ジュネーヴ大劇場《ドン・カルロ》ORFで放送:グリゴーロの"カルロ"ハイライト版 MP3 [ドン・カルロ]
祝♪Espace2での放送、やっと正式発表!9月6日(土)19:00〜 ★日本時間:9月7日(日)2:00〜(2008.9.2追記)
スイスの放送局Espace2で、9月6日に全曲放送がある予定ですが、一足先にオーストリアの放送局ORFが、ハイライト放送してくれました。
Michael Bleesの"Apropos Oper"という音楽番組で放送枠は1時間半ですが、もう一つ、2007年デンマーク王立劇場の《ドン・カルロ》も同時に放送しましたので、かなりの抜粋版でした。しかし、嬉しいことにジュネーヴ大劇場《ドン・カルロ》に関しては、ドン・カルロのハイライト版というおもむきでした。右の写真をクリックするとプログラムにリンクしています。
《ドン・カルロ》のドン・カルロはタイトルロールとはいえ、歌唱的には影が薄い役です。しかし、今回の放送は、どうやらドン・カルロをメインに抜粋したようなかんじでした。ヴィットリオ・グリゴーロの祝!初役ということだったのかしら.....粋な計らい....
私の場合、《ドン・カルロ》は、ルッジェーロ・ライモンディが、弱冠26才でフィリッポを歌い、その後も主要なレパートリーにしていましたので、けっこういろいろ聞いていますが、ドン・カルロをメインで聞くのは、はじめてかもしません。音声ファイルをアップしますので、お楽しみ下さい。
イタリア語4幕版《ドン・カルロ》6月28日ライブ:グリゴーロの"ドン・カルロ"ハイライト版
★1幕2場 サン・ジュスト修道院:
ドン・カルロのロマンス:Io l'ho perduta! Oh potenza suprema!....
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
5幕版1幕の「フォンテーヌブローの森」を削除した4幕版では、ドン・カルロの短いロマンスをサン・ジュスト修道院の場に挿入した。細かな装飾的フレーズを取り除いて、一段と簡潔なものに改められている。《アイーダ》のラダメスの"Celeste Aida"を予告している....そうです。
★おまけの音声ファイル:
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちらカレーラス
最近は5幕版が主流なのか、このタイプのロマンツァはなかなか聞くチャンスがないようです。1977年同じジュネーヴ大劇場、カレーラス、リチャレッリ、ライモンディというキャストで、みんな若い、カレーラスはグリゴーロと同じ年の時です。
キャスト詳細は→ジュネーヴ大劇場 Grand Théâtre de Genève 主な公演 1977ー1986
★2幕マドリード王宮内の王妃の庭園:
カルロ、エボリ、ロドリーゴ:A mezzanotte ai giardini della Regina...
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
詳しい内容は→1989年メト《 ドン・カルロ》他-4-★☆MP3 カルロ,エボリ、ロドリーゴ
★4幕サン・ジュスト修道院:
エリザベッタとドン・カルロ:È dessa!.....
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ドン・カルロは、フランドルへ出発する前にエリザベッタに最後の別れを告げ、永遠の愛を誓う。
詳しい内容は→1989年メト《 ドン・カルロ》他-9-★☆いよいよ最後☆めずらしい終幕もアップ
ヴィットリオ・グリゴーロは、声の魅力と、感情表現の豊かさが特徴でしょうか。13才の時に本当に短いフレーズを歌ってパヴァロッティを感動させたというのを実感できました。
演奏:ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ指揮/スイス・ロマンド管弦楽団、ジュネーヴ大劇場合唱団
キャスト:オルリン・アナスタソフ(フィリッポ II)/ヴィットリオ・グリゴーロ(ドン・カルロ)/アンソニー・マイケルズ・ムーア( ロドリーゴ)/クリスティン・ジグムンドソン(大審問官)/Nicolas Testé(僧) /ミッシェル・カパルボ(エリザベッタ)/シルヴィー・ブルネット(エボリ)
詳細は劇場サイト→ Grand Théâtre de Genève
メモ:"Apropos Oper"という音楽番組、すっかり忘れていましたが、ルッジェーロ・ライモンディの65才の誕生日記念放送なんてのがあったんですね。オーストリアの日曜日の昼下がりの企画もののオペラ番組、今後もなにかあるかもしれませんから要チェックですね。
同じ時期のロンドンでの公演:ドン・カルロ=ビリャゾン
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら マドリード王宮内の王妃の庭園の場
三重唱の後の拍手がなかった....ロンドンでは拍手無しが定番?
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら サン・ジュスト修道院フィナーレ
..................
パッパーノ指揮:Villazón/Ganassi/Tiliakos/Poplavskaya /Furlanetto(2008.6.28録)
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※おまけの音声ファイルアップしました。同時期のロンドン、コヴェントガーデンの公演です。(2008.9.2)スイスの放送局Espace2で、9月6日に全曲放送がある予定ですが、一足先にオーストリアの放送局ORFが、ハイライト放送してくれました。
Michael Bleesの"Apropos Oper"という音楽番組で放送枠は1時間半ですが、もう一つ、2007年デンマーク王立劇場の《ドン・カルロ》も同時に放送しましたので、かなりの抜粋版でした。しかし、嬉しいことにジュネーヴ大劇場《ドン・カルロ》に関しては、ドン・カルロのハイライト版というおもむきでした。右の写真をクリックするとプログラムにリンクしています。
《ドン・カルロ》のドン・カルロはタイトルロールとはいえ、歌唱的には影が薄い役です。しかし、今回の放送は、どうやらドン・カルロをメインに抜粋したようなかんじでした。ヴィットリオ・グリゴーロの祝!初役ということだったのかしら.....粋な計らい....
私の場合、《ドン・カルロ》は、ルッジェーロ・ライモンディが、弱冠26才でフィリッポを歌い、その後も主要なレパートリーにしていましたので、けっこういろいろ聞いていますが、ドン・カルロをメインで聞くのは、はじめてかもしません。音声ファイルをアップしますので、お楽しみ下さい。
イタリア語4幕版《ドン・カルロ》6月28日ライブ:グリゴーロの"ドン・カルロ"ハイライト版
★1幕2場 サン・ジュスト修道院:
ドン・カルロのロマンス:Io l'ho perduta! Oh potenza suprema!....
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
5幕版1幕の「フォンテーヌブローの森」を削除した4幕版では、ドン・カルロの短いロマンスをサン・ジュスト修道院の場に挿入した。細かな装飾的フレーズを取り除いて、一段と簡潔なものに改められている。《アイーダ》のラダメスの"Celeste Aida"を予告している....そうです。
★おまけの音声ファイル:
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
最近は5幕版が主流なのか、このタイプのロマンツァはなかなか聞くチャンスがないようです。1977年同じジュネーヴ大劇場、カレーラス、リチャレッリ、ライモンディというキャストで、みんな若い、カレーラスはグリゴーロと同じ年の時です。
キャスト詳細は→ジュネーヴ大劇場 Grand Théâtre de Genève 主な公演 1977ー1986
★2幕マドリード王宮内の王妃の庭園:
カルロ、エボリ、ロドリーゴ:A mezzanotte ai giardini della Regina...
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
詳しい内容は→1989年メト《 ドン・カルロ》他-4-★☆MP3 カルロ,エボリ、ロドリーゴ
★4幕サン・ジュスト修道院:
エリザベッタとドン・カルロ:È dessa!.....
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
ドン・カルロは、フランドルへ出発する前にエリザベッタに最後の別れを告げ、永遠の愛を誓う。
詳しい内容は→1989年メト《 ドン・カルロ》他-9-★☆いよいよ最後☆めずらしい終幕もアップ
ヴィットリオ・グリゴーロは、声の魅力と、感情表現の豊かさが特徴でしょうか。13才の時に本当に短いフレーズを歌ってパヴァロッティを感動させたというのを実感できました。
演奏:ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ指揮/スイス・ロマンド管弦楽団、ジュネーヴ大劇場合唱団
キャスト:オルリン・アナスタソフ(フィリッポ II)/ヴィットリオ・グリゴーロ(ドン・カルロ)/アンソニー・マイケルズ・ムーア( ロドリーゴ)/クリスティン・ジグムンドソン(大審問官)/Nicolas Testé(僧) /ミッシェル・カパルボ(エリザベッタ)/シルヴィー・ブルネット(エボリ)
詳細は劇場サイト→ Grand Théâtre de Genève
メモ:"Apropos Oper"という音楽番組、すっかり忘れていましたが、ルッジェーロ・ライモンディの65才の誕生日記念放送なんてのがあったんですね。オーストリアの日曜日の昼下がりの企画もののオペラ番組、今後もなにかあるかもしれませんから要チェックですね。
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★おまけの音声ファイル:(2008.9.2追加)同じ時期のロンドンでの公演:ドン・カルロ=ビリャゾン
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
三重唱の後の拍手がなかった....ロンドンでは拍手無しが定番?
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
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パッパーノ指揮:Villazón/Ganassi/Tiliakos/Poplavskaya /Furlanetto(2008.6.28録)
私はしくじってしまったので、ありがたいです!
とてもリリカルではありますが、ドン・カルロの繊細さが出ていると思います。最近、贔屓テノールが次々とドン・カルロを歌ってくれて、私も以前はロドリーゴ、フィリッポ目当てだったんですが、すっかり視点が変わりそうです。
by rosina (2008-09-01 16:41)
ロマンティックなカルロで素敵ですね!何を歌っているのか、感情の動きがとてもよく伝わってきます。私は、どちらかというと優男系のカルロが好みなので、グリゴーロのカルロ気に入りました。庭園で早とちりしてエボリに語りかけるところなんて、どきどきしちゃいましたよ(^^*)気のせいか、指揮もやわらかくて美しいオーケストラの響きですね。楽しく聞かせていただきました。
by Sardanapalus (2008-09-01 19:51)
rosinaさん
Michael Bleesさんの抜粋はなかなかいいですね。
《ドン・カルロ》のカルロの聞かせどころを選んでくれていて、カルロを再認識しました。
本当に18歳の青年カルロ、こういうの今までにないカルロですね。カレーラスが近いかな...と1977年の同じジュネーヴで30才のときの録音を聴いてみましたが、朗々としていて、繊細なかんじはしないですね。
この繊細で優しい感じは、グリゴーロ君の役作り、解釈によるものでしょうね。
>私も以前はロドリーゴ、フィリッポ目当てだったんですが、すっかり視点が変わりそうです。
2幕の王妃の庭園の場面は、すっとばしてましたが、ここはSardanapalusさんもおっしゃってるようにドキドキで聞かせどころですね。この後半がまたいいんですよね。全曲聞きたいです。
1幕のロマンツァも、最近は5幕版が主流らしくてなかなか聞けませんが、5幕版のロマンツァより、これの方がだんぜんいいですね。ロドリゴの二重唱ではなくて、これを選んだMichael Bleesさんに感謝です。録音がかなり途切れちゃったのは残念無念ですけど。
by keyaki (2008-09-01 21:52)
Sardanapalusさん
>グリゴーロのカルロ気に入りました
私も、なにげに《ドン・カルロ》はいろいろ聞いてますが、こういう優しいカルロ君ははじめてです。カルロは18才なんですよ...なんてコメントしてましたから、こういう解釈になったということかしら。
一番最近のコヴェントガーデンの《ドン・カルロ》のヴィリャゾンをちょっと聞いてみましたが、どうしてもドミンゴの顔がちらついて、しかも今の顔ですよ、おっさんカルロにしか聞こえませんでした。(笑
私も庭園の早とちりの場面が、こんなにドキドキするものかと.....表現力よりも朗々だけのオペラ歌手が多いですし、またそういうのを好む人も多いようですけど....
>指揮もやわらかくて美しいオーケストラの響き
スイス・ロマンド管弦楽団の特徴かしら.....
by keyaki (2008-09-01 22:07)
ドン・カルロは筋が複雑で重要な登場人物が多いから、散漫になりがちですが、王子の存在感が薄いのも大きな要因だと思います。他の重要登場人物の悩み、屈託の中心に王子がいるはずなのですから、その人物像が際立たないと何をお悩み?という感じでしらけます。
新国の新演出は、最高とは言いませんが、王子の存在が強調された演出で、まあ、ドヴォルスキーもそこそこ演出意図を具現していたように思います。これで、あり得ないにしろ、グリゴーロ王子だったら、最高でしょう。
by euridice (2008-09-02 07:54)
keyakiさん、
私も叙情性と言う点で、カレーラスに近いかなと思ったんですが、グリゴーロ君の方が輪をかけてリリカルだと思います。
ビリャソンのカルロは実演で聴いたのは、ちょうど高音が危うい小不調の日だったんですが、それを補うかのように、熱の入った歌いっぷり。ただ、声が声なので(笑)、私としては透明感が欠けるような気して、感情移入出来ませんでした。情熱だけではダメですね。
>Sardanapalusさん、
私も優男カルロに一票^^。
カルロ王子が無垢であればある程、この物語の悲劇性が浮き彫りになるように思います。この役は決して『英雄のように堂々と朗々と』歌うべき役ではないですね。
>euridiceさん、
>他の重要登場人物の悩み、屈託の中心に王子がいるはずなのですから、その人物像が際立たないと何をお悩み?という感じでしらけます
なるほど、おっしゃる通りですね。
私なんて、グリゴーロ君のカルロを聴くまではドン・カルロなんて単なる題名で、役的にはアリアも無く、存在感の薄い役だと思っていましたが、そうですよね、何の理由も無しにタイトルロールってことは無いですもんね。
by rosina (2008-09-02 10:37)
rosinaさん、ビリャゾンのアップしてみました。
彼の人気の秘密は情熱? 高音のきつそうなところはドミンゴに声が似てますが、新たな発見としては、あれっクーラと思う部分もありますね。ということは将来オテロも可能ってことかしら。まあ、私にとっては、いずれにしろ何度も聞きたいとかトキメクというタイプではないなぁ。
でも有名だから一目置いてますってとこ、有名人に弱いから。(笑
by keyaki (2008-09-02 17:29)
euridiceさん
確かに新国の新演出は、ドヴォルスキー王子が目立ってました。体格の良さだけではないですね。
今回の放送が抜粋で、しかもジュネーヴの公演からは、カルロ王子中心の選択だったというのも、よかったです。普通ですと、ロドリゴとカルロの二重唱とか、エリザベッタとエボリのアリアとかになると思いますけど....
by keyaki (2008-09-02 17:40)
>有名だから一目置いてますってとこ、有名人に弱いから
同じです。私も、ヴィリャソンに関しては好みではないけど、人気歌手だから一度位聴いておいても良いだろうと言うスタンスでした。
おまけファイル、アップしてくださりどうもありがとうございます。
こうして、改めてヴィリャソンとカレーラスのファイルをグリゴーロ君と聴き比べてみても、やっぱり違いは明らかですね。まず、前者には声に透明感と輝きが足りないような気がします。カレーラスの方が、その辺はさすがに美声ですが、おっしゃる通り、『朗々』と歌ってしまっています。グリゴーロ君は同じ役をもっと叙情的に(=魅力的に)歌っていると思います。
by rosina (2008-09-02 19:08)
グリゴーロの歌はちゃんと台詞になっています。
by euridice (2008-09-02 22:16)
rosinaさん
ヴィリャソン人気はよくわからないのですが、特徴は、声の魅力というよりも、あの愛嬌のある顔と体型がスマートなこと、なんでもそつなくこなす....これって、やっぱりほとんどドミンゴじゃないですか....(笑
全曲放送決定、とても楽しみです。
by keyaki (2008-09-03 15:34)
euridiceさん
グリゴーロ君は、演劇的センスも抜群みたいですね。
euridiceさん
TBありがとうございます。
カルロのロマンツァの部分のビデオクリップをアップしてくださってありがとうございます。
ドヴォルスキーの衣裳が、いつものグリゴーロ君の黒いシャツの第三ボタンまではずしている格好だったのには、ちょっと笑えました。
このロマンツァは、5幕版だと、1幕の「フォンテーヌブローの森」の初っぱなに出て来ますが、狩人の合唱もあったりで、あまり印象的ではないんです。
4幕版のは、簡潔に書き直したものだそうですが、だんぜんこちらがいいですね。
by keyaki (2008-09-03 15:43)