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ヴィットリオ・グリゴーロ、中国初のオペラ・フェスティヴァルで《艺术家生涯 La Bohème 芸術家の生活》に出演 [北京2009-ボエーム]

★ミミはChiara Taigi(ローマ出身)に変更,4月17日発表(2009.4.27)
★ミミは、2007年にワシントン・ナショナルオペラで共演したアドリアーナ・ダマートだそうです。中国人キャストは、Yao Hong とWarren Mok。CHINA DAILY > Beijing Weekend Guide(2009.4.11)

 5月1日と4日に北京の中国国家大劇院 (National Center for the Performing Arts)で《ボエーム》に出演することが、3月26日に、ヴィットリオ・グリゴーロのホームページで発表されました。全く予定に入っていませんでしたから、なにかしがらみのある公演なんでしょうか。NCPAのサイトでは、現時点で、グリゴーロの名前もその他のキャストも発表されてません。
  4月15日から7月2日までの78日間に及ぶ、NCPA初のオペラ・フェスティヴァルは、《トスカ》《ボエーム》《トゥーランドット》《カルメン》《蝶々夫人》《リゴレット》、演奏会形式の《さまよえるオランダ人》、中国オペラ2演目、コンサートというようなイタリアオペラ中心の音楽祭です。《トスカ》はローマ歌劇場、《蝶々夫人》はフェニーチェとNCPAの共同制作、《リゴレット》はパルマとの共同制作、《ボエーム》と《トゥーランドット》はNCPA制作で、《ボエーム》は"NCPA Version World Premiere"だそうです。
 最初は、えぇ...中国くんだりまで行かなくても....と思いましたが、こうして眺めてみると、イタリアが協力しているようですから、グリゴーロもこういうことには積極的に参加しなければならない立場なのではないかと思います。パヴァロッティも中国で《ボエーム》をやってますし、パヴァロッティーノとしては断れないというか、大好きな《ボエーム》なら、オファーがあればどこでも馳せ参じるということなんでしょうか。そろそろ発売されるはずの"pOperaのアルバム"の販売戦略でも、中国の市場は有望とみて、CD会社としても期待しているのかもしれません。
 私には、中国は近くて遠い国ですけど、グリゴーロのことですから、またいろいろ情報を提供してくれるのではないかと期待しています。

 《La Bohème》は、日本では《ボエーム》ですが、中国のサイトを巡回していましたら、日本語にすると《ボエーム》は、《芸術家の生活》になってました。中国語では《艺术家生涯》......中国の漢字は略字になってしまってますが、だいたいわかりますね。右の絵は、中国人から見たイタリア人なのかしら....グリゴーロに似てなくもないですね。

 上の写真がオペラ・フェスティヴァルが開催される中国国歌大劇院(NCPA)です。北京中心部の天安門広場に建設され、2007年10月にオープンしたガラスとチタニウムでできた巨大なカプセル型の建物で、真中には、オペラハウス、コンサートホールと劇場もあり、トータルで6200席ある最新の総合舞台芸能施設です。
 設計は、フランスのシャルル・ド・ゴール空港で有名なポール・アンドリュー。しかし、こういう卵型とかシェル型とか似たような劇場が多いですね。このブログのスキンの写真はシンガポールですが、これも卵型?亀型?ですね。

メモ:Vittorio Grigolo (維托里奧/維多里歐)
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コメント 10

Sardanapalus

>右の絵は、中国人から見たイタリア人なのかしら....グリゴーロに似てなくもないですね。
あっはっは、すごい、似てますよ!グリゴーロを意識しているかもしれませんね。この絵からは、時代そのままの演出のようですが…。早く詳細が分かればいいですね。
by Sardanapalus (2009-04-03 20:16) 

keyaki

Sardanapalusさん
なんか妙なかんじですが似てますよね。(笑
他のオペラのキャストも全然発表してないです。昔のNHKのイタリア歌劇団のような国家的プロジェクトなのかしら.......
トスカのところにはデッシー&アルミリアートの写真を載せていますが、彼らのスケジュールを見る限り、写真だけのようです。
各国のオペラハウスは、青息吐息みたいですが、中国は、一時ほどではないにしても、景気がいいってことなんでしょうか....
それにしても未だにキャストが分からないって....ぜんぜん勝手が違うかんじですね。やっぱり近くて遠い国だわ。
by keyaki (2009-04-05 02:48) 

babyfairy

うーん、中国は今回の第二次世界大恐慌(勝手に命名)の陰の原因を作った国なんですよね。そもそもアメリカの巨大赤字の主要債権者は中国、そして日本だそうですが、市場崩壊が起こったのは中国資本が一斉に売りに走った為らしいです。巨大な国だから国内だけでも一つの世界と言うか、経済を回して行ける強みもあるでしょうけど、私にとってかの国は色々な意味で『遠い国』です。

グリゴーロ君には、正直言って、もっとメト、スカラ、ウィーン等等の主要な舞台で活躍して欲しいです。もちろん、エージェント絡み等で断れない事情もあるかもしれないけれど・・・。



by babyfairy (2009-04-12 09:15) 

keyaki

babyfairyさん
>エージェント絡み
でしょうね。
ミミがダマートなので、ちょっと打ち合わせ程度で大丈夫なのかもしれませんね。pOperaのアルバムも中国では発売していて、日本より知名度はあるのではないかと思います。

それに、昔から、イタリアオペラの普及という考えがイタリア人オペラ歌手にはあるのではないかと思います。NHKが招聘したイタリア歌劇団なんかも、参加した歌手は、そういう気持だったと思います。あれも日本では国家的プロジェクトだったようですから。ライモンディも1971年にパヴァロッティと一緒に出演していますが、グリゴーロ君と同じ年代ですし、すでに世界的に活躍してましたから、個人的にはなにも極東に来て歌わなくても....ということだと思いますが、本物のイタリアオペラを聞かせたいという気持ちがあったのではないかと思います。
グリゴーロの場合、兵役免除がまだ影響しているかどうかは分かりませんが、そういうのもあるかもしれませんね。
by keyaki (2009-04-12 15:32) 

babyfairy

劇場のサイト、『ラ・ボエーム』のページなのに何故か、『連隊の娘』のアリアが流れている辺りが中国だなあと思いました。

どうせ極東へ行くなら、東京に行けば良いのに。一瞬、政治だけでなく文化の世界でも、最近の日本は興隆する中国や油断ならないロシア、アメリカの間で影が薄い存在になって来ているのかと思いましたが、日本の場合はオペラは既に盛んですものね。これから広めると言う意味では中国の方が意味は在るかもしれませんね。


by babyfairy (2009-04-28 04:21) 

みど

中国、いまイタリアブームなのでしょうか?
いま私の友達のイタリア人テノールも北京に歌いにいっています。
しかも日程もかぶってる。。このオペラフェスティバルにでるのかしら?
コンサートで歌うだけだって聞いてたけど。。。
by みど (2009-04-28 20:59) 

keyaki

babyfairyさん
>『連隊の娘』のアリア
誰が歌っているのかしら....ちょっとうるさい! (笑

写真の一つでも載せたら....って言いたいですよね。絵じゃなくて、リハーサルの様子も載せて欲しいですね。
さっさと歌って、さっさと帰って来て欲しいですね。
by keyaki (2009-04-29 01:28) 

keyaki

みどさん
フェスティバルには、イタリア人歌手の出るオペラアリアのコンサートは見当たらないけど.....
イタリア人同士だから、向こうできっとグリゴーロに会っちゃうでしょうね。
コンサートで歌うだけって、ギャラがよくないと行かないでしょうから、ギャラがいいってことですよね。


by keyaki (2009-04-29 01:52) 

みど

よく考えたらそんな有名な歌い手さんと共演できるわけないですね。。
あはははは。
conservatorioからの依頼で行っているだけだし。。

グリゴーロも行ってるよって教えてあげればよかった。
つい昨日話したばかりだったのにぃぃぃ。。
by みど (2009-05-01 02:28) 

keyaki

みどさん
お友だちが帰ってきたら、いろいろ聞いてみて下さいね。
きっと、出会うはずですよ。
やっぱり、中国は、勝手が違って、未だに写真も発見できません。
中国人キャストのミミとロドルフォが衣装を着たのを見つけましたが、はっきり言ってかなり変です。
今回のボエームの記事に、パヴァロッティの写真が載せてありましたけど、グリゴーロの写真はないんですよ。
by keyaki (2009-05-01 10:56) 

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