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《ウェスト・サイド・ストーリー》トニー:ミラノ・スカラ座2003 ["West side story"スカラ座/CD]

バーンスタイン作曲《ウェスト・サイド・ストーリー》ミラノ・スカラ座 2003年7月3〜19日 
(2000年7月のブロードウェイ・ミュージカル《ウェスト・サイド・ストーリー》ミラノ・スカラ座バージョンの再演)


ドナルド・ウィング・チャン指揮
ジョーイ・マクニリー演出/振付
(原演出:Paul Gallis演出、Gap Clothes衣裳、ジェローム・ロビンス振付け)

主なキャスト:
トニー:ヴィットリオ・グリゴーロ
マリア:Ekaterina Solovyava
アニタ:ソランジェ・サンディ Solange Sandy
ベルナルド:ホアン・ベタンクール Juan Betancur
リフ:カール・ウォール Karl Wahl
エニィボディズ:Betina Hershey
ドック:Herman Petrus
クラプキ:David sibkus

←写真:左からマリア、トニー,アニタ

※グリゴーロは、この後、日本(東京,名古屋,大阪,福岡)とレバノンの首都ベイルートのBeiteddine Festival の6週間に及ぶツアーに参加。トニーとマリアはオペラ歌手のトリプル・キャスト。
キャスト詳細はつかめませんでした。2、3ネット上で、鑑賞記録を見つけましたが、どうやら、いつ誰がどこで歌うかは、不明だったようです。つまり、グリゴーロが歌う日に当たるかどうかは、その場にならなければわからないという状態、ミュージカルってそういうものなのかな.....
Beiteddine Festivalの日程:2003年7月23,24,25,26,27日
日本公演の日程:
2003年8月13,14,15,16,17 9月2,3,4,5,6,7,9,10,11,12日(オーチャード・ホール) 9/7(日)グリゴーロ出演
2003年8月19,20日( 福岡サンパレス)
2003年8月22,23,24,26,27日(大阪フェスティバルホール)
2003年8月29,30,31日(愛知県芸術劇場)

トニーとマリアのキャストを教えてもらいました。組み合わせは、様々だったそうです。Mrs.Fairfaxさん、ありがとうございます。
Tony :Vittorio Grigolo/Michael Sommese/ Fredric Strid
Maria:Montserrat Marti(カバリエの娘) /Chen Reiss/ Ekaterina Soloveva
グリゴーロとChen Reissがニュースステーションに出演したそうです。(2008.7.2追記)

★レビュー:
ミラノ:3年前のスカラ座バージョン《ウエストサイド・ストーリー》の再演大成功! オペラとミュージカルの壁は結果的に崩れたようだ...
(以下、l'operaよりトニー役のヴィットリオ・グリゴーロの部分の抜粋)
トニー役のすっごく若くて、有望なオペラ歌手、テノールのヴィットリオ・グリゴーロ のデビューが見どころだ。感じが良くて人を惹き付ける演劇的存在感によって、また、《ロメオのような》役柄のロマンティックな情熱を持った点でも完璧なグリゴーロは、初っ端の強い感情が充分に伝わってくる《何か起こりそう"Something's Coming"》の歌に続いて、更に良くなり、柔軟で滑らかな訓練された声を誇示した。《マリア"Maria"》から《トゥナイト"Tonight"》に至るまでのクライマックスは、何も欠けているものがなかった。それは、素晴しい出来だったし、何よりも、英語の発音は、歌だけでなく台詞の部分でも、うらやましいほどの出来だった。

余談:グリゴーロの英語のディクションはイマイチという批評も見かけましたが、まあ、イタリア人にしては上出来ということだと思います。バーンスタインがカレーラスを英語の発音でいじめていたのを思い出します......。
ところで、2000年の初演の時のトニーは、David Millerというアメリカ人歌手だったようです。それで、このDavid Millerは、男性4人組の"Il Divo"のメンバーなんです。2003年12月に結成だそうですから、彼も、それまでは、そこそこオペラにも出演していたようですが、見切りをつけて乗り換えたということなんでしょうね。いかにもアメリカ人だと思います。私は、ソリストが大好きなので、4人組には全然関心がないのですが....ちらっと聞きましたが、カルーソーとか4人で歌われてもなぁ.....困っちゃうよね。

関連記事:ブログ別館《ヴィットリオ・グリゴーロ》開設 ★☆VideoClip
2007年のミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」のブロードウェイ初演50周年記念アルバムの紹介と《トゥナイト》と《マリア》の一部も視聴できます。このCDの宣伝用VideoClip



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コメント 6

euridice

TB承認、ありがとうございます。

日本公演もあったんですね。
全然知りませんでした。
by euridice (2008-07-03 22:09) 

keyaki

euridiceさん
私も全然知りませんでした。2003年って、もうインターネットで、オペラ関係の掲示板とか覗いていたと思うんですけど、話題になってなかったような....
ミュージカルとオペラの壁は、日本では崩れなかったってことかな....


by keyaki (2008-07-04 01:41) 

Mrs.Fairfax

キャストの再確認のため..当時のパンフを出してきました。
が..何故かパンフの写真はすべてMichael Sommese(爆)
初日、千秋楽とグリゴーロだったから、彼がメインのはずなのに..
ちなみに..ちらしは2000年のDavid Miller..
ずいぶんなあつかいです(涙)

>ミュージカルとオペラの壁は、日本では崩れなかったってことかな

映画のイメージがあまりにも強いので、ビジュアル的に..無理があったかも..
やはり..TONYはMARIAより長身、青年..がのぞましいかなと(爆)
.小柄なTONYとメタボなお父さんTONYを見たときは引いてしまった記憶があります。(お二人のファンの方ごめんなさい)










by Mrs.Fairfax (2008-07-07 21:55) 

keyaki

Mrs.Fairfaxさん
>Michael Sommese
容姿は悪くないと思いましたが、小柄なんですか....

>何故かパンフの写真はすべてMichael Sommese
これは、苦情が来ないようにするためのスカラ座の戦略だったのかも。
かっこいい歌手を載せちゃうと、それに当たらなかった人はがっかり度が
高くなりますからね。

>David Miller
は、この時点では、出演できたはずですけど....まあ、スカラ座に出演は名誉なことなんで、ギャラが安いそうですから、それで断ったのかもしれませんけど。

オテロのDVD見ましたか?
グリゴーロが、シャツを脱いだら、若い人たちが見に来てくれたよ....と語ってました。オペラは、チビデブのおっさんだけじゃないってことをアピールしたかったんでしょうね。
彼は、自分がポップスで有名になれば、若い人たちがオペラを見に来てくれるんじゃないか期待してるんですって。
by keyaki (2008-07-08 01:31) 

Mrs.Fairfax

>容姿は悪くないと思いましたが、小柄なんですか
Michael Sommese..見た目がお父さんなんです(爆)休日の公園で子供と遊んでいそうな..声は甘くて素敵なんですけど..
小柄なのはFredric Strid..声はとても素敵なのですが..本当に小柄なので..
見ていてつらいものがありました。
二人のファンの方ごめんなさい(脱兎)

>オテロのDVD見ましたか?
なかなか時間が取れなくて..でもグリちゃんが脱いだシーンはばっちり見ました。(爆)..ううううう..Tonyのときも脱いだのだろうか(爆)
オペラはミニコンサートでちらりと聴いたくらいですが...
圧倒されました、せりふがない..こちらが聴く力が試されるますね~~
サラッとしかまだ見てませんが..じっくり腰を落ち着けて
見ようと思っています。



by Mrs.Fairfax (2008-07-12 21:27) 

keyaki

Mrs.Fairfaxさん
>オペラはミニコンサートでちらりと聴いたくらいですが...
アリアだけも楽しめますけど、全曲は更に凄い、音楽はずーっと流れて行くわけですから、歌手の力量も試されますものね。
あの、カッシオが酔っぱらって大騒ぎのシーンも、演出家も彼だから,あんなに目立つ演出にしてますが、普通は、いるのかいないのかわかんないカッシオ君がほとんどなんです。

グリゴーロの今後のオペラのスケジュールを見るとかなり忙しそうですね。オペラは、劇場によって異なりますが、開幕の3週間前からリハーサルが始まる場合が多いようですから、ほとんど空いているところがないですね。

by keyaki (2008-07-13 14:24) 

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