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バレンシアの《ファウスト》のレビュー★☆ギャラリーMisaelのHPにグリゴーロの作品の写真アップ [ファウスト]

 昨年の11月13日の記事 『ミラノのギャラリーでグリゴーロの作品を展示』で紹介したギャラリーのホームページにグリゴーロの作品のスライドショー(6枚)がアップされています。
 アーティスト=グリゴーロのポートレートもありますが、なぜかバレンシアの《ファウスト》の老人メイクの写真も.......グリゴーロのお気に入りの写真なのか.....。右の写真をクリックするとリンクしています。この写真いいですね、絵になってます......

 バレンシアの《ファウスト》は、すでにいくつかレビューを紹介しましたが、イタリアのオペラ雑誌にもレビューが掲載されていました。他のレビュー同様、大成功だったと書かれています。

『ファウストとしてヴィットリオ・グリゴーロは大成功をおさめた。若いテノールは、もっと慎重な用心深さをもって情熱を注ぎ込むことが必要かもしれないが、実際にとにかくすごく注目に値するものを持っている。中音域は、柔軟で情熱的で力強いが、一方、中音域から低音域への下降では、美しく練られた声が、多分、高音で《押す》歌手の癖で、粉状になる傾向があるように感じた。才能豊かなテノールが、どんなに才能があったとしても、この分野のレパートリーに取り組む時、曲の作風と様式にも気を配るように忠告したくなる。ファウストは、トゥリドゥではないが、ニュアンス、陰影、弱音のより優れた探求は、間違いなく正当で適切なもので、マルゲリータとの二重唱では、実にうまくその成果を引き出した。このことは、注目に値する試みだった。』
『シュロットとグリゴーロは、この公演を成功させ、カーテンコールでは、拍手喝采を受けた.....』と締めくくられています。

 グリゴーロの歌唱について、トリッドゥじゃないという表現を見かけますが、これは、ヴェリズモじゃないんだから、もっとその曲の時代の様式に従って歌え..ということなんでしょうか。グリゴーロは、才能がありすぎて、いろいろやっちゃうってことなのかなぁ....いずれにしろ実力は充分あって、しかも並ではない普通の物差しでは測れないタイプのテノールなんでしょう.....
gri_art.jpg

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