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1990年ローマ歌劇場《トスカ》13才のグリゴーロ(羊飼いの少年):パヴァロッティ感激!★☆VideoClip [トスカ1990(Pastorello)]

 ヴィットリオ・グリゴーロは、システィーナ礼拝堂の少年聖歌隊のソリストとして、9才から5年間バチカンで勉強、13才の時に、ローマ歌劇場の《トスカ》に3幕はじめの短いフレーズを歌うパストレッロで出演。この時、カヴァラドッシで出演していたパヴァロッティがいたく感動したということで、メディアが、グリゴーロに『パヴァロッティーノ』という愛称をつけたのです。
 実は、この公演のライヴの映像(VHSとLD)があるということを数日前に知りました。この役は、少年合唱団のボーイソプラノが歌ったり、大人のソプラノが歌ったりで、舞台には出ないで、陰で歌うことが多いのですが、果たして、ヴィットリオ君は舞台に出ているのか! 出ていなければ買う意味がないし...左サイドにもその時の歌声のMP3を常駐させていますが、どうやら舞台を移動して歌っているように聞こえます...だとすると羊飼いの少年の扮装で出ているかもしれない...ということで、LDを手に入れました。今日それが届いたわけですが.....さて.....

はい、出てました、暗くてほとんど見えませんが、13才って、特に男の子は、まだまだ可愛い時期ですよね。お顔は4才の時とあまり変わってない....右下の写真をクリックするとビデオクリップにリンクしています。本当にしっかりした素晴しい歌唱です。パヴァロッティが感心するのも当然でしょう。

ローマ歌劇場《トスカ》1990年12月13日ライヴ
指揮:ダニエル・オーレン
演出:マウロ・ボロニーニ
キャスト
Tosca……… Raina Kabaivanska
Mario……… Luciano Pavarotti
Scarpia……… Ingwar Wixell
Sacrestano……… Alfredo Mariotti
Angelotti……… Franco Federici
Spoletta……… Mario Bolognesi
Sciarrone……… Ubaldo Carosi
Carceriere……… Giuseppe Zecchillo
Pastorello……… Vittorio Grigolo
ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団

 これが、ヴィットリオ・グリゴーロの初舞台です。指揮者が登場すると、客席から子供の歓声がしますが、グリゴーロのお友達が見に来ていたんでしょうか。この時のパヴァロッティは55才、見た目もけっこう若く、「星は光りぬ」ではアンコールにこたえて2回歌っています。なんでもローマではおりしもヨーロッパサミット開催中で、この公演をミッテラン大統領をはじめとしたVIPが観劇、最後にちょっと写ってます。
 ところで、チェチリア・バルトリ(Cecilia Bartoli, 1966.6.4-ローマ)の初舞台も、1974年ローマ歌劇場で《トスカ》の羊飼いの少年だったそうです。8才か9才ですけど、わざわざ少女が歌わなくてもボーイソプラノの方がいいとおもいますけど......

関連記事:母さん、あの酒はつよいね:アルバム宣伝用クリップ 4才の時にマイクを持って歌っている姿がちょっと見られる。

LDは廃盤ですが、CDはまだあります。↓

Puccini: Tosca

Puccini: Tosca

  • アーティスト: Franco Federici,Giacomo Puccini,Rome Opera Theater Orchestra,Luciano Pavarotti,Alfredo Mariotti,Giuseppe Zecchillo,Ingvar Wixell,Mario Bolognesi,Raina Kabaivanska,Raina Kavaivanska,Ubaldo Carosi,Vittorio GricoloGrigolo
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1993/09/14
  • メディア: CD



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コメント 7

euridice

このジャケット写真はずっと以前から目にしたことがあります。これにグリゴーロが出てたんですねぇ・・というか、これがグリゴーロの初舞台だったわけだ・・ちょっと感慨ですね^^+ 知らなきゃ買いませんわね。それにしても羊飼いの少年が舞台に登場しててよかったですね!

たしかにウマイ!し、とてもいい声!
by euridice (2008-12-26 07:31) 

keyaki

これって、年はとってもパヴァちゃんとトスカでは定評のあるカバちゃんにスカルピアは、あのヴィクセルですから、豪華オールキャストということですよ。(ライモンディは、まだ実演でスカルピアは歌ってなかった)
だから、CDもあるし、VHSもあるし、日本では、当時としては最新の画期的映像だったLDで発売したんですよ。運良くヤフーオークションに出品されていて、しかも一発落札ですごく安くて新品でした。出品者さんに感謝です。
実際に、舞台に出ていてくれて、よかった....まあ、暗くてほとんど見えませんが、音だけで聴くより、舞台を見ながら聞く方が、更に素晴しく聴こえますネ。
舞台で、羊飼いの少年を登場させているのって、記憶にないですけど他にあったかしら? 映画版だと、ドミンゴjrが有名ですけど。

この《トスカ》の演出は、映画監督のマウロ・ボロニーニで、多分1964年のプロダクションだと思います。だとすると、チェチリア・バルトリも同じように歌ったのかもしれません。


by keyaki (2008-12-26 08:48) 

babyfairy

素晴らしい! 遂にグリゴーロ君のオペラ・デビュー画像も発見されたとは。暗くて判らない・・・としても、ちゃんと姿は映ってますし、パヴァロッティを感動させたと言う声は凛として澄んだ音色ですね。確かに素敵なボーイソプラノです。
by babyfairy (2008-12-26 19:45) 

keyaki

babyfairyさん
姿が見えるかどうか、ドキドキでした。この頃から、大きな声が出てますし、舞台を横切るだけとはいえ、歌いながらですものね。
しかし、この時に素晴しいボーイソプラノでも、先はわからないわけですから、バリトンになっちゃうのが大多数なんでしょうね。
by keyaki (2008-12-26 23:33) 

しま

えっ、この映像、持ってますよ。CDももちろんあります。厳密には私の所有物じゃありませんが…(笑)
パヴァロッティと共演って、この舞台のことだったんですね。灯台もと暗しと言いますか、この記事を拝読するまで全く思い付かなかったです…;;; 面目ないです・・・。
by しま (2008-12-27 07:27) 

keyaki

しまさん
ジャケットの写真を載せなければ、きっとまだ気づいてないですよね。

私もヴィクセルがスカルピアなんで、ウタコさんのブログで確認させていただきましたが、16番目だったかな.....ここまで到達してなかったし、しまさんのところで「映像はお持ちですか? 羊飼いの少年は舞台に出て来ていますか?」と質問してみようかとも思ったり.....ちょっと悩んでました。でも、ヤフーオークションで、LDが出ていて、しかも即決価格だったので、あわてて入札したんです。

少年時代の映像が残っているのも、若い歌手が出てきているということで、こういう時代なんだな....ってことですね。
by keyaki (2008-12-27 09:15) 

しま

>ジャケットの写真を載せなければ、きっとまだ気づいてない
まさしく、そうでしたでしょう(爆)
妹もブログ放置して久しいですしねぇ・・・。

私はこの映像を1回だけ視聴しましたが、羊飼いの少年の部分はヴィクセル・スカルピアが死んだ直後なので鑑賞のテンションも低く、とにかく画面が暗かったという印象しか覚えていません。
しかしこのボーイソプラノは、「子どものクセにヴィブラートがいっちょまえだー」とウでしたかタコと話していたんですよ。
そっかー、グリゴーロでしたか……。

VHSですので、TVとビデオを捨ててしまった今は見直すことができないので(←まったくもー、姉妹そろって“使えない”奴らでショ;;;)、クリップを載せていただいて嬉しいです。
by しま (2008-12-28 17:19) 

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