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バレンシア《ファウスト》好調なすべりだし....(2009.2.2〜17) [ファウスト]

★2月13日、朝のテレビ番組『NT9』に出演。(2009.2.14記事)

★レビュー(伊):Al Palau de Les Arts di Valencia il Faust di Gounod ... (2009.2.8)
グリゴーロ、シュロット共に好調、若い観客に大人気。(本文に要約掲載 2009.2.11)
★レビュー(英):SEEN AND HEARD INTERNATIONAL OPERA REVIEW(2009.2.2)
若さと声と外見と演劇的才能に恵まれているグリゴーロは現代のオペラに望まれる理想型である。(本文に要約掲載 2009.2.11)
★レポート:Un ‘Fausto’ con frescura de juventud conquista Valencia(2009.2.11)

★下記インタビュー記事の日本語訳が、babyfairyさんのブログに掲載されました。非常に興味深い内容です。Vittorio Grigolo曰く、『若者達はiPodで「Coldplay」を聴くように、『椿姫』も聴くようにならなければならない』(2008.2.11)

★レポート:El Blog de Atticus'FAUST (Gounod) - Palau de Les Arts - 08/02/09 " 小さい舞台写真有り(2009.2.10)
★インタビュー記事:«Los jóvenes deberían llevar en el iPod la Traviata igual que Coldplay» (2009.2.9)
★レビュー"'La casa del diablo "追記しました。(2009.2.7)
★レビュー"'Faust' de concepción clásica "追記しました。(2009.2.4)

 ヴィットリオ・グリゴーロのホームページに「老ファウスト」に変身メイク中の写真が掲載されました。いつもながらのファンサービス、えらいですね。

グノー作曲《ファウスト》バレンシア:Sala Principal、2009年2月2, 5, 8,11, 14, 17日 全6公演
FAUST:
指揮

演出
キャスト:
Faust
Marguerite


Mephisto
Siebel
Marthe
Valentin

★詳細は
CHARLES GOUNOD
Lorin Maazel Frederic Chaslin
Kynan Johns (17)
David McVicar

Vittorio Grigolo
Cristina Gallardo-Domâs
Natalia Kovalova (2,5,11)
Alexia Voulgaridou
Erwin Schrott
Ekaterina Gubanova
Annie Vavrille
Gabriele Viviani
Mario Cassi (8,11,17)
バレンシアのサイト

 交流ブログの記事「ファウスト第一報」でも、グリゴーロのファウストは良かった....という友人からの報告だったそうです。
 本格的なレビューではありませんが、初日の印象と《ファウスト》の紹介記事です。スペイン語なので、ほとんど想像ですが、なかなか好評なようです。
Un 'Fausto' con frescura de juventud conquista Valencia
 babyfairyさんが要約して下さいました。→ファウストの批評1
Un "Fausto" realista y espectacular 紹介記事だけですが、小さいですけど写真があります。

 今後、レビューが出たら追記して行きます。

'Faust' de concepción clásica(2.4追記) 
 グリゴーロのファウストは良かった...、シュロットのメフィストは声が軽過ぎ?で合ってない....(違っていたら教えて下さい)
 babyfairyさんが要約して下さいました。→ファウストの批評2

★"La casa del diablo" (2.7追記)

★レビュー:"SEEN AND HEARD INTERNATIONAL OPERA REVIEW"
 主役のファウストは若いイタリア人テノール、ヴィットリオ・グリゴーロ(31才)。とても自然な軽いリリックテノールで、豊かな旋律を完璧に楽々と歌った。グリゴーロの非常に魅力的な外見とその若さと俳優としての才能によって、驚くほど敏捷なファウストが説得力のあるものになった。全てのハイCは楽々として、輝かしかった。開放音(?)が過剰になる傾向が多少あり、これが不必要なヴェリズモ的感触を与えるが、これを除けば、模範的なファウストと言える。若さと声と外見と演劇的才能に恵まれている彼は現代のオペラに望まれる理想型である。彼のキャリアは彼の知性と国際的大オペラ劇場から出演契約を引き出せるかどうかにかかっている。(José M Irurzun/alau de les Arts de Valencia 2. 2.2009)
観客は大満足で、グリゴーロとシュロットには、大歓声が巻き起こった...が、筆者は、シュロットのメフィストは、あまり感心しなかったそうです。(2.11追記)

★インタビュー記事:«Los jóvenes deberían llevar en el iPod la Traviata igual que Coldplay» (2009.2.9)
babyfairyさんが要約して下さいました。→Vittorio Grigolo曰く、『若者達はiPodで「Coldplay」を聴くように、『椿姫』も聴くようにならなければならない』(2.11追記)

★レビュー(伊):
Al Palau de Les Arts di Valencia il Faust di Gounod nell’allestimento di McVicar (2009.2.8)
scheda cast:Vittorio Grigolo (Faust) Alexia Voulgaridou (Marguerite) Erwin Schrott (Mephistophélès) Ekaterina Gubanova (Siebel) Annie Vavrille (Marthe) Mario Cassi (Valentin) Vittorio Prato (Wagner)
抜粋要約:
これは架空の話だが、芸術家ファウストの夢の話が演劇的あいまいさを超えた。こういうことは、演出家の意図を確実に表現できるキャストなしでは不可能だ。ヴィットリオ・グリゴーロのファウストは、声楽的には多少スピント気味だが、演劇的にはこの公演にはピッタリ。同様に、アーウィン・シュロットの身体的魅力と強力な声は最高に説得力のある悪魔を描いた。彼らに比べるとアレクシア・ヴルガリドゥのマルガレーテは、テクニックはあるようだが、ちょっと面白みがなかった。一方、フレデリック・シャスランの指揮は、伴奏に留まっており、グノーの濃厚な音楽によって表現されなければならないニュアンスに欠けていた。観客にとって驚異的な成功であり、その観客の平均年齢は、一般的なイタリアの劇場のおよそ半分である。

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コメント 8

babyfairy

ファウストって5幕もあるんですね。普段はあってもせいぜい3幕程度のベルカント・オペラばっかり聴いてるので、余計に、今回はグリゴーロ君も、今迄以上にスタミナが必要だったんじゃないかと思ってしまいます。それに、フランス語を話せると言っても、母国語じゃないですし、好評で本当に良かったなあと思います。
by babyfairy (2009-02-04 06:56) 

keyaki

babyfairyさん
グリゴーロ健闘しているようでよかったです。
ファウストは、バレエをカットすることが多いですが、この演出はカットしてないようですから3時間以上かかるみたいですね。

スペインのフォーラムで、最初の人は、グリゴーロ良かった...と言っているのに、次の人は、ずいぶんお気に召さなかったようでフランス語もダメって書いてるようです。
カーテンコールの写真があるのでリンクしますね。
シュロットは、顔の前で手を叩くし、グリゴーロはちっともじっとしてないから、上手く撮れなかった....なんて書いてありますが、ほんとグリゴーロ君、ちょっとじっとしてて欲しいですね。全部ぶれてる.....
http://www.unanocheenlaopera.com/viewtopic.php?p=307394&sid=c3d6e7e396154b615d334172da19aebd
by keyaki (2009-02-04 20:24) 

babyfairy

最初の人の方は私の知人です。フローレス王子のファンフォーラム仲間なんですよ。でもなんかやたら長いオペラだったって言ってますね。長いって言えば、ボローニャの清教徒も4時間近かったですが・・・(しかもバレエ無しで)。

ほんと、この写真、ブレッちゃってますね。私もチューリッヒで撮ろうと思ったんですけど、始終動いているもんだから苦労した挙げ句ブレブレ写真になってしまいました。

どこかに録音無いのでしょうか? 
by babyfairy (2009-02-05 21:37) 

keyaki

babyfairyさん
オペラファンの世界はけっこう狭いですね。

オペラに限らず2時間というのが、目安になるようですね。アメリカでは字幕付きの映画は、なにがなんでも2時間以内にカットさせる(する)そうです。2時間以内じゃないとヒットしないという調査結果にもとづいているようです。

グリゴーロ君は、後ろを向いたり、横を向いたり...落ち着きがないのか、サービス精神旺盛なのか.....男の子は落ち着きがない子が多いですけど...(笑
ラス・パルマスのレポートを偶然一つ見つけましたが、グリゴーロ君は、受けねらい?で動きすぎ....コンサートなんだから、動かなくていいよ...とか書かれていました。

録音聞きたいですね。


by keyaki (2009-02-06 17:21) 

babyfairy

グリゴーロ君、13歳でオペラデビュー以前の9歳の時から歌中心の生活だったんですね。だから31歳と言っても、既に22年のキャリア。今は歌ばかりではなく、『生活/人生かな?』を楽しもうとしている、そして、レコード業界の低迷に関しての質問では、自分の仕事を残したいとも言ってますね。

原則年3本のオペラは声の為にはきっと良いと思います。もちろん、ポップスの方の活動でどの程度歌う必要があるかも関係するでしょうけどね。『ファウスト』公演には、フォーラム管理人のスージーさんが観に行ったので、そのうち詳しいレポートがアップされると思いますよ。
by babyfairy (2009-02-10 03:01) 

keyaki

babyfairyさん
お時間がとれれば、このインタビューの要約、記事にしていただけると嬉しいです。
確かに「22年のキャリア」、他の若手歌手とは、ポップスをヒットさせたということ以外でも、ちょっと変わってますものね。
>自分の仕事を残したい
いいときのものを残して欲しいですね。今後に期待ですね。

ところで、さきほど、ライモンディのエージェントのドラディ氏のHPを見に行ったら、グリゴーロ君が契約したみたいです。そこに先の予定として
Further performances include LA TRAVIATA at Covent Garden, LA BOHÈME at the New York Met, LUISA MILLER in Zurich, LA TRAVIATA in Venice, FAUST in Valencia and LA TRAVIATA in Orange.
by keyaki (2009-02-10 10:51) 

babyfairy

>お時間がとれれば、このインタビューの要約、記事にしていただけると嬉しいです。

ではお言葉に甘えてササっと訳してアップしましたが、後から修正を加えるかもしれません。なんせ、スペイン語→英語→日本語なのでどこまで正確か・・・。ただ、いつもグリゴーロ君が言っている事だよなあと思いましたけど^^。

ところで、コヴェントガーデンでも椿姫とは聞き捨てならないです。としたらあのプロダクションだと思うので、まあ古典的な方だと思うし、それにメトのラ・ボエームだったらゼッフィエッリのですよね? 何時なんでしょうね?来年度かしら。
by babyfairy (2009-02-11 02:58) 

keyaki

babyfairyさん
ありがとうございます。
>ただ、いつもグリゴーロ君が言っている事だよなあと思いましたけど
^^。
そう、そう、翻訳は、グリゴーロ君のいつもの言動を知っていることも必要ですよね。

「全盛期は2年位ですぐに消えて行く。 最も良い方法は若い時に才能を発見する事以上に、その才能を管理し、お金の為ではなくその才能に相応しい形で歌う事だ。」
ここなんか、まさにその通りなんですけど、一般的にテノールは歌手としての寿命が短いので、若いうちに稼ごう、ということになっちゃうんでしょうね。

来シーズンのメトの発表がありましたが、ボエームは、ベチャラでしたね。グリゴーロ君には新演出でやって欲しい、ワシントンオペラの演出でもいいですけど。
確か、ライモンディの《ルクレツィア・ボルジア》が、このエージェントのHPに載ったのも、かなり早くて、本当に歌うのかしら? と思ってました。でも実現しましたから、2,3年先の話しなんでしょうね。


by keyaki (2009-02-11 10:51) 

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