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フェニーチェ《La traviata》全日程終了:レビューと舞台写真 [La traviata フェニーチェ2009]

◎舞台写真を追加しました。(2009.9.25)

gri_fenice2009_3.jpg フェニーチェの《椿姫》全日程無事終了しました。好評で、チケットの売れ行きもよかったようです。
 グリゴーロのアルフレードは2007年ローマでゼッフィレッリ演出2008年にはチューリヒ中央駅で、2009年にはオランジュの古代劇場とレバノンのバールベック神殿で、それぞれセンセーショナルな成功をおさめています。
 今回は久々の地元イタリアでの公演でしたが、私のブログを時々覗いて下さっているパリ在住の助六さんと交流ブログのbabyfairyさんが見に行かれましたので、そのレポートと、レビュー、個人のブログ、オペラフォーラムのコメント等、合わせて紹介します。
 右の写真は、9月13日のカーテンコールの写真で、ヴェネツィアンライフを楽しんでいらしゃる方のブログから拝借してきました。最後は初演と同じ、ビジネススーツだったんですね。

★助六さんのレポート 2009.9.6:フェニーチェ(2009.9.6〜 ) "La traviata" 2004カーセン演出の再演
コメント欄にレポートがあります
TVでの印象と違って、中域も中々豊かで全体として腰のしっかり座った声だった.....

babyfairyさんのレポート2009.9.13:La Traviata@Teatro La Fenice
アイルランドから日帰りでの強行軍だったが、グリゴーロのアルフレードはもちろん、全体的にも素晴らしい演奏で楽しめた.....

めずらしく日本人ブロガーのレポートも見つかりました。
★PR学科長の独り言2009.9.6フェニーチェ劇場「ラ・トラヴィアータ」
声の美しさ、声量、表現力、どれも素晴らしいものを持っている。ルックスもいいので、これからの活躍が期待できる....

★ヴェネチアに留学中の学生さんのレポート2009.9.9:Teatro La Fenice "La Traviata" 9.9
高音もばっちり決めたし、弱音も美しいが......二流......
グリゴーロ出演最終日のレポートもあります
☆2009.9.16鑑賞Teatro La Fenice "La Traviata" 9.16
ヴィオレッタほったらかしのグリーゴロナイトでおおはしゃぎ...
(ヴィオレッタは、チョーフィではなくEkaterina Sadovnikova)

以下、英語とイタリア語のレポート、レビュー
★ヴェネチアンライフを楽しんでいる方のブログ2009.9.9Fenice La traviata
理想的なアルフレード...ジーンズに革のブルゾンがよく似合っていてヤング・エルヴィスのよう....声は美しく繊細かつ必要に応じて力強さもある....
☆2回目鑑賞2009.9.13Lightning Strikes Twice
右上の写真は、このブログの管理人さんの写真を拝借しました。

★イタリア人ブログ2009.9.13Recensione semiseria della Traviata alla Fenice di Venezia
ヴィットリオ・グリゴーロには感嘆させられた。特別な声ではあるが、演奏自体はむしろ一般的で、役の心理描写にはあまり関心がないように感じていたが、昨夜の公演では、称賛に値するmezzevociによって、若くて情熱的だが無責任なヒステリーではないアルフレードを描写することに成功....とりわけ節度ある声量に留意することは若いテノールにとっては大きな成功といえる........
gri-fenice_2009_2.jpggri_fenice2009_1.jpg

★Operaclickレビュー2009.9.6:Venezia - Teatro La Fenice: La Traviata
ずば抜けためったにない素晴らしい声(timbroと proiezione)とはつらつとした美しい肉体に恵まれているヴィットリオ・グリゴーロのアルフレードは、フレジーングがたまに曖昧であったり、人物描写が明快でない部分があり、全面的に満足ではない....若いグリゴーロは、発展途上であり、成熟すれば更に良くなることを確信した。彼にとっては、大きな成功だった。

★ロベルト・モーリのブログ:Soldi e sesso: la Traviata secondo Carsen
ニュアンス、変化に富んだフレージングと表現力があり、テクニックの観点からも数シーズン前に比べて良くなっている.....ちょっとオペレッタのような舞台上の不自然ないくらかのポーズをやり過ぎないようにすることだけが課題である。

★オペラフォーラムのコメント
グリゴーロのアルフレードは好評....「グリゴーロは、とても安定して、最高に美しい音色、適切なヴォリュームで、時に優しく、役への取り組みにも知性が感じられた.....」

日程と共演者
9.6 Myung-Whun Chun:Patrizia Ciofii,Vittorio Grigolo,Vladimir Stoyanov
9.9 Myung-Whun Chun:Patrizia Ciofii,Vittorio Grigolo,Vladimir Stoyanov
9.11 Myung-Whun Chun:Rebecca Nelsen,Vittorio Grigolo,Vladimir Stoyanov
9.13 Myung-Whun Chun:Patrizia Ciofii,Vittorio Grigolo,Vladimir Stoyanov
9.16 Luciano Acocella:Ekaterina Sadovnikova,Vittorio Grigolo,Giovanni Meoni


★舞台写真(クリック拡大):グリゴーロのホームページから
ヴィオレッタの描き方が好きな演出ではありませんが舞台が美しいのが救いです。
gri_fenice_02.jpggri_fenice_01.jpggri_fenice_06.jpg
gri_fenice_7.jpggri_fenice_09.jpggri_fenice_08.jpg


関連記事:フェニーチェ La traviata 2009
gri_fenice_05.jpg


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出張ついでのオペラ好き

ときどき拝見しているのですが、帰国後結構忙しかったので、ひと月たった今頃この記事に気づきました。私も9/13見てきました。グリゴーロはほんとうに二枚目でスタイルもよく、あの演出にはよく合っていたと思います。まあ演出自体は、ある意味わかりやすすぎて安っぽいと思いますが、歌手もオーケストラも演奏はすばらしかったです。私はたまたまその翌日から用事があってヴェネチアに行ったついででしたので、演奏者に思い入れをもって13日を選んだわけではなかったのですが、とても運がよかったようですね。この日は日差しが強く9月なのに暑かったのですが、そのあとの一週間はほとんど雨と嵐のヴェネチアでした。
by 出張ついでのオペラ好き (2009-10-12 00:15) 

keyaki

出張ついでのオペラ好きさん
おぉ...コメントありがとうございます。こうして実際にご覧になった方の感想が頂けるのはとても嬉しいです。

>グリゴーロはほんとうに二枚目でスタイルもよく
映画俳優並み、モデル並みの容姿と書かれますが、オペラではこれは、それほど重視されないとはいえ、声もテクニックも並以上ですから、貴重な存在だと思います。まだ32才と若いですから、今後も楽しみですし.....当分オペラに専念する決心をしたようですから、また出張ついで....ということもありそうですね。

この演出はプレミエがDVDにもなっていますが、写真で見る限り、チョーフィも今回の方が素敵ですし、アルフレードの衣裳もグリゴーロ仕様にちょっと変えているようですし、フェニーチェのアーカイヴにビデオをアップしてくれないかな....と思っています。

by keyaki (2009-10-12 11:50) 

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