SSブログ

群衆参加型オペラ《チューリヒ中央駅の椿姫》☆VideoClip「賭けの場面」と「お札投げ」 [チューリヒ中央駅の椿姫]

★ArteTvで全編(1部、2部) 10月14日まで視聴可。フランス版 ドイツ版 保存も可。
★"sf1"のサイトOnline-Video der Live-Aufführungでも鑑賞できます。こちらの方が、画面が小さいですが、環境に左右されないかもしれません。(2008.10.4)


 ヴィットリオ・グリゴーロは、3日のチューリヒ歌劇場の《ルチア》も無事終了、年末に2公演ありますが、今は、11月1日からのワシントン・ナショナル・オペラ《ルクレツィア・ボルジア》に向けて準備中。『チューリヒ中央駅の《椿姫》の終了報告と応援ありがとう!次は《ルクレツィア・ボルジア》です....』というメッセージが彼の公式サイトに出ました。いつもまめですね。


 このイベントは、ヨーロッパではテレビ中継され、世界にはネット配信されましたので、Youtubeでも、各場面の映像が、たくさん見られます。私も「2幕のフローラの夜会」からビデオクリップをアップします。
 アルフレードは賭けに興じ、タバコ片手に大人ぶってプレイボーイっぽくふるまっています。荷物用クレーン車に乗って、ジャンケン?してますが、こういう遊びがあるのかしら....(上の写真をクリック)

 次は、お待たせしました、「アルフレードのお札投げ」です。広い空間ですから、パーッと散るように研究してます。ヴィオレッタをなじるところから、最後までYhooブリーフケースにアップしました。上の写真をクリックして下さい。
 ヴィオレッタが「アルフレード、アルフレード...」とせつせつと歌うところからは泣けます。エヴァ・メイの歌のせいか、グリゴーロのアルフレードのせいかよくわかりませんが.....某若手有名カップルのとは大違いだわ。

 さて、チューリヒ中央駅の《椿姫》は、「実験的企画」ということですが、一番驚いたのは、野次馬、見物客という群衆を排除しなかったところです。まさに路上パフォーマンスのノリで、歌手たちは、見物客に囲まれての演技でした。ヴィオレッタは、おそらく駅の中にあるカフェの女主人、アルフレードは。パリの学生で、チューリヒに遊びに来てヴィオレッタと恋に落ちる。オレンジを切ったりして彼女の店の手伝いなんかして居候している.....ってなところでしょうか。なんでなの?という疑問もなく、なるほど...と、自分なりに納得して鑑賞することができてました。
 2幕は、オーケストラの舞台の前で演じられましたが、とにかく巨大な空間ですが、周囲を見物客が囲む形で、舞台ができていました。つまり、群衆も利用しているということですね。世界中どこでも、カメラを向けられるとついつい手を振っちゃう人がいたり、夫婦で肩を寄せ合って見物したり、赤ちゃんを肩車したり....いろいろです。こういうものを取り込んでの観客参加型の《椿姫》ということになるんでしょうか。見物客が、勝手な行動をとらないように要所要所に、覆面警備員を配置していたんでしょうけど、音楽の流れが止まることなく全編やってのけたって、けっこう凄いことだと思います。テレビ局の勝利ということでしょうけど、日本のテレビ局でもやれるのかしら......

チューリヒ中央駅の《椿姫》全編の詳しい解説と感想が、Baby fairyさんのブログで読めます。伝統的な舞台との違いもよくわかるように書かれています。駅のホールに咲いたはかない恋の物語

関連記事:チューリヒ中央駅の《椿姫》過去記事
nice!(0)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 8

ペーターのファンです。

グリゴーロ君は自分が歌っていないときも万全の演技ですね。ヴィオレッタの訴える声を聴いて、心乱され後悔の念に駆られ・・・。
そもそも地方から出てきた若い青年のはずが、過去のオペラのおかげで若くない男になっていましたが、グリゴーロ君は本来のアルフレードになっていると思います。
若くて女性にもてるマントヴァ公なんか、見てみたいです。

by ペーターのファンです。 (2008-10-04 14:38) 

keyaki

ペーターのファンさん
それほど経験はないのに、アルフレードは、2007年にゼッフィレッリ演出で歌っただけですが、こういうのって、練習してうまくなるってものではない、素質ですね。
大人の女性に惹かれる青年アルフレードって、他にいない......NHKイタリア歌劇団のレナータ・スコットとカレーラスがそんな感じかな。
by keyaki (2008-10-05 00:26) 

しま

ああ、よかった。また視聴できるようになったんですね。
早速、鑑賞してみますです。こんな時間なので、まずは睡眠をとってから(爆)

>感想

ウチで感想書くっつうのは、即ち、プチお下品なネタにするってことを意味するので、こー見えて、常にちょっとビクビクしているんですよ(笑)
でも面白そうな椿姫だから、観ちゃったらスルーはできないしなぁ……(悩)
by しま (2008-10-05 02:08) 

keyaki

しまさん
これはやっぱり見なくちゃ!です。
世界にネット配信というのもはじめてでしょう。3時間近くあるのは、インタビューとか、視聴者からの感想とかを紹介してるからなんですが、言葉が分かれば、そういうのも楽しめるんですけどね。

BBCなんかは、モーニングショーで紹介したみたいですけど、日本のテレビ局はしてないですよね。TV見てないんで確信はないですけど。

正直言ってグリゴーロ君が出るんで興味を持っただけなんですが、こんなに楽しんでいる自分が不思議です。毎日2回くらいは見てますが、まだ飽きないなぁ....(笑
by keyaki (2008-10-05 02:55) 

babyfairy

我が家にあるフィリアノーティのと見比べて、確かに、フィリアノーティのは演出も鹿鳴館風で純古典、おまけに出演者もデヴィーアにブルゾンと古典的なのだけれど、今回のグリゴーロ+メイのものからのような感動が無いと改めて思いました。

フィリアノーティの方は、好きだったはずなのに、グリゴーロ君のを観た今では、様式美に拘るあまりに、『お高くとまっている』風に感じられてしまって、今ひとつ・・・。

私も、このオペラ、別に大好きでもなんでもなかったけれど、今の所、毎日部分的にでも飽きずに何度も観てます。
by babyfairy (2008-10-05 04:12) 

しま

いやいや、ちゃんと観ますから、ご心配なく(笑)
感想書いたらお知らせにあがります。
by しま (2008-10-05 12:10) 

Madokakip

夜中過ぎから見始めて、止まらなくなりました。
いろんな意味で面白い試みで、興味深い発見がたくさんありました。
あらためて、ご紹介くださったこと、お礼申し上げます。
by Madokakip (2008-10-06 10:08) 

keyaki

Madokakipさんなら、きっと興味を持たれるのではないかと.....お知らせしたかいがありました。
グリゴーロが出演するというだけで、どんなものかも見当がつかなかったので、それほど期待してませんでしたが、実に面白かったです。
それと、オペラ歌手が、いかにぶっつけ本番に強いかということを改めて認識しました。
by keyaki (2008-10-07 01:42) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0