

グリゴーロの《IL CORSARO 海賊》見たいです!!!助六さんがうらやましいです。
フラちゃんの情報ありがとうございました。早速取り消し線を引いて直しておきました。バーリの《ラ・ボエーム》同じ演出かもしれませんね。同じといえば《愛の妙薬》ゴーロ様とフラちゃんと同じ演出家でしたね。この時はちょっとは演技が上手になっていたようですけど、この間のルチアでも『過去の遺産』が残っていると演技についていわれてたり、まだまだ昔のクセが出るようです。その点グリゴーロは歌も演技もさすが!と思わされます。
by Nanako (2010-01-07 00:38) 

keyaki

Nanakoさん
《愛の妙薬》は、2003年のヴェローナのテアトロ・フィルアルモニコのですね。衣装は違うようですけど、演出家は同じですね。

グリゴーロは、やり過ぎ....なんていわれることもありますが、いつも役になりきっているようです。本人も演じることが大好きなので、稼げるポップよりもオペラを選んだのだと思います。


by keyaki (2010-01-07 02:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0