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フェニーチェ(2009.9.6〜 ) "La traviata" 2004カーセン演出の再演 [La traviata フェニーチェ2009]

★ フェニーチェのサイトで2004年の公演(マゼール指揮、チョーフィ、サッカ、ホロストフスキー)が小さいながらも全幕視聴できます。読み込んで保存してご覧になった方が安定すると思います。
Degital Sipario→"traviata"で検索 La Traviata/Season 2004-2005を選択→Performanceをクリック。(2009.9.7)


 ヴィットリオ・グリゴーロは、9月6日からフェニーチェの《椿姫》に出演します。
 2004年11月プレミエの再演です。演出は、好き嫌いの別れるロバート・カーセン、DVD化もされていますので、ご覧になっている方も多いと思います。2004年の時は、このフェニーチェで1853年初演の初稿版での演奏が話題になりました。ネット放送がありましたので、私も頑張って録音しましたが、当時は今のようにパソコンに簡単に録音できなかったので、パソコンとビデオレコーダーを繋いで、VHSに録音しました。
 今回は初演版ではなく、一般に演奏されている1854年最終稿です。フェニーチェでは同じ演出で2007年4月に再演していて、その時にすでに1854年版に変更しているようです。ということで2004年、2007年、2009年と再々演での上演ということになります。

 主要キャストは、トリプルキャストでごちゃごちゃしていましたが、8月31に付けで正式に組み合わせが決定したようです。右上の写真は7月のオランジュ音楽祭のものですが、今回もこの3人がメインの公演になります。
 グリゴーロは、チョーフィ、Ekaterina Sadovnikova、Rebecca Nelsen、3人のヴィオレッタと共演することになっています。チョーフィ以外のヴィオレッタは、知らないソプラノさんですが写真で見る限り、きれいな人だと思いますが、あと2名のアルフレードは、どう見てもグリゴーロより見劣りがします.....だからこんな複雑な組み合わせにするのかしら.......ローマ歌劇場の時も、アンジェラ・ゲオルギューを筆頭に4人のヴィオレッタとの共演でした。こういうのって、どの程度リハーサルするんでしょうね....

Teatro la Fenice:La traviata 2009年9月6〜19日全12公演 Orchestra e Coro del Teatro La Fenice
キャスト:(日にちの赤字はグリゴーロ出演日)
Violetta Valéry:


Alfredo Germont:


Giorgio Germont:


Flora Bervoix:
Annina:
Gastone:
Il barone Douphol:
Il dottor Grenvil:

direttore:

Regia:
パトリツィア・チョーフィ Patrizia Ciofi (6, 9, 13, 18)
Ekaterina Sadovnikova (8, 10, 12, 16)
Rebecca Nelsen (11, 15, 17, 19)
ヴィットリオ・グリゴーロVittorio Grigolo (6, 9, 11,13, 16)
Gianluca Terranova (8, 10, 12, 18)
Francisco Corujo (15, 17, 19)
ウラジミール・ストヤノフ Vladimir Stoyanov (6, 8, 9, 11, 13)
Giovanni Meoni (10, 12, 16, 18)
Vasily Ladyuk (15, 17, 19)
Gabriella Sborgi
Elisabetta Martorana
Iorio Zennaro
Elia Fabbian
Luca Dall’Amico

チョン・ミュンフン Myung-Whun Chung (6, 8, 9, 10, 11, 12, 13)
Luciano Acocella (15, 16, 17, 18, 19)
ロバート・カーセン Robert Carsen

★2004年11月18日ネット放送のメモ:
今、話題のフェニーチェ座の"La traviata"18日の公演をネットで聴きました。初演版とかで、かなり違います。時代も場所も読み替えの演出でラスベガスらしい。音楽が、初演と同じなら、演出も同じにすればいいのに・・・ね。(2004.11.20欅の日記より)

メモ:8月31日の劇場発表
LA FENICE:COMUNICATO STAMPA (Venezia, 31 agosto 2009)
La traviata di Giuseppe Verdi
Dopo la pausa estiva, la Stagione lirica 2009 del Teatro La Fenice proseguirà in settembre con una prestigiosa ripresa dell’allestimento di Robert Carsen della Traviata di Giuseppe Verdi, allestimento che inaugurò nel novembre 2004 la prima stagione lirica della Fenice ricostruita. Sul podio dell’Orchestra e del Coro del Teatro La Fenice Myung-Whun Chung (6, 8, 9, 10, 11, 12 e 13 settembre 2009) e Luciano Acocella (15, 16, 17, 18 e 19 settembre 2009); interpreti principali Patrizia Ciofi (6, 9, 13, 18), in alternanza con Ekaterina Sadovnikova (8, 10, 12, 16) e Rebecca Nelsen (11, 15, 17, 19), nel ruolo di Violetta Valéry; Vittorio Grigolo (6, 9, 11, 13, 16), in alternanza con Gianluca Terranova (8, 10, 12, 18) e Francisco Corujo (15, 17, 19) in quello di Alfredo Germont; Vladimir Stoyanov (6, 8, 9, 11, 13), Giovanni Meoni (10, 12, 16, 18) e Vasily Ladyuk (15, 17, 19) nel ruolo di Giorgio Germont; Gabriella Sborgi (6, 8, 9, 10, 11, 12) e Annika Kaschenz (13, 15, 16, 17, 18, 19) Flora Bervoix; Elisabetta Martorana Annina; Iorio Zennaro Gastone, visconte di Letorières; Elia Fabbian Il barone Douphol; Luca Dall’Amico il dottor Grenvil, Matteo Ferrara il marchese d’Obigny, Ciro Passilongo (6, 8, 9, 10, 11, 12, 13) e Dario Prolo (15, 16, 17, 18, 19) Giuseppe; Claudio Zancopè (6, 8, 9, 10, 11, 12, 13) e Cosimo D’Adamo (15, 16, 17, 18, 19) un domestico di Flora, Antonio Casagrande (6, 8, 9, 10, 11, 12, 13) e Salvatore Giacalone (15, 16, 17, 18, 19) un commissario.
Regia di Robert Carsen, scene e costumi di Patrick Kinmonth, coreografia di Philippe Giraudeau. Dodici le recite il 6, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 15, 16, 17, 18 e 19 settembre 2009.
Andata in scena per la prima volta proprio alla Fenice il 6 marzo 1853, La traviata, melodramma in tre atti su libretto di Francesco Maria Piave tratto dal dramma La dame aux camélias di Alexandre Dumas figlio, sarà presentata, come già nell’aprile 2007, nella versione definitiva del 1854.



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コメント 4

ペーターのファンです。

開幕公演の第一キャスト、嬉しいですね。
組み合わせがホントに複雑ですけど、16日を境に第一キャストから第二キャストに変わる感じでしょうか。

演出はニセ札(?)だらけのあれですよね。「なりきりオペラ・ガイド」で爆笑しました。グリゴーロのアルフレードなら、既出のDVDより上演の質が上がるのは間違いないでしょうね。どうせ映像にするならこちらを、と言っても遅いですが。レビューが楽しみです。
by ペーターのファンです。 (2009-09-06 17:50) 

keyaki

ペーターのファンさん
6.9.13がチョーフィ、グリゴーロ、ストヤノフでベストキャストってことですね。

>演出はニセ札(?)だらけのあれですよね
そうですよ....舞台に落ち葉のようにお札がばらまかれている....
ジェルモン親子が、一昔前の外国人から見たニッポンジンってかんじなんですよね。
カメラを首にぶら下げて.......パパは眼鏡にダブルのスーツ
YouTubeにありましたが乾杯の歌はアルフレードがピアノを弾きながら歌ってますね。これはグリゴーロにピッタリ....
Babyfairyさんがご覧になる予定ですから、楽しみにしてるんですけど。

by keyaki (2009-09-07 00:07) 

助六

リグーリア滞在中だったもんで、相変わらずの国鉄ショーぺロを圧してトンボ帰りでヴェネツィアに往復し、6日の公演観てきました。
最近は殆ど見ることなくなったオランジュのTV中継をkeyakiさんブログにつられて半分見てしまったせいで、チョーフィのヴィオレッタに図らずも興味引かれたお陰(と言うか因果)ですわ(笑)。
鉄道ストは地方労組の紋切り要求で参加率も低かったから、当方は影響はありませんでしたが。
まあ「トラヴィアータ」はやはり小生にも半原点の一つですので、最近の歌い手さんのヴィオレッタ歌唱まとめて聴くのも一興と思ったこともあります。

録音・中継音声と実演は印象が限りなく離れることも多いけど、今回は指揮、チョーフィ、グリゴーロともTV音声から受けた印象と本質的違いはありませんでした。

チョーフィは第一声からTV音声で聴く以上にスカスカで肉付きゼロの声に瞬間絶句したものの、巧みな旋律誘導技術にすぐに過度には気にならなくなったのも同じ。やはり「Amami, Alfredo!」初めドラマティックな厚みのある感動に至らぬ部分はあるものの、器用に音譜を確実に音化して、繊細で潤いのあるヴィオレッタを聴かせてくれました。ただ後半の「Alfredo, Alfredo,」「Addio del passato」「gran Dio! morir si giovine」「Se una pudica vergine」すべて、オランジュで聴かせてくれたあの自然で真正な感情の発露は、フェニーチェの小さな空間にも拘らず今回はついに再現しませんでした。あの晩は彼女としても特別だったんでしょう。個人的には、古代劇場の夏の夜が時として醸し出す異様な魔力に思わず高揚してしまったのでは想像してます。

グリゴーロの生演奏は初めてでしたが、「イタリア的」美声、音色の使い分け、スタイル、ニュアンスとあるべきものをすべて備えた高度な歌唱と言う印象はTV音声の時とまったく変わりません。ただ、TV音声から想像してたのとちょっと違ってたのは中域も中々豊かで全体として腰のしっかり座った声だったことで、思ってたほどヒョロヒョロした印象はなく、これなら半信半疑だったドン・カルロも結構行けるかもと思いました。カルロを初めて歌った頃のアラーニャがそうだったように。
あと「Un di felice」「De' miei bollenti」などは、小さな劇場空間のせいもあって(小生はロッジョーネ席で音は文句なし)表情をよく考えて丁寧に歌ってるのはよく分かり、後で譜面見て表情記号とか確かめたくなった箇所もあって、「考えさせてくれる」材料も与えてくれましたので、オランジュのとき述べさせて頂いた「知的興味の材料なし」みたいな感想は半分撤回させて頂きます(笑)。

珍しく休憩2回の3幕仕立てだったのは演出の意図でしょうか。伊語のみの字幕付きでしたが、原語テキストを確かめられるのは外国人にもありがたいです。
焼失・再建後のフェニーチェに入ったのは今回初めてでしたが、なるほど言われなければ洗浄・修復しただけかと思うくらい見事な復興だと思います。上階席廊下などは貧弱だった焼失前そのままの再現ではなく、改良したように思いましたが。
お客は私含め各国お上りさんやスノッブの集合という趣きで、拍手やブラヴォーのタイミングは相当間が抜けてましたわ。
by 助六 (2009-09-11 08:06) 

keyaki

助六さん
チョーフィのついで...とはいえ、ついにグリゴーロをご覧になったんですね。
助六さんのお眼鏡にもかなったアルフレードだったようで、嬉しいです。

私は、録音でしか聞いていませんが、線が細い...と感じたことはないのですが、フォーラム等で、グリゴーロに関する感想をいろいろ読んでいて感じることは、生で見聞きした人たちは、一様に、しっかりした声だ...と口を揃えて言ってますが、声が小さいとか、ミュージカル向きだとか言っている人たちは、どうやら、オペラの録音さえ聞かないで、グリゴーロの話題に参加しているのではないかと....多分、ポペラのCDとかウェストサイドあたりを聞いて判断しているか、先入観で批判しているのではないかと疑っています。

>後で譜面見て表情記号とか確かめたくなった箇所もあって
どのところなんでしょう......
そういえば、ボエームを聞いた時に数カ所そういうところがあって楽譜を確かめたことがあります。
所謂、messa di voceというやつですが、けっこう目立ったので気になったんですが、楽譜の指示通り(< >)でした。他のテノールさんたちは、あえて無視しているのかルーチーンにおちいっているのか、テクニック的に困難なのかは分かりませんが.....はっきり分るように< >で歌っているのに当たったことはないです。

>拍手やブラヴォーのタイミングは相当間が抜けてました
グリゴーロのイギリスとかからのポップファンも混ざっていたと思います。

余談ですが、チョーフィ、グリゴーロ、ストヤノフ、皆さんドラディ氏の事務所ですが、最近ダニエラ・デッシー&ファビオ・アルミリアートも加わりました。

by keyaki (2009-09-11 15:39) 

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