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WNO《ルクレツィア・ボルジア》9日公演終了後の"アーティストQ&A"と7日(ラドヴァノフスキー初日)のレビュー [ルクレツィア・ボルジア]

 11月9日(日)は、マチネーで公演終了後、『アーティストQ&A』が開催されました。出席者は、ドミンゴ、フレミング、ライモンディ、オルドリッチ。フレミングはかなり遅れて現れて、「ごめんなさい、遅れて...髪についた血を洗わなくてはならなかったので....」と。会場(劇場)は、笑いにつつまれたとか.....。
 グリゴーロは欠席だったんですが、フレミングが、彼は気分が良くないので....と言っていたそうです。そのせいかどうかは分かりませんが、その日は、最終場面で、タンクトップを着ていて、最後まで脱がなかったそうです。RRファンで4公演見に行った方の報告ですが、もう一つ考えられるのは、マチネーは、お年寄の観客が多いのでそれを考慮したのかもしれない....とも思うが....ということですが、それなら、フィナーレの血が飛び散る方が問題ですよね。
 アーティスト個人に対する質問もいろいろあったということですので、グリゴーロが出席していたら、きっと面白い質問がいろいろあったんじゃなかと思いますが、残念です。

今後のスケジュールとかレパートリーについてとかの質問以外にどんな質問があったかをざっとご紹介します。
★同じオペラで異なる演出についてどう思うか
ライモンディとフレミングが答えたそうですが、本館のほうの記事に書くつもりです。

★このプロダクションを将来、他の劇場、メトとかで上演する予定はあるのか
はっきり今後メトで上演という回答はなかったようですが、火曜日にゲルブ氏(メトの総支配人)が見に来た......という話があったそうです。

★この公演は、DVDにはならないか
DVDの発売はないが、PBSで放送する予定ですという回答。

11月7日(金)は、ルネ・フレミングとダブルキャストの、右の写真でもわかるようにソンドラ・ラドヴァノフスキーがルクレツィアを歌いました。なかなか好評だったようですが、ワシントン・ポストにレビューが掲載されました。グリゴーロについても言及しています。

★In One Weekend, a Double Dose of Donizetti 2008.11.12(7日の公演について)
 初日のレビューを書いたのと同じAnne Midgetteさんなんですが、グリゴーロに関しては、初日のような感動には至らなかった...ということで、「間違いなくゴージャスな声だが、用心しないと並の歌手になるかも....」と書いています。それと反対にライモンディに関しては、「初日とは打って変わって素晴らしかった.....」そうです。
 初日は大々大絶賛のレビューでしたから、それと比較するとということでしょうが、結局、レビューというものは、日ごろ最高の歌を聞かせる歌手の場合の方が、ちょっとでもそれに及ばないと批判される傾向にあって、どうでもいいようなそこそこの歌手のほうが、批判され難いという現象があるわけです。ライモンディにしても常に彼自身の過去の素晴らしい歌唱と比較されてしまうわけですね。全7公演最高というのはなかなか難しいことだと思いますが、同じ7日に見た観客のレポートでは、グリゴーロ最高!感動した!というものしか見当たりませんでした。お疲れモードだったかどうかは、本人のみぞ知るということでしょう。

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コメント 7

babyfairy

ルチアなんかも公演数はかなり多いと思いましたが、それでも大丈夫だったんだから、きっと、調子が悪かったんですね、グリゴーロ君。
早く回復して、また元気な歌声を聴かせて欲しいですね。>そしてうるさい批評家達を黙らせて欲しいものです。

しかし、DVDにはならないんですか、残念。『マティルデ・・・』もDVDにはならないんですよ。全く、ヴィ○ャ×ンとかネ○子ちゃん出演のオペラだったら直ぐにDVDにするくせにレコード会社は一体何を基準にしてるんでしょう。



by babyfairy (2008-11-17 18:43) 

keyaki

babyfairyさん
>調子が悪かったんですね、グリゴーロ君
記事にも書きましたが、この日の公演を見た人たちのレポートでは、称賛されていますから、Anne Midgetteさんがそう感じただけでしょう。
彼女の初日のレビューは、大絶賛でしたから、彼女的に調整したんじゃないですか。

最近のルクレツィア・ボルジア、トリノとかの写真が、opera criticで見られますが、ぜんぜん見たいと思いません。2002年のミラノ・スカラ座の公演以降では、これが最高だと思います。見たいですよね.....DVDにならないのか、という質問があったということは、好評だったということですよね。
このAnne Midgetteさんも、初日の一幕のジェンナーロのアリアは最高と言っていますから、早く放送を聞きたいです!
by keyaki (2008-11-17 23:23) 

euridice

^^?!このラドヴァノフスキおばさまの哄笑、あるいは高笑、高笑い、品がないですねぇ・・なんというか(こちらの勘違いにしても)大貴族らしい陰影というものが欲しいです。フレミングの声や歌い方はどうも好きになれませんけど、写真で見る限り、彼女のほうがこの役には絶対にお似合いだと思います。すごいおばさんにすっかり圧倒されて小さくなってしまっのか、なぜか精彩に欠けるジェンナーロとの対比が効いて、おもしろいと言えばおもしろい写真です。
by euridice (2008-11-19 15:06) 

keyaki

euridiceさん
この写真の説明が、
Sondra Radvanovsky shone, Vittorio Grigolo sounded overworked in "Lucrezia."
ラドヴァノフスキー、顔デカ、口デカで、グリゴーロ君の瞼の母にはみえない、ほんとこのグリゴーロ君しょぼくれていて、かわいいです。
感想の中には、ラドヴァノフスキーはニュアンスに欠けるというのもありましたけど、この豪傑笑いではさもありなんです。(笑
グリゴーロとフレミングの方が、相性もよかったと思います。
by keyaki (2008-11-19 17:10) 

Sardanapalus

もしかしてラジオ放送があるかも、ですか?それとも映像ですか?いずれにせよ楽しみですね!!

>ラドヴァノフスキーはニュアンスに欠けるというのもありました
わはは(^^)ラドヴァノフスキーには失礼かもしれませんが、彼女の声を良く言い表していると思います。とにかく大きな声が良く出ますが、声がでかけりゃいいってわけでもないんですよね~。
by Sardanapalus (2008-11-20 23:26) 

keyaki

Sardanapalusさん
ラジオ放送は、いつか必ずあるようですが、映像はないんです。

>>ラドヴァノフスキー
は、お手頃ソプラノなのか、なんかあちこちで見かけますよね。
by keyaki (2008-11-21 23:09) 

サンフランシスコ人

来シーズン、ラドヴァノフスキーがサンフランシスコの《イル・トロヴァトーレ》に....

http://sfopera.com/o/284.asp

Il Trovatore
CAST
Manrico: Marco Berti
Leonora: Sondra Radvanovsky*
Azucena: Stephanie Blythe / Malgorzata Walewska* ((10/1, 10/6))
Count di Luna: Dmitri Hvorostovsky
PRODUCTION
Costume Designer: Brigitte Reiffenstuel*
Conductor: Nicola Luisotti
Director: David McVicar
Revival Director: Walter Sutcliffe*
Set Designer: Charles Edwards*

by サンフランシスコ人 (2009-01-27 06:49) 

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