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バレンシアの《ファウスト》:グリゴーロとシュロットの若者コンビが大人気★レビュー [ファウスト]

 2月2日からバレンシアで上演されている、マクヴィカー演出の《ファウスト》は、いろいろなレビューやレポートがネット上に掲載されていますが、評判は上々、ヴィットリオ・グリゴーロのファウストも歌も演技も好評のようです。
←グリゴーロ(1977.2.19生)  ↑シュロット(1972生)


 この公演は、メインキャストが若い歌手ばかりというのも特徴ですが、これもバレンシアの観客を喜ばせているようです。カーテンコールでは、グリゴーロとシュロットのコンビが大人気で、拍手喝采だそうです。
また、下記レビューにバレンシアの観客層は、イタリアの劇場の約半分の平均年齢だったことが書いてあります。ということは、おそらく30才代の人が多かったということでしょう。これが、スペインの歌劇場全般の傾向なのか、若くて実力のある歌手の公演だったからか.....どちらかはわかりませんが、筆者がこの公演のレビューで客層が若いということを書いたということは、グリゴーロとシュロット効果だということを言いたかったのではないかと思います。若い人にもオペラを見に来て欲しい、といつも言っているグリゴーロにとっては、満足な公演だと思います。

★レビュー(伊):
Al Palau de Les Arts di Valencia il Faust di Gounod nell’allestimento di McVicar (2009.2.8)
scheda cast:Vittorio Grigolo (Faust) Alexia Voulgaridou (Marguerite) Erwin Schrott (Mephistophélès) Ekaterina Gubanova (Siebel) Annie Vavrille (Marthe) Mario Cassi (Valentin) Vittorio Prato (Wagner)
抜粋要約:
これは架空の話だが、芸術家ファウストの夢の話が演劇的あいまいさを超えた。こういうことは、演出家の意図を確実に表現できるキャストなしでは不可能だ。ヴィットリオ・グリゴーロのファウストは、声楽的には多少スピント気味だが、演劇的にはこの公演にはピッタリ。同様に、アーウィン・シュロットの身体的魅力と強力な声は最高に説得力のある悪魔を描いた。彼らに比べるとアレクシア・ヴルガリドゥのマルガレーテは、テクニックはあるようだが、ちょっと面白みがなかった。一方、フレデリック・シャスランの指揮は、伴奏に留まっており、グノーの濃厚な音楽によって表現されなければならないニュアンスに欠けていた。観客にとって驚異的な成功であり、その観客の平均年齢は、一般的なイタリアの劇場のおよそ半分である。Carlo Lanfossi
↑ナタリア・コヴァロヴァ(2004年Operalia優勝)
  アレクシア・ヴルガリドゥ(ギリシャ出身、1993年デビュー)→

   


関連記事:バレンシアの《ファウスト》

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