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ラウレッタとリヌッチョ:ニーノ・マチャイゼとヴィットリオ・グリゴーロ [ジャンニ・スキッキ]

 今年はプッチーニ(1858.12.22 - 1924.11.29)生誕150周年記念とやらで、各地でプッチーニ祭りが開催されています。グリゴーロも、12月16,18,20日には、カナリア諸島のラス・パルマスで、"Concerts tribute to Puccini"に出演しました。
 イタリアのオペラ雑誌でも、プッチーニの生誕150周年にちなんで、《ジャンニ・スキッキ》の特集記事があって、右の写真(クリック拡大)が掲載されていました。ニーノ・マチャイゼとグリゴーロは、とてもお似合いのさわやかカップルだとおもいます。見つめ合う二人がとても素敵。だいたいオペラ雑誌の写真は、不細工なのが普通で、不細工を通り越してグロテスクなのが多いですから、貴重な写真だと思います。グリゴーロが急に出演することになったのは、やっぱり背が高くて禿げてないからかなぁ.....
 この特集記事は、《ジャンニ・スキッキ》の演奏史で、ジャンニ・スキッキを得意とする(した)歌手として、ティート・ゴッビ、ジャコモ・リミニ、サルヴァトーレ・バッカローニ、イタロ・ターヨ、マリアーノ・スタビレ、ローランド・パネライ、レオ・ヌッチ、レナート・カッペッキ、ホアン・ポンス、フェルナンド・コレナ、セスト・ブルスカンティーニ、アレッサンドロ・コルベッリの名前があがっています。ロンドンではブリン・ターフェルもよく知られている.....と付け加えられています。
 初演は、1918年12月14日、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で、リヌッチョは、ジュリオ・クリーミ(Giulio Crimi 1885-1939 )、彼は、ロブストなよく響く声でヴェルディも得意としていたそうです。また、ジャンニ・スキッキを得意としたティート・ゴッビ(1915.10.24-1984.03.05)の声楽教師としても有名だそうです。
 恋するカップル、ラウレッタとリヌッチョは、戦後、劇場または録音で歌っている歌手として下記のソプラノとテノールの名前があがっていました。

ラウレッタ
Licia Albanese (1913.07.22- イタリア→アメリカ)
Victoria De Los Angeles (1923.11.01- バルセロナ)
Renata Tebaldi (1922.02.01- イタリア)
Renata Scotto (1934.02.24- イタリア)
Mirella Freni (1935.02.27- イタリア)
Ileana Cotrubas (1939.06.09- ルーマニア)
Helen Donath (1940.07.10- アメリカ→ドイツ)
Cecilia Gasdia (1960.08.14- イタリア)
Daniela Dessi (1957.05.14- イタリア)
Angela Gheorghiu (1965.09.07- ルーマニア)
Amarilli Nizza(-イタリア)
Cristina Gallardo-Domas (-チリ)
Nino Machaidze (1983.3.8-グルジア)
リヌッチョ
Giseppe di Stefano★(1921.07.24-2008.3.3)
Fraviano Labò (1926.02.01-1991.02.13 イタリア)
Luciano Saldari (1934.12.09- イタリア)
Renzo Casellato (1936.11.18- イタリア)
Placido Domingo (1941.01.21- スペイン→メキシコ)
Roberto Alagna (1963.06.07- フランス)
Massimo Giordano★(-イタリア)
Giuseppe Filianoti ★(1974- イタリア)
Vittorio Grigolo★(1977.2.19- イタリア)


★ =リヌッチョのアリア「フィレンツェは花咲く木のような」のMP3有り

関連記事:《ジャンニ・スキッキ》

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コメント 2

babyfairy

>ジャンニ・スキッキを得意とする(した)歌手

おおっ、そうそうたるメンバーですね。ゴッピはなるほど、こういうのはお手の物だったろうなと想像出来ます。

しかし、名人ばかりだから逆に、若いカップルは誰か、の方が気になりますねえ、やっぱり。演奏史をずらっと見た所ではやはり、グリゴーロ君とニーノちゃんが一番見目麗しくお似合いです^^。

1月の、ボローニャ『清教徒』のエルヴィーラなんですよ、ニーノちゃん。それもAキャストで。ちなみにBキャストはモシュク姉さん。それで、フローレス王子ファンフォーラムのメンバーが、『最大の不幸だ』とか言って嘆いていて、パラシオ先生から『それは(不幸かどうかは)どうかなあ?』と嗜められていましたよ・・・。
by babyfairy (2008-12-23 08:58) 

keyaki

ラウレッタ13人、リヌッチョ9人ですし、スカラ座で歌ったリヌッチョ君で選ばれたのは、グリゴーロだけですし、どういう基準で選択したのか..... マッシモ・ジョルダーノ、フィリアノーティ、グリゴーロは、最新のリヌッチョとして書かれています。
選択基準はよくわかりませんが、多分、知名度も加味してあるんでしょうね。それでソプラノの人数が多くなっちゃった.....
このオペラは、ラウレッタは、あのアリアを歌うだけで、あとはほとんど台詞もないんで、本当は、リヌッチョが主役ですよね。
だから、指揮者のシャイーか演出のロンコーニが、同じ黒い服を着せても目立つテノールにこだわって、グリゴーロの登場となったんでしょうね。セッコでは、埋もれちゃいますからね。
今回のドン・カルロの交代劇も、ロンコーニが演出だったら、あの交代は認めなかったかも......

マチャイゼとモシュクのダブルってすごいですよね。
マチャイゼは、ジュリエットも歌ってますけど、写真は、とてもかわいいと思いました。なんといっても25才ですから、若さっていいですよね。評判はどうだったんでしょうね。
by keyaki (2008-12-23 10:31) 

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