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《コジ・ファン・トゥッテ》フェランド★☆写真集 [コジ・ファン・トゥッテ]

★写真集を追加しました。(2008.8.27)

モーツァルト作曲《コジ・ファン・トゥッテ》ローマ歌劇場 2005年5月3日〜
指揮:ジャンルイジ・ジェルメッティ
演出:マウリツィオ・ヴァラモ (新演出)
衣裳:アンナ・ヴィアジョッティ
舞台装置:アルフォンソ・パガニーニ
照明:パトリツィア・マッジ

キャスト:
フィオルディリージ:アンナ・リタ・タリエント
ドラベッラ:ラウラ・ポルヴェレッリ
デスピーナ:ウラ・ケリチ
フェランド:ヴィットリオ・グリゴーロ
グリエルモ:マッシミリアーノ・ガリアルド
ドン・アルフォンソ:ブルーノ・プラティコ
ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団

※この公演は、観客とメディアにも非常に好評で、国際的なレベルでの大成功をおさめたということです。

★レビューCosì tutti lo fanno con tutti(2005.5.3):
より優れていたのは、ヴィットリオ・グリゴーロ(フェランド)だ。このうえなく素晴らしく美しい「恋のそよ風 Un'aura amorosa」、それは、すっごく純粋で澄みきった音色・響きですべてのフレーズを歌ったし、カデンツァでは、エレガントなコロラトゥーラを聞かせた。

★ レビューL'OPERA"Ultimi giorni a Pompei: Così fan tutte"(2005.5.3):
ヴィットリオ・グリゴーロの美しいテノールの声、完璧な発声法と確かなテクニックを持った本当に最高クラスのフェランドだった。アリア「恋のそよ風 Un'aura amorosa」の彼の演奏は、特に注目に値する素晴しさだった。
これだけ褒められてるフェランドって知らないな。

参考:Youtubeに第1幕のグリエルモのアリア 「恥じらわずに、可愛い目で Cosi fan tutte: Non siate ritrosi ...」がアップされています。バリトンのMassimiliano Gagliardoの関係者が撮影したんだとおもいます。残念ながらグリゴーロのフェランドは、そこにいるだけなんですけど.....最後の方で、ほんのちょっと歌ってますけど。「恋のそよ風 Un'aura amorosa」聞きたかった! ご覧のように、時代的に古代ローマか「ポンペイ最後の日」に置き変え演出のようです。



写真集:ヴィットリオ・グリゴーロのフェランド(クリックすると拡大します)
gri_cosi_2.jpggri_cosi_1.jpggri_cosi_6.jpg
gri_cosi_5.jpggri_cosi_3.jpggri_cosi_7.jpg
gri_cosi_4.jpgcosifantutte_ferrando.jpg※このプロダクションは、2007年11月に再演されました。当初の発表では好評だった2005年プレミエと同じキャストでしたが、グリゴーロ(フェランド)はキャンセル、あとデスピーナとドン・アルフォンも変更になっています。
グリゴーロは、おそらく《ウエストサイド・ストーリー》のCD録音とかポップ活動のために出演できなかった(しなかった)のではないかと思います。
Mozart a Pompei?(2007.11.9)←リンク先で、舞台写真が見られます。


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コメント 9

rosina

>ヴィットリオ・グリゴーロの美しいテノールの声、完璧な発声法と確かなテクニックを持った本当に最高クラスのフェランドだった。

諸外国の評論家達の意見と比べて、イタリア国内の批評が驚く程、好対照な事に、非常に好意的なんですね。特に、『美しいテノールの声』と、美声を何よりも大切と考えるイタリアの国民性が感じられる・・・等と言ったら大袈裟でしょうか。

それにしても彼はジェルメッティの指揮でよく歌っているようですね。しかもこの公演、ひょっとしてオール・イタリアン・キャストですか? やっぱり、彼はイタリアの秘蔵っ子なんですね。
by rosina (2008-07-08 07:06) 

keyaki

rosinaさん
>彼はイタリアの秘蔵っ子
そう、まさにそれです。イタリアというかローマのかな....
イタリアって、統一されてますが、未だにどこ出身というのが、けっこう気になる国民性のようで、彼の場合、アレッツォ(フィレンツェの近く)出身ですが、ローマでずっと育ってるので、ローマの人々にとっては、トスカーノだけど、ローマで育っているんだぞ!と自慢みたいな.....
パヴァロッティを感動させた時も、メディアが大騒ぎしたみたいですから、その時から、将来はオペラ歌手に....と目をつけていたわけですよ。
運良く声変わりしても美しい声はそのままだったんで、久々のイタリア人テノールだ!ってことじゃないのかな。だって、スペインとかメキシコ、南米組ばっかりがのしてきてるんですから。
なんかライモンディ登場の時と、似ているな...と思います。
やっぱり、バスは、バルカン諸国とかロシア勢がのしてきて、これといったイタリア人バス歌手がいなかったところに、声も見栄えも最高のイタリア人バス歌手の登場だったんですから、イタリア人は狂喜乱舞したわけですよ。

>ジェルメッティ
彼は、ローマ歌劇場の首席指揮者ですし、ローマ出身、かわいがっていることは確かですね。ライモンディの場合のモリナーリ・プラデッリみたいなものかな....
ジェルメッティは、若い歌手を育てるのにも熱心なようで、れいの椿姫もトリプルキャストで、グリゴーロとゲオルギュー以外の歌手たちには、ピアノリハーサルで、細かく指導していましたよ。Prima della Primaで見ましたが.....
by keyaki (2008-07-08 08:45) 

rosina

>運良く声変わりしても美しい声はそのままだったんで、久々のイタリア人テノールだ!ってことじゃないのかな。だって、スペインとかメキシコ、南米組ばっかり

確かに・・・。 いかにフローレス王子が人気があろうとも、結局イタリアではグリゴーロ、フィリアノーティ、メーリ等々の方に好意的になるのは当たり前だし、イタリア人(あるいはミラノ人、ジェノヴァ人、ローマ人等々)が、同郷人の活躍を応援したがるのは自然な事ですね。フローレスファンの間では、彼は共演者に恵まれない等々と言うのが言われていたのですが、それもやっぱりそう言う事でしょうね。声だけを言うなら、私も艶のあるイタリア人テノールの声の方が好きですもん。

>バスは、バルカン諸国とかロシア勢

それにバリトンは北米/英国勢、東欧勢辺りでしょうか。〜でもあちら系の方々はちょっと荒削りっぽいところが気になります(もちろん巧い人は巧いけど、全体的に)。声がきれいな人もいるけど、歌い方が・・・
by rosina (2008-07-08 20:58) 

euridice

フェランドの写真、ライナー・トロストに似てますね^^+
by euridice (2008-07-08 21:14) 

keyaki

rosinaさん
オペラって本当に国際的、こういうのは他にはないですよね。
イタリア国内でもオールイタリア人キャストが、めずらしくなっているようですから。
by keyaki (2008-07-09 01:44) 

keyaki

euridice さん
トロストの若い時に似てますよね。顔の骨格が似てるようですね。
ミュンヘンのイドメネオでは、あまりの変わりようにショックを受けましたが、演出と衣裳のせいでしょうね。
by keyaki (2008-07-09 01:48) 

euridice

写真とユーチューブリンク、ありがとうございます!
わぁ〜〜これ、見たいです!!
コジファントゥッテってけっこう苦手なんですけど、
おもしろそう。衣装もいいですね!

>そこにいるだけ
いるだけでも、魅力的です。
by euridice (2008-08-28 08:57) 

rosina

わ〜、ほんとに写真が増えましたね! 
どうもありがとうございます。モーツァルトって『ドン・ジョバンニ』位で、凄く好きと言う訳でもないのですが、同じ置き換え演出でもこういうのなら面白そうだから観てみたいなと思いますね^^。

あ、ルチアには確実に行ける事になりました! 後は本当にグリゴーロ君の調子が良い事を祈るのみです。
by rosina (2008-08-28 16:16) 

keyaki

euridiceさん、rosinaさん
コジファントゥッテ、一応場所はナポリなので、ポンペイとかエスコラーノは近いですから、場所は変えずに、さらに時代をさかのぼる....現代に読み替えより違和感がないですし、見た目も楽しいですね。
浴場で、男共三人が恋人を試す相談をしたということでしょうね。

>rosinaさん
私も祈ってます。
by keyaki (2008-08-30 01:08) 

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