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"il giovane talentosissimo Vittorio Grigolo":23才でミラノ・スカラ座デビュー(2000.11.16) [スカラ座コンサート2000ムーティ]

★このコンサートの録音が手に入りましたので、記事にして音声ファイルをアップしました。ただ、残念なことにプログラムの7と8番がありませんでした。(2008.11.27追記)

 ヴィットリオ・グリゴーロの経歴には、「23才最年少スカラ座デビュー」とか、「ヴィットリオ・グリゴーロは、2000年に、リッカルド・ムーティ指揮のコンサートでミラノ・スカラ座にデビューした。」ということが必ず書かれています。何を歌ったのかは記載がなく気になっていましたが、やっとその詳細が判明しました。
 このコンサートは、ジュセッペ・ヴェルディ没後100周年にあたるミラノ・スカラ座ヴェルディ年開幕コンサートで、ヴェルディの初期と晩年の宗教曲と非宗教曲を演奏、ソリストに若手歌手を揃えたのも話題だったようです。前に紹介した雑誌の特集記事『特別仕様のテノール Vittorio Grigolo(2004.5.10)』によれば、ムーティが、弱冠23才のグリゴーロを抜擢した理由は、彼の"メッツァ・ヴォーチェ"にあったそうです。
  Corriere della Sera(18 novembre 2000)には、"il giovane talentosissimo Vittorio Grigolo"「若い才能満ちあふれるヴィットリオ・グリゴーロ」と書かれています。
参考)" talentosissimo " は、talento(才能)+oso=talentoso(才能のある)に絶対最上級の -issimoがついています。イタリア人は、なんでも -issimo 付けるのが好きみたいですけど....でも、若い時から特別注目されているということですね。芸術家の徴兵義務免除第一号だそうですから、当然かも知れませんが。

★Concerto inaugurale dell'anno verdiano e della mostra dedicata a Giuseppe Verdi
Sacro e profano nel primo e nel primo e nell'ultimo Verdi
ヴェルディ年ミラノ・スカラ座開幕コンサート:2000年11月16日
リッカルド・ムーティ指揮 スカラ座管弦楽団、合唱団

プログラム

1.シンフォニア Sinfonia in re maggiore
2.テノールとオーケストラのためのタントゥム・エルゴ(Tantum ergo 1837) :MP3
ヴィットリオ・グリゴーロ Vittorio Grigolo (テノール)
3.歌劇《オベルト》からクニーザとリッカルドの二重唱:
ヴィオレッタ・ウルマーナ Violeta Urmana (ソプラノ)/ラモン・バルガス Ramon Vargas (テノール)
4.歌劇《アッティラ》からフォレストのロマンツァ:ラモン・バルガス Ramon Vargas (テノール)
5.リベル・スクリプトゥス Liber scriptus (1874年版):合唱とオーケストラ
6.リベラ・メ Libera me (1869年版):バルバラ・フリットリ Barbara Frittoli (ソプラノ)
7.歌曲:物言わぬ墓は暗く" Cupo e il sepolcro mutolo"
ラモン・バルガス Ramon Vargas /リッカルド・ムーティ (ピアノ)
8.重唱曲:ノットゥルノ「月の何と白いことか」Notturno "Guarda che bianca luna"(1839)
バルバラ・フリットリ Barbara Frittoli (ソプラノ)/ヴィットリオ・グリゴーロ Vittorio Grigolo(テノール)
ミケーレ・ペルトゥージ Michele Pertusi (バス)/ダヴィデ・フォルミザーノ Davide Formisano (フルート)
リッカルド・ムーティ(ピアノ)


3つの宗教合唱曲 Tre pezzi sacri:
9.スタバ・マーテル Stabat Mater:合唱とオーケストラ
10.聖母マリア讃歌 Laudi alla Vergine Maria:
ソプラノ:バルバラ・フリットリ Barbara Frittoli /エミリア・ベルトンチェロ Emilia Bertoncello
コントラルトロ:Kjersti Odegaard Patrizia Molina

11.テ・デウム Te Deum:合唱とオーケストラ/Irina Iordachescu (Voce Sola)

※ ラモン・バルガス(1960.9.11- )、ミケーレ・ペルトゥージ (1965- )、バルバラ・フリットリ(1970- )、ヴィオレッタ・ウルマーナ (?)、ヴィットリオ・グリゴーロ(1977.2.19- ) 、23才〜40才の若手歌手。

★ネットで見つけたこのコンサートの関連記事:Presidenza della Repubblica 大統領も臨席

備忘録:ここまでのヴィットリオ・グリゴーロ年譜
1990年(13才):ローマ歌劇場《トスカ》羊飼い:パヴァロッティ感動、Pavarottinoと呼ばれる
1996年(19才): 第12回声楽国際コンクール"R. and F. Mecenati"で、奨学金を受け、同時にロッシーニ"Messe Solennelle"でデビュー
1996年(19才):ウィーンとスパラート(クロアチアのSplit)で《イタリアのトルコ人》ドン・ナルチーゾ
????年:フィレンツ5月音楽祭《セビリアの理髪師》アルマヴィーヴァ伯爵
????年:ヴェローナ《ロメオとジュリエット》
????年:ローマ歌劇場《愛の妙薬》ネモリーノ  聴衆と評論家に絶賛され注目される
????年:ヴェローナ《愛の妙薬》ネモリーノ
1999年11月(22才):メッシーナ《ランメルモールのルチア》アルトゥーロ
2000年4月(23才):ローマ歌劇場《椿姫》ガストン
2000年(23才):カリアリオペラ劇場《ドン・ジョヴァンニ》ドン・オッターヴィオ 大成功
2000年11月16日(23才):ミラノ・スカラ座ムーティ指揮「ヴェルディ・イヤー・オープニングコンサート」スカラ座デビュー最年少

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