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ジュネーヴ大劇場 4幕イタリア語版《ドン・カルロ》のカルロ完全版ハイライト★☆MP3 [ドン・カルロ]

9月6日に"espce2"で放送された《ドン・カルロ》のドン・カルロ(=ヴィットリオ・グリゴーロ)の部分の音声ファイルをアップします。21世紀の新しいタイプのドン・カルロ、レビューも上々、好評でした。

4幕イタリア語版《ドン・カルロ》ジュネーヴ大劇場 2008年6月26日ライヴ
ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ指揮
スイス・ロマンド管弦楽団、ジュネーヴ大劇場合唱団
Enrico De Feo演出
キャスト:
フィリッポ II:オルリン・アナスタソフ
ドン・カルロ:ヴィットリオ・グリゴーロ
ロドリーゴ:アンソニー・マイケルズ・ムーア
大審問官:クリスティン・ジグムンドソン
僧:Nicolas Testé
エリザベッタ:ミッシェル・カパルボ
エボリ:シルヴィー・ブルネット
テバルド:Teodora Gheorghiu
天の声:Svetlana Doneva
詳細は劇場サイト→ Grand Théâtre de Genève

アメリカのオペラフォーラムに26日の公演を見たレポートがありました。
『ヴィットリオ・グリゴーロは、申し分のないドン・カルロだった。高音もなんの問題もなかったし、エリザベッタとの最初の二重唱は横になって歌ったが、立派な歌唱だった。決してオーケストラにかき消されることのない魅力的な心地の良い声をしている。グリゴーロは、とても若くて、細く見えたが、それは、彼を傷つき易く弱々しく見せた。』まさに理想のドン・カルロじゃないですか。

また、過去記事で紹介したフランス語のレビューについて、助六さんがコメントを下さいました。ここに掲載させて頂きます。
『リンクされてる4評がすべて好意的、大変好評と言って構わないでしょうね。批評で声が足りんと言ってるのは一つもないし、「堂々たる声の真のヴェルディ・テノール」と言っているのもあった.....総じて声の魅力、感情表現の率直さが賞賛されているが、加えて「しかし通俗に陥らず」、ひいては「ベルゴンツィを思わせる旋律線のエレガンス」とまでブチ上げてるのまである。....』

★参考Don Carlo 楽譜
★1幕:サン・ジュスト修道院の中
サン・ジュスト修道院の聖堂、愛するエリザベッタった苦悩をいやすべく救いを求め祈るカルロ。
♪ドン・カルロのロマンス:Io l'ho perduta! Oh potenza suprema!....
5幕版1幕の「フォンテーヌブローの森」を削除した4幕版では、ドン・カルロの短いロマンスをサン・ジュスト修道院の場に挿入した。細かな装飾的フレーズを取り除いて、一段と簡潔なものに改められている。《アイーダ》のラダメスの"Celeste Aida"を予告している....そうです。

そこに親友のロドリーゴがやって来て、再会を喜びあう。悲しみに沈むカルロにわけを尋ねる。カルロは、自分の母となってしまったエリザベッタを今でも愛していると悩みを打ち明ける。驚いたロドリーゴは、このままでは大変なことになると心配して、このことは国王には秘密にして、一緒にフランドルに行く許可をもらンを改めてかみしめる。
♪永遠の友情を誓い合うロドリゴとカルロの二重唱

■サン・ジュスト修道院の前の広場
 当時のスペインでは、王妃以外の女性は、修道院に入ることを許されていなかったので、宮廷の女官や侍女たちは、外の広場で待っています。ここに現れたエボリ公女は、サラセンの古い歌を歌います。《ドン・カルロ》の中で、唯一,明るく楽しいナンバーです。
王妃エリザベッタは礼拝を終え広場に出てきます。そこにロドリーゴが、パリからの母上様からの手紙をお預かりして参りました、と一通の手紙を渡すと同時にカルロからの伝言を手渡す。そして、カルロに会って欲しいと頼みます。エリザベッタは、愛する人の継母になってしまった今、再び会うことの心の動揺を抑え人払いをして、カルロと二人きりで会います。カルロ登場。
♪エリザベッタとカルロ(ここが横になって歌ったってとこです)
 「王妃にお願いがあってまいりました...国を離れてフランドルに自分を派遣してくれるように国王に口添えして下さい....」エリザベッタは承諾して、よそよそしい態度ですぐに立ち去ろうとします。優しい言葉の一つもかけてもらえないことにショックを受け、そんな冷たい人だったとはと恨み言を言いながらも、思わず彼女への想いを口に出してしまいます。「愛している、あとは野となれ山となれだ!」とエリザベッタを抱きすくめるカルロ。「父上を殺して私を奪いなさい!」と毅然と拒絶するエリザベッタ。カルロは、恐怖と絶望におそわれ、「呪われた息子だ!私は...」と走り去る。

★2幕:王宮内の王妃の庭園
 「真夜中に、王妃の庭の月桂樹の下で、待ってます....」この手紙でエリザベッタが待っていると早とちり、それはそうでしょう、エボリが呼びだしたなんて夢にも思わないのが当然。
♪カルロとエボリ....ロドリーゴ
"A mezzanotte, ai giardin.."

 ヴェールを被っていて顔がわからなかったとは言え、頭っからエリザベッタだと信じてますから、エボリがやって来たとたんに、エリザベッタへの熱い想いをぶちまけます。こんなに愛されているのは、なんて幸せ.....永遠の恋に結ばれましょう..とヴェールをとるエボリ。そ、そ、そんなぁ....人違いに気づいてうろたえるカルロ。しどろもどろで、あんまり美しい夜なので、二人ともおかしな夢を見たのですよ...とごまかしますが、そこは鋭い女の勘、あの燃える恋の言葉は、誰のために...わかったわ、あなたは王妃を愛しいるのね! とカルロの言い訳なんか耳に入りません。
 何を言ったんです...とロドリーゴ登場。カルロの王妃に対する恋慕の情をエボリに悟られたことを知って困惑するロドリーゴ。エボリとロドリーゴの腹の探り合いの言い争いと、ひたすらなんてことをしてしまったんだ..と後悔するカルロの三重唱。
♪カルロ、エボリ、ロドリーゴ
"Ed io, che trmava al suo aspetto!..."
聖女気取りの王妃の前でびくびくすることなんかなかったんだ!....(つまり、エボリは国王の愛人だったので引け目があったんですね)...嫉妬に燃え、国王になにもかも暴露してやると息巻くエボリ。あまりの剣幕にこのままでは大変なことになると、口封じにエボリを始末しようと剣を抜きますが、カルロはそれを必死で止めます。エボリは強気で、あら、刺さないの?...と挑発しますが、ロドリーゴも、おもいとどまり、神の御心にゆだねよう!と剣を捨てます。
 えせ息子のカルロめ!と嫉妬に燃え復讐を誓うエボリ、喋ったら大変なことになるぞ!とエボリを脅すロドリーゴ、すべてを知られてしまったどうしよう!と苦悩するカルロ.....一触即発,緊迫の頂点で熱気に満ちたドラマティックな音楽が繰り広げられます。エボリは怒り狂って退場。
 ロドリーゴは、危険を感じて、大事な手紙とか書類を全部自分に渡して欲しいと頼みます。さっきエボリから、ロドリーゴは国王の側近になったと聞かされたばかりだったので、躊躇します。私を疑うのですか!と落胆するロドリーゴ。君は私の支え、私の希望だ...と彼を信頼して、重要書類をを渡します。二人は、お互いの友情を再確認して抱き合います。「友情のモチーフ」が高らかに鳴り響き幕。

■大フィナーレ:Autodafèの場(異端者火刑の場)
マドリッド中心部にあるアトーチャ聖母大寺院前の広場、中央には、異端者処刑のための火刑台が作られている。群衆の中を修道僧たちが、死刑を宣告された異端者たちを引きつれ、暗い不気味な葬送行進曲風の音楽にのって登場。つづいて王妃を先頭に廷臣たちの行列。
 王家の伝令(テノール)の布告。やがてきらびやかな王冠をいただいて威厳をただした国王が歓声に迎えられて姿をあらわし、「みなの者よ、この王冠を与え給う神に誓いを立てた、これにそむく者には剣と焔の復讐を!」と。一同、ひれ伏す。国王は聖堂の階段を降り、エリザベッタの手をとり行進を続けます。
♪カルロ、フィリッポ、エリザベッタ
 そこに、フランドルの使節がカルロの先導で姿を現し、国王の足もとにひれ伏す。あなたの息子がフランドルの使節を連れてきました...とカルロ。6人(バス)のフランドルの使節は、祖国の窮状を直訴、自由を嘆願します。
 国王は、訴えを退け、この反逆者どもを逮捕せよ!と衛兵に命じ、そのまま行進しようとします。しかし、「フランドルとブラバントの地を私にお譲り下さい....」とカルロが国王の前に立ちふさがり、「神も照覧あれ、君らを救うぞ、高潔なフランドルの民よ!」と剣を抜きます。王子ご乱心!と一同はいっせいに驚きの声をあげます。フィリッポは動揺を隠し、冷然として、王子の剣を取り上げよ!取り押さえろ!と命じますが、誰一人動こうとしません。何と!誰も出ないのか!皆しりごみして動こうとしません。その時、カルロの身を案じたロドリーゴは、カルロの前に進み出て、剣を渡すように促します。カルロもおとなしく従い、ロドリーゴに剣を渡し、ロドリーゴはその剣を国王に差し出します(友情のモチーフ)。彼の勇気ある行為に、国王は即座にロドリーゴを公爵に昇進させることを宣言します。(カルロは、反逆罪で逮捕され牢獄に入れられます)
 国王と王妃、お付の者たち一同は火刑台の見物席に着席。火刑台の炎は強くなり、そこに天から来世の平和を約束する声(舞台裏のソプラノ独唱)が響きわたり、処刑される人々の魂を慰めるが、群衆は燃えさかる火に熱狂するのでした。幕。

★3幕1場:ドン・カルロは登場しないので割愛
参考:★フィリッポのアリア〜大審問官との問答  ★むごい運命よ(呪われし美貌)

★3幕2場■獄中の場
♪カルロとロドリーゴ
Son io, mio Carlo
 反逆罪で牢に入れられたカルロのもとにロドリーゴがやって来る。カルロは会えたことを喜ぶのだが、「もうなにする気力もない、エリザベッタへの恋に苦しみぬいて死ぬだけだ、あとは頼む..」とあきらめている。「こんな所からは,早く出なければいけません。私は、あなたを救ったのです...」とロドリーゴ。「えっ、どういうことですか?」とけげんそうに尋ねるカルロ。「おぉ、カルロ、お別れを言いに来ました。
Per me giunto il di supremo〜Io morrò, ma lieto in core
 今日は私にとって最良の日です。この世ではもうお会いすることはないでしょう。神が天国で引き合わせてくださるでしょう。なぜ泣くのですか? あなたのために死ぬことは私にとって喜びです。元気をだして下さい。」「なぜ、死ぬ話しばかりするんですか?」 とカルロ。
 「時間がありません、聞いて下さい、フランドルを煽動する反逆者、それは私ということになりました....反逆者は私だと思わせる証拠の書類を自宅に置いてきました。いまごろはきっと私の首に賞金がかかっているはずです。あなたはフランドルのために、この仕事をやり遂げてください、私はあなたのために死ぬのです。」
(2発の銃声)
 「あぁ、誰を狙ったんだ!」とあたりを見回すカルロ。 ロドリーゴは撃たれて倒れます。「私が標的です、国王の復讐は素早いのです。」
O Carlo, ascolta, la madre t'aspetta
 「おぉ、カルロ,母上が明日、サン・ジュストの僧院でお待ちです。私は死にます。喜んで死んで行きます。スペインにあなたという素晴らしい希望を残して、カルロ、私を忘れないで下さい、フランドルを救って!さようなら、カルロ!」 息絶えるロドリーゴ。カルロは、絶望してロドリゴの遺体の上に倒れ伏すのでした。
■暴動
 フィリッポと貴族たちが入ってくる。「カルロよ、そなたの剣を返すぞ」とフィリッポ。「父上の手は血塗られている。恐ろしい!ロドリーゴは、私を救うために命を捨てたのです!もう、あなたの息子ではありません...」とカルロ。「死者は帰ってこないのだ....」とロドリーゴの遺体をみつめてつぶやくフィリッポ。
 そこに民衆がなだれ込んで、それに紛れ込んだエボリが王子を救え!と口々に叫ぶ。そのどさくさに紛れてエボリはカルロを逃がす。騒ぎのさなか大審問官登場。神を恐れぬ暴徒ども!膝まずけ!膝まずけ! たじろぐ民衆。大いなる神に栄光あれ!とフィリッポと大審問官。国王万歳!と貴族たち。お許し下さい!と民衆。幕。

★4幕:1幕1場と同じサン・ジュスト修道院の中
重々しい悲劇的な前奏で幕が開く。
■エリザベッタが、もの思いに沈んでゆっくり登場
カルロ5世の墓の前に一人たたずみ、カルロを待っている。
Tu che le vanita'「世の虚しさを知る神よ」
 ロドリーゴと約束したように、カルロへの愛をあきらめ、母としてのつとめを果たします...幸せだったフランスでの若き日を回想しながら、もはやすべての夢も喜びも失ってしまったわが身の悲しさを嘆く
■カルロ登場
♪カルロとエリザベッタ
 カルロもやっとエリザベッタへの愛を諦める決心をします。
Ma lassu' ci vedremo〜O,ciel(最後)
 さようなら母上! さようならわが子よ!...とお互いにもっと楽しく暮らせる国、天国で会いましょうと別れを告げます。
■フィリッポと宗教裁判長が登場
二人の様子を見たフィリッポは、自分の義務を果たすぞ、とエリザベッタの腕をとらえ、大審問官はカルロの逮捕を命じる。カルロは、剣を抜いてその場を逃れようとする。
 その時、ジャーン!ドラの一撃とともに、不意に祖父カルロ5世の姿で、しかもそっくりの声の修道僧が現れ、地上の苦しみは、ここで終る、神のみもとでしかやすらぎはない!...とカルロを修道院の奥に連れ去る。一同、驚きと恐怖に立ちすくむ。カルロ皇帝の声だ!と大審問官。父上!とフィリッポ。「おぉ,神さまぁ! O, ciel!」とエリザベッタの悲痛な叫びとともに幕が降りる。

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babyfairy

このグリゴーロ君のカルロ王子、録音で聴いただけですが、今迄の顔ぶれはそうそうたるものが有りながら、何故かいつもフィリッポやロドリーゴに食われていたカルロと違って、優しくて脆い少年性を表に出して斬新ながらも、しっかり主役を張っていましたね。

『ドン・カルロ』で、ロドリーゴ、フィリッポ、エボリ、エリザベッタを凌駕して、登場場面を聴きたいと思わせてくれるカルロでしたよ(いつもはカルロ王子の場面をすっ飛ばして他へ行く私)。



by babyfairy (2008-12-05 04:14) 

keyaki

babyfairyさん
>(いつもはカルロ王子の場面をすっ飛ばして他へ行く私)
全く同じでした。(笑
暗くて間違っちゃった...の場面なんて、バッカじゃないの、なんて完璧飛ばしてましたから...でもグリゴーロだと、説得力があるんで、カルロと一緒に、エボリってこわっ〜ロドリーゴ早く来て〜なんて思いながら聞いてます。今は、好きな場面ですよ。(笑

レビューでは、「総じて声の魅力、感情表現の率直さが賞賛されている」ようですが、ワシントンのジェンナーロもそうでしたね。
一般の人のレポートにもありますが、あの声は、声の大きさというよりは、オーケストラに埋没しない、なんかよくわかりませんが、特殊な響きがあるんじゃないかと思います。
by keyaki (2008-12-05 10:05) 

babyfairy

>あの声は、声の大きさというよりは、オーケストラに埋没しない

声をどこまで届けられるか、と言う事ですよね。量自体ではいかに大声量であろうとも、『ドン・カルロ』の大編成オケには人の声では太刀打ち出来ませんから。

ヴィリャソンのカルロ王子を聴いた時に、ところどころ声が籠ってしまっていてオケに埋もれていると感じる箇所が有りました。しかし、ヴィリャソンは特に現役中では小さい声では無いと思いますが、逆にフローレスの場合を例に出すと、彼は声は小さいけど、遠く迄飛び易い目立つ声なのが幸いして、ほぼいつもオケを飛び抜けて聴こえます(もっともフローレスの場合はオケの編成も小さいベルカントものですけど)。

それと、グリゴーロ君は声量も必要十分有るけど、声に適度なヴィブラートがかかっていて、技巧的にもディミュニエンドとか、メッサ・ヴォーチェとかちゃんと使っているから、歌唱にも『表情』がありますよね。そこが、『率直さ』に繋がり白けずに感動する事が出来、カルロ王子として聴いても魅力が有るのだと思います。

もうすぐスカラ座の新シーズンが『ドン・カルロ』で幕開けしますが、フィリアノーティがどこまでカルロ王子を魅力的に歌えるのか(視覚的にはちょっとアウト・・・あの衣裳は嫌)、またガッティがどのような指揮をするのかが気になります。そして、未だに、Bキャストにグリゴーロ君を連れて来て欲しかった!と思っています(笑)。 

大体、『ドン・カルロ』ってヴェルディの中でも後期のオペラですよね。ベルカント的に単にフレージングが美しく洗練されているだけでは歌えないし、だからと言って、50年代のようになんでも英雄的に朗々と歌えば良いかと言うと、それでは役にあまりにも合わない。。。今回のスカラ座のBキャストのカルロって、合ってないと思います(外見もだけど)。
by babyfairy (2008-12-05 21:38) 

keyaki

babyfairyさん
そう、なんです。グリゴーロ君のは、
>歌唱にも『表情』がありますよね。そこが、『率直さ』に繋がり白けずに感動する事が出来......
とても個性的で、たいくつ...を感じさせません。ヴィリャゾンみたいに必死!さで、感動させる(私はしないけど、する人が多いみたい)タイプではなくて、楽譜に忠実で、音符の一つ一つを大切に歌っていると思います。
アメリカのオペラファンの間でも、グリゴーロのジェンナーロが話題になったときに、Calleja, Kauffman,Filianotti, Villazon, Meliよりも好きだし、高音は、フィリアノーティよりも安定している....と書いている人がいました。babyfairyさんじゃないですよね。(笑
by keyaki (2008-12-06 11:28) 

ペーターのファンです。

音声ファイルをありがとうございます。

魅力的なカルロですねえ。聴きほれました。録音でなじみのあるカレーラスより良いです。壮麗な音楽と救いのない物語で大時代な印象がありましたが、そんなこんなを忘れさせます。
ただ、女声陣がもう一つな気がします。エボリが大味なのはまだしも、エリザベッタは老けた感じが強くて、乳母みたい・・・なんて。

グリゴーロが歌うと役本来の人物像と魅力が出てくるところが凄いと思います。カルロなんて同情できないヤツと思っていたのに、グリゴーロだと違いますね。

by ペーターのファンです。 (2008-12-06 13:59) 

babyfairy

>ヴィリャゾンみたいに必死!さで、感動させる(私はしないけど、する人が多いみたい)タイプではなく

ヴィリャソンのは熱血でした。熱血で病的で、まあ芝居上手。でも私は感銘を受けませんでした。

>アメリカのオペラファンの間でも、グリゴーロのジェンナーロが話題になったときに、Calleja, Kauffman,Filianotti, Villazon, Meliよりも好きだし、高音は、フィリアノーティよりも安定している....と書いている人がいました。babyfairyさんじゃないですよね。(笑

違います(笑)
でも、この居並んだテノール(メーリとヴィリャソンは実演でも聴きました)と比べると、グリゴーロ君がダントツに好きですね。Callejaは地味、KauffmanとVillazonは声が趣味じゃない、Filianottiは好きですが、最近ちょっと変わって来たような気がするので。。。
by babyfairy (2008-12-06 19:46) 

babyfairy

トラックバックさせて頂きましたので、事後報告ですがよろしく御願い致します。
by babyfairy (2008-12-06 22:45) 

keyaki

ペーターのファンさん
お楽しみ頂けて嬉しいです。
これ、iPodに入れて聞くと、音が良くなって更に魅力的なんですよ。

by keyaki (2008-12-08 02:24) 

keyaki

babyfairyさん
Callejaとは、ラス・パルマスのコンサートで共演しますね。この中では、メーリとカレイヤがグリゴーロ君より年下ですよね。メーリって、ロッシーニファンには人気なのかな....どこが魅力なのかわからないんですけど。babyfairyさんが紹介していたネモリーノは、なんか変でしたけど....

TBありがとうございます。
by keyaki (2008-12-08 02:47) 

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