マゼール指揮．マクヴィカー演出《ファウスト》2009年2月2日〜

★マゼールが気管支肺炎にかかったので、フレデリック・シャスランの指揮になるようです。（2009.1.26)

※グリゴーロのホームページのゲストブックに恒例の応援ありがとう！メッセージがアップされました。
「皆さん、素晴しいメッセージをありがとう。とても楽しんで読ませてもらいました。今、《ファウスト》に取り組んでいます。《ファウスト》は、僕を地獄に落とす...冗談だけど....日を追う毎にその真価が分かる素晴しくて豊富なニュアンスをもったオペラです。素晴しい舞台とバレンシアの環境がリハーサルを助けてくれます。......2009.1.20」(2009.1.20追記)

※Gallardo-Domas降板、Natalia KovalovaとAlexia Voulgaridouのダブルキャスト（2009.1.12）

ヴィットリオ・グリゴーロは、スペインのバレンシアで《ファウスト》に出演確定です。一昨日グリゴーロのホームページでやっと公表されました。
★グノー作曲《ファウスト》バレンシア：Sala Principal、2009年2月2, 5, 8,11, 14, 17日 全6公演

FAUST： 指揮 演出 キャスト： Faust Marguerite Mephisto Siebel Marthe Valentin ★詳細は

CHARLES GOUNOD Lorin Maazel Kynan Johns (17) David McVicar Vittorio Grigolo Cristina Gallardo-Domâs Natalia Kovalova (2,5,11) Alexia Voulgaridou Erwin Schrott Ekaterina Gubanova Annie Vavrille Gabriele Viviani Mario Cassi (8,11,17) バレンシアのサイト

写真は、《ファウスト》とは全く関係ありません。左の写真は、メフィスト役の"ネトレプコの赤ちゃんの父親"のアーウィン・シュロット。右の写真のグリゴーロのそばにいるのは、マルガレーテではなくて、《ウエストサイドストーリー》のCDでマリアを歌っている、ヘイリー・ウェステンラちゃんです。同じような格好をしている写真を選んでみました。サングラスと着ているものもなぜかそっくり....でも、やっぱりグリゴーロの方が洗練されてますね。
　この《ファウスト》は、ロンドンのコヴェントガーデンでマクヴィカー(1966年グラスゴー）演出、アラーニャ、ターフェル、ゲオルギューで上演したものと同じです。なかなか面白い演出で、アラーニャのファウスト博士は、若返った時に、側転で箱から飛び出して来まし、メフィストの女装もありました。edcさんのブログに鑑賞記事があります。ありゃ、私もコメントしてますヨ。
　『....なんか今までのと比べるとサッパリしすぎで、妙に明るくて、マクヴィカーらしくなくて、ちょっと期待はずれ。たとえていうなら、今までのマクヴィカーは劇画風タッチなのに、これはマンガ、漫画版ファウストで、ちーともおどろおどろしくもないし、あの独特の暗さ、凄惨さがない。盛り上がるべきところも拍子抜け，特に「金の子牛」のとこ、まあ、私がケン・ラッセルの演出が基準になっちゃってるんで....それは抜きにしても、あんまり予算を使わせてもらってないようなかんじを受けました。ただの絵でごまかしてたりしてますし。.....』なんて言ってます。
　グリゴーロは、アラーニャ並かアラーニャ以上に調子に乗って、いろいろやりそうだなぁ....　グリゴーロとシュロットだと、多分背格好も体型も似ているので、1975年パリ・オペラ座のドッペルゲンガーのような演出も可能ですし、面白いでしょうね。
　シュロットは、10日までミュンヘンでエスカミーリョ、カルメンはドマシェンコの代役で、《ルクレツィア・ボルジア》でグリゴーロと共演したケイト・オルドリッチでした。ヴィヴィアーニは、17日までボローニャでフローレスとマチャイゼの《清教徒》に出演。皆さん今が旬の歌手で、面白い舞台になりそうですね。グリゴーロは、ファウスト初役、シュロットも恐らく初役だと思います。

余談ですが、今回の男声歌手たち、みんなルッジェーロ・ライモンディと共演しています。グリゴーロは、昨年の《ルクレツィア・ボルジア》で、シュロットは《ドン・ジョヴァンニ》でレポレッロ、ヴィヴィアーニ(1977年ルッカ出身）は《ドン・パスクアーレ》でマラテスタでした。

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タグ：シュロット Erwin Schrott Gabriele Viviani ヴィヴィアーニ David McVicar　マクヴィカー マゼール指揮

コメント 9

こうして見ると、オペラ界は確実に世代交替が起こっているんですよね。これも平均年齢が若い（３０代前半じゃないですか？）けれど、皆、今が旬の歌手ばかりですね。

ボローニャの清教徒もおそらく３９歳のダルカンジェロが最年長ですよ。最初はデヴィーアをエルヴィーラにと言う目論見もあったみたいですが、結局、２４歳のニーノちゃんで、私は良かったと思っています。もちろん、ベテランが若い人達に交じって気を吐けるのもまたオペラならではだとは思いますが。

これ、１４日のチケットを買ってあるんですよ。行けないとは思うけど、行きたいです。
by babyfairy (2009-01-13 03:42) 

keyakiさん、リンク、どうも・・です。
ぜひテレビ放送してほしいですね。

そういえば、記事を読み返して気がつきました。
ロンドンの映像で、シベール役は
最近見たコジファントゥッテで口が大きすぎるなんて思った
ゾフィー・コッホだったのですねぇ・・
とてもよかったなんて書いてます。口のこと、気にならなかったみたい・・

by euridice (2009-01-13 09:40) 

あのマクヴィカー演出の「ファウスト」ですか～。ってことは、シュロットがあのカツラにドレス着るのかしら？（＾＾）（時間とバレエダンサーの面から、あの「ワルプルギス」とジゼルもどきバレエ場面はカットかもしれませんね。）

あの古い恋愛映画っぽい「安い」演出が結構好きなんですけど、この公演は若いキャストで面白そうです。グリゴーロは側転どころかバック転しそうですね（笑）そういえば、ファウストはバイキンマンみたいな格好しますよね…見てみたい！！
by Sardanapalus (2009-01-14 00:25) 

babyfairyさん
シュロットが1972年で、ヴィヴィアーニとグリゴーロが1977年生まれですよ。ほんと、若者公演ですね。
クリスティーナ・ガリャルド＝ドマス、持病でもあるのかしら。年末のガラコンにはちゃんと出演してますけど、昨年の《ドン・カルロ》のエリザベッタも最初の発表はドマスだったんですよね。

>これ、１４日のチケットを買ってあるんですよ。行けないとは思うけど
........日本からよりは近いとはいえ、外国ですし、バレンシアは、ちょっと不便そうですし.....でも、せっかくですから行けるといいですね。
by keyaki (2009-01-14 01:58) 

euridiceさん
バレンシアもTV放送ゼロではないようですけど、そういう情報が入って来てないですから望み薄でしょう.....
by keyaki (2009-01-14 02:01) 

Sardanapalusさん
そうなんです、あのキーンリーサイドも出演したマクヴィカーのなんですよ。
ターフェルの女装は、ターフェルのまんまでしたけど、シュロットだとけっこう化けるかも....
「ワルプルギス」がカットだと女装はなしですよね....

>ファウストはバイキンマンみたいな格好しますよね…見てみたい！！
そうですよ。小悪魔みたいな....けっこう悪のりしてましたよね。

by keyaki (2009-01-14 02:10) 

チューリッヒ中央駅の椿姫はなんとかDVDになりましたが、ルチアにしても、ドン・カルロにしても、それにこのファウストにしても、全編が何らかの形で映像として残らないのが残念です。

グリゴーロ君は今リハーサルで大変なんでしょうか。フォーラムの方を覗くと、予定されていたCD発売がまた遅れているとファンが嘆いていましたよ。
by babyfairy (2009-01-28 03:52) 

babyfairyさん
ゲストブックにも、まだなの、いつなの...としびれをきらせているファンが書き込んでいますね。フォーラムもだれてきてるような.....
今度のアルバムは、企画から全部グリゴーロ自身がやるって言ってましたから、まだ完成してないのかもしれませんね。オペラアリア集を出すより大変だと思います。
ファウストのあとは5月末まで予定が入ってませんから、4月頃なのかな....
一般のオペラ歌手のように、劇場を渡り歩いている方が、楽でしょうけど....やりたいことをやるのも大変ですよね。

ファウストも放送があればいいのに.....

by keyaki (2009-01-28 09:36) 

いつも興味深い記事を読ませていただき、ありがとうございます。
来年(2019年)の9月にROHの日本公演でグリゴーロとヨンチェヴァが
ファウストやるようですね。細かいことは未だ分からないのですが、とても楽しみです。
by principiante (2018-09-10 17:49)