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ヴィットリオ・グリゴーロのエドガルドは(ある面では)パーフェクト!..... [ランメルモールのルチア]

★次のオペラ公演、5月31日と6月2日のアヴィニョン歌劇場での《ルチア》のルチアはデジレ・ランカトーレ(Désirée Rancatore 1977- )になりました。最初は、アニック・マシス、それからエカテリーナ・シウリナと発表されていました。(2009.3.14)

 イタリアのオペラ雑誌(2月号 N.234)に、今頃、チューリヒの《ランメルモールのルチア》のレビューが掲載されました。9月〜10月の公演ではなく、12月の公演です。表題役のエレーナ・モシュクは風邪でキャンセルで代役はJessica Pratt、1979年ブリストル生まれだそうです。
この写真、なんともいえない雰囲気がありますね。アンジェラ・ゲオルギューじゃないけど、まさに"bello e bravo"です。

★2008年12月26,28日:Damiano Michletto演出,NelloSanti指揮,Jessica Pratto,Vittorio Grigolo,Massimo Cavalletti

グリゴーロの部分だけ要約:
『ヴィットリオ・グリゴーロのエドガルド役はある面では完璧。幸運なことに柔軟で熱情的なヴィブラートを習得しているし、フレージングによる洗練された味わいと伝統的といえるようなスタイルと柔軟な声の調整によって調和させた強烈で人を惹き付けるイントネーションが備わっていて、こういう歌唱テクニックによって、登場人物の心を完璧に表現している。このように彼のエドガルドは、実際に究極のロマンチックな、若くて、無分別で、恋に狂って絶望し、愛と運命をひきづった主人公であり、興奮と感動を同時に呼び起こす。手振り身振りに関するちょっとレトロ調のスタイルについては、好ましさを感じるが、フェルマータはちょっとやり過ぎもあり、ポルタメントについても、時折、適切ではない《慣習》に落ち入る傾向があり、演奏を弱める懸念があるが、全体として見れば、演劇において、多くのものを伝える個性のうちの一つといえる。』

 グリゴーロのファンのbabyfairyさんが、9月と12月の公演の鑑賞レポートをブログに掲載されていますので、リンクさせて頂きました。
★12月28日の鑑賞レポート:グリゴーロ君に会ってきました
★9月20日の鑑賞レポート:Lucia di Lammermoor鑑賞記


関連記事:チューリヒ《ランメルモール》について
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babyfairy

ジェシカ・プラットは下手ではありませんでした。技術的には例えばニーノ(マチャイゼ)なんかよりもしっかりしている感じでした。ただ、カリスマとか、個性と言う点で弱いんです。声も悪くはありませんが、特に魅力は感じませんでした。

しかし、アヴィニョンはなんと、ランカトーレが相手ですか! 後は指揮者が誰なのかちょっと気になりますが、これは期待出来そうな布陣になって来ましたね。

by babyfairy (2009-03-15 06:48) 

keyaki

babyfairyさん
ジェシカ・プラットのことは、若いのにモシュクの代役をみごとに務めた...と誉めてました。
オペラでは、主役を張る歌手と代役歌手と、どこがちがうかって、「カリスマとか、個性」なんですよね。ジェシカ・プラットは、まだ若いので「代役歌手」と決まったわけではありませんが、babyfairyさんが魅力を感じなかった..ということは、そういうことかもしれませんね。

アヴィニョンの《ルチア》は、グリゴーロ君のホームページのツァーの項目にすでにアップされていたんですね。それで、アヴィニヨンのサイトに行ってみたら....デジレちゃんになってました。
彼女は、もう数年前から日本でも人気なので、ずいぶんお姉さんのかんじがしてましたけど、グリゴーロと同じなんですね。これは、若者カップルで話題になりそうですね。

by keyaki (2009-03-15 09:23) 

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