ヴェルディ《海賊 Il Corsaro》舞台写真集

　11月22日プレミエの《 Il Corsaro》の舞台写真がチューリヒ歌劇場のサイトにアップされました。

　コッラードひきいる海賊たちは白、トルコの太守セイドたちは黒、ハーレムの女たちは赤......ユニークな舞台のようです。海賊にみえない....もしかしてバイロン....

★舞台写真：Vittorio Grigolo,Elena Mosuc (白い衣装),Carmen Giannattasio (赤い衣装),Juan Pons

※クリックするとかなり拡大します。 その他の写真はFoto-Datenbank: Il Corsaroにあります。 だいたいどの場面か見当がつきますが、上段右端の写真は、紙幣を燃やしているのかしら？

★1幕は、かっこいい歌があります。ホセ・クーラでどうぞ.....
Tutto parea sorridere - Si, de' corsari il fulmine


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コメント 6

スタイリッシュで美しい舞台と衣装ですね。海賊よりも敵対するファミリーの本拠地に乗り込んだマフィアみたいですけど、最近よくあるオペラぶち壊し演出とは無縁な感じです。本火と本水たっぷり使用でうらやましいな～、日本だったら消防法でこんなの無理ですね。グリゴーロの衣装に火がついてるように見えますけど、大丈夫なのかしら？
コッラード登場のアリア、さすがクーラです。はぁ、胸がすくような。出だしからこんなアリアではグリゴーロが張り切っちゃうのがわかる気がします。（最後の「アラールミ」で思い出してはいけないヘンなのをちょっと思い出してしまいました・・・。）
この舞台の映像、発売してほしいですね。
by ペーターのファンです。 (2009-11-21 21:02) 

＞オペラぶち壊し演出とは無縁な感じ
確かにとても格好良い舞台ですね。やはり演出は歌手に合わせてというか、
出演者のイメージ抜きでやるものではないということですね。こういうのだったら、是非見たいものですけど、こういうのに限って映像が出てこないような気がするのは何故でしょう？？？
by euridice (2009-11-21 22:14) 

演出のダミアーノ・ミキエレットは確か29才くらいだったと思います。
2011年には新国でも演出するようです。
ルチアの時に、グリゴーロが「ディレクターは若いです。並でない驚くべきアイデアと若い新鮮なタッチを感じとることができます。素晴らしいものになりそうです..」なんてコメントしてます。

この写真を見ていて思ったんですけど、これはコッラードは、原作者バイロン自身じゃないかと.....バイロンって、はちゃめちゃなことをしてイギリスには戻れなくなって、放浪していたそうですし、ギリシャ独立戦争で戦っていて熱病にかかって36才で亡くなって、ギリシャ独立の父と呼ばれているんだそうです。ギリシャ独立戦争ってトルコと戦ったということですから、まさに「海賊」と同じじゃないですか。オペラでも、理由は分かりませんが、トルコを目の敵にしてますから。
面白そうな演出ですよね。

クーラはコッラードをけっこう歌っているのに、これまた映像が残ってないんですよ。
by keyaki (2009-11-22 01:08) 

euridiceさん
グリゴーロの場合は、彼のイメージにあった演出になってますね。ワシントンのボエームとかルクレチア・ボルジアなんかを見てもそうですから。この二つも見てみたい！のに.....本当に残念です。

by keyaki (2009-11-22 01:18) 

マフィアとか夢のないことを・・・。退廃的な雰囲気と厭世的な気分の表情からしてバイロン卿ですよね。
紙幣を燃やしてるのはセイードの館を焼き払うのにこれで火をつけたってことでしょうか。容姿も役に合った歌手が揃ってホントに面白そうです。映像をなんとか、祈ってしまいます。
by ペーターのファンです。 (2009-11-22 17:51) 

ペーターのファンさん
ニュープロダクションですので、レビューがいろいろ出てきていますが、全体的にもグリゴーロも好評のようです。
チューリヒもあんな小細工満載の「くれんぼカルメン」を録画放送して、これをしないってわけがわかりませんね。
by keyaki (2009-11-25 10:14)